映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「子羊たちの聖夜(西澤保彦)」

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 【あらすじ】
 タックこと匠千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千穂の大学生3人組が初めて出会った1年前のクリスマスイヴ。その夜、彼らは女性が転落死する現場を目撃してしまう。単なる自殺として片付けられたその出来事であったが、実は5年前のクリスマスイヴにも同じ場所で転落死する事件があったのだという。ひょんなことから死亡した女性の遺品を手にしてしまったこともあり、彼らは彼女について調べ始めるのであったが…。

【感想】
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☆3人組がいい感じ
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この作品は匠千暁シリーズっていうシリーズモノなんですが、常にマイペースで誰とでもすぐ仲良くなっちゃう天性の持ち主ボアン先輩、クール&ビューティで常に冷静な性格のタカチ、そして普段は平々凡々で頼りなさげに見えるものの、いざっていうときには明快な推理を展開するタックの主人公三人組がそれぞれいい味出していて、個性的で面白かったです。

若干ストーリーが重苦しい感じなので、ボアン先輩の飄々とした態度と、タックのマイペースぶりが丁度いい緩衝材になっていた感じがしますね。

(自分から誘った飲み会に来ないボアン先輩とか、女の子とふたりっきりになった飲み会で自分だけ飲んで眠ってしまうタックとかがなかなかユニークで面白かったです)

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☆ストーリーはちょっと重い
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で、ストーリーはというと...

1人目は難関高校に合格し、高校1年生になったばっかりの少年、2人目は結婚式を間近に控えた女性。一見なんの共通点もなさそうな二人が違う年のクリスマスイヴに同じビルから転落死した。

どちらも遺書はなかったが、死亡現場には、どちらも誰かに贈るつもりだったと思われるプレゼントが落ちていたという。

果たして彼らは何故自殺したのか。二人の共通点はなんなのか。はたまた自殺ではなく連続殺人事件なのか。

...って感じの謎を解くミステリですね。

あんまりスリリングな展開ではないですが、二人が死亡した原因についてはちょっと衝撃的でした。

人生いろいろ。死に方もいろいろ。って感じかもしれませんが、こういうことが原因で死んでしまったとなるとちょっと虚しいなって感じました。

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本 【西澤 保彦】 | comments(0) | -

映画「うさぎドロップ」

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 【あらすじ】
 祖父の葬儀のため実家に戻ったダイキチは、そこに見知らぬ少女・りんがいることに気づく。話によると、彼女は祖父の隠し子らしい。母親がどこの誰なのかもわからず、当然のごとく親戚の誰も彼女を引き取ろうとしない。そんな彼女を不憫に思ったダイキチは、思わず、彼女は自分が引き取ると宣言してしまう。そして、6歳の叔母との不思議な共同生活が始まるのであったが…。

【感想】
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○ポイント1:子供を育てるって大変
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やっぱり一番感じたのは「子供を育てるのって大変」ってことでしょうかねー。

ご飯を作って食べさせてあげなきゃいけないし、幼稚園の送り迎えしてあげなきゃいけないし、風邪を引いて寝込んだら看病してあげなきゃいけない。

子育てに費やす時間が多くなるから、残業多いような仕事はできないし、かといって仕事を減らすと金銭的に苦しくなる。

両親ふたりちゃんと揃ってても大変だと思うのに、それを全部一人でやらなきゃいけないシングルマザーとかシングルファーザーの人ってほんとすごいなーって思いました。


でもそんな過酷な日々に耐えられるのも、やっぱり子供が可愛いから…でしょうかね?

作中のふたりは血の繋がらない親子みたいな関係(正確には甥と叔母)なんですが、それでも相手を愛おしく思ったり、大事にしてる素振りを見せたり、本当の親子ではないけれども、本当の親子以上に繋がっているって感じがひしひしと伝わってきたのが良かったです。

ストーリーの展開は正直なところやや強引な感じがしなくもないですが、全体的にほのぼのとした感じが心地良かったです。(やっぱり芦田愛菜ちゃんファンは必見だと思います)


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○ポイント2:続きが気になる
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ただ、ちょっと気になるのは、彼らのその後〜ですかね〜。

途中、登場人物のおばちゃんの一人が言ってたんですが、もしダイキチに好きな人ができて、結婚することになったら−−−

そして、その彼女との間に子供が生まれたら−−−

なんか想像するだけでなんか可哀想な運命を辿るような気がします(T_T) 



...と、ここまで書いたところでちょっと調べてみたら...原作は幼稚園の頃だけじゃなくてずっと続いてるんですね!!

最近はりんが高校生になるところまで話が進んでるとか...

ちょっと原作を読んでみたくなりました(^^)

★★★★☆

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映画(邦画:その他) | comments(0) | -

「「できる人」の人間関係の作り方(箱田忠昭)」

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 人間関係の作り方というよりは、人との会話の仕方みたいな感じの本だったなーって印象なんですが…

とりあえずメモを載せておきます。


○「ピグマリオン効果」の果実

⇒ある先生が、自分が受け持つ2つのクラスに対して実験をしたそうです。
1つのクラスでは、生徒の問題点を指摘する教育方針をとったのに対し、もう1つのクラスでは、生徒の長所を指摘する教育方針をとったそうです。
その結果、問題点ばかり指摘されていたクラスの成績は下がり、長所ばかり指摘されていたクラスの成績は上がったそうです。
人はやっぱり褒められるとうれしくてやる気も出て成績も上がるってことでしょうか。
叱ってばかりいないで褒めてやるってのもやっぱり大切ですね。


○相手の重要感を満たす4つの方法
・丁寧に接すること
・相手をほめること
・感謝すること
・微笑を忘れないこと


○SOS話法で話を聞く
・S⇒すごいですね
・O⇒驚きました
・S⇒素晴らしいですね

⇒あんまりやりすぎるとなんかわざとらしくなりそうな感じもしますが…
でも興味なさそうに人の話を聞かれるよりも、「すごいですね!」って返ってきた方が聞いてくれてるなーって感じがしますね。


○話の構成は「プレップ法」でまとめる
・Point(結論)
・Reason(理由)
・Example(実例)
・Point(ポイントを繰り返す)

⇒言いたいことの結論は最初に。わかりにくい話をダラダラと続けるよりは、最初にびしっとまとめて話してくれた方が聞いてる方もわかりやすくていいですよね。


○「ER公式」で人を説得する
・Example
・Point

⇒例題がない話は漠然としていて印象にも残らないですが…なんか例題が入ってるとやっぱり言ってることが伝わりやすいし、記憶にも残っていいですよね。


○「箇条書き方式」で話を進める
「○○は3あります。1つめは...」って形ですね。確かに、言いたいことが整理されていていい感じですね。
なんか就職活動のときの面接本みたいなやつに書いてあるのを思い出しました(^^;


○「数字」を示して具体的に
たしかに「すごく高いです」よりも「1万円高いです」の方がはっきりしていいなーって思います。
ただ、具体的な数値を出すには、それなりに知ってないとだめですよね。
根拠となる数字をちゃんと覚えておかないと大恥をかくことにもなりそうですね(^^;

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本 【ビジネス・健康系】 | comments(0) | -

小説「この女(森絵都)」

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評価:
森 絵都
筑摩書房
¥ 1,575

 【あらすじ】
 釜ヶ崎に住み日雇いのバイトで生活をしていた甲坂礼司は、ある日、友人である大輔の紹介により、とある女性を主人公にした小説を書くことになった。その女性とは、ウエストホテルを経営する社長の奥さんであり、あまり過去のことを語りたがらない妻に代わって、話を聞き出し、小説という形にまとめてほしいという社長の要望なのだ。完成すればその代金として300万円支払うという。若干胡散臭さを感じなくもなかったが、300万円という金額に魅力を感じた甲坂は、その仕事を引き受けることにしたのであったが…。

【感想】
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○ポイント1:生きるって大変
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自分のことをあまり話そうとしない「この女」

社長夫人という立場に収まって、幸せなはずなのにあまり幸せに見えない「この女」

そんな、ミステリアスな「この女」の生い立ちを徐々に探って、意外な真相を明らかにしていくようなミステリー風な作品なのかなとちょっと思って読んでたんですが…全然そういう感じではなかったですね(^^;

どっちかっていうと、角田光代さんの「八日目の蝉」とか「ひそやかな花園」とかそういった感じの、シリアスで、重い感じの作品だなって感じました。

幸せそうに見える人だって、本心もそうとも限らないし、いろんな過去を抱えていて、人にはあんまり言いたくないことだってある。

でも、どんな事情や過去を抱えていようとも、生きていかなきゃいけない。生きていくには働いてお金を稼ぐか誰かに養ってもらわなきゃいけない。

ただ、若くてなんとでもなる人ならいいかもしれないけど、年をとって働けなくなって、養ってくれる人もいなかったら…もうどうしようもないってことですよね(T_T)

なんか生きるって大変だなーって感じました。

弱者は野垂れ人でも構わない。そんな世の中じゃなくて、ちゃんとみんなが幸せに暮らせる社会になってほしいですね。

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本 【森 絵都】 | comments(0) | -

小説「かつどん協議会(原宏一)」

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 【あらすじ】
 よく行くなじみの大衆食堂のおやじがぎっくり腰になり、入院してしまったこともあり、その代理として「かつどん協議会」に出席することになった常連客の蓑田。彼は、詳しいことは何も聞かされないまま、その場へ行くことになったのだが、そこは「かつ丼推進キャンペーンについて話し合う」場であった。それぞれが好き勝手に「カツ丼は肉が主役だ!」「いいや!卵が主役だ!」と言い争う場に、居心地の悪い思いをする蓑田であったが…。

【感想】
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○ポイント1:かつどん食べたい
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かつどんの話なので...やっぱりちょっとお腹がすいているときに読むとかつどんが食べたくなります(笑)

「みしりと噛み締めると、香ばしい衣とともに肉の繊維がざくりと千切れ、やがて甘辛つゆと脂肪のうまみが馴染んだ肉汁が半熟の卵黄とからみながら、じんわりと口中にひろがる。」

...ね?なんかお腹がすいて来ませんか?(笑)

...と言っても、これはかつどんの話でもあるんですが、料理の話じゃないってのがミソですね。

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○ポイント2:かつどん協議会
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「かつどん協議会」ってゆー謎の組織で、内部の人間同士が不毛な論争を繰り広げている...って話です。

「かつどん推進」の話合いをする場なのに、それぞれが主義主張を繰り広げて、肉屋さんなら「肉が主役!」卵屋さんなら「卵が主役!」と叫び、パン粉も醤油もお米だってそれに負けてはいない。

それぞれみんな自分たちの主張が有利に働くために多数派工作に力を入れ、必要であれば賄賂も厭わない。

本来の目標である「かつどん推進」に向かっては進まずに、お互いに足の引っ張りあいをしている。

...なんかどこぞの国の国会でも見てるみたいですね(笑)

目先の自分の利益しか考えずに、その結果、どういうことになるのかを想像しようとしない。愚かな大人たちの縮図が詰まっているような感じがしました(^^;

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本 【その他】 | comments(0) | -

小説「ラブ・ケミストリー(喜多喜久)」

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【あらすじ】
 化学の合成ルートに関して天才的な才能を持った大学院生藤村桂一郎。彼は、その才能を期待され、実験を繰り返す日々を送っていたのだったが、ある日を境にスランプに陥ってしまった。新しく研究室に秘書としてやってきた真下美綾に一目ぼれしてしまったのだ。まともに女の子と付き合ったこともなく、どうすればいいのかわからない桂一郎。しかし、そんな彼の前に、突如死神を名乗る女性が現れ、彼の背中を無理矢理押してくるのであった…。

【感想】
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○ポイント1:ラブコメ楽し
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純情な男の子が、超絶美人に出会ってしまって、一目惚れしちゃってさあ大変!ってな話ですね。

大好きなのに、上手く話せなかったり、目を合わせられなかったり、メールアドレスを交換したいのにできなかったり。そんな純情な男の子のドキドキ感が上手く伝わってきて面白かったです。

で、そんなウブな男の子の目の前に、突如現れる死神のおねーさん。

何故か彼女は、彼の恋の成就を手伝ってくれるといいつつ...実は無理難題を押し付けて楽しんでいるという(笑)

勝手に彼の声を出して彼女をデートに誘ってみたり、ボートに乗れば、こっそりと彼女を池につき落とそうとして、彼に助けさせてみたり(笑)

ドタバタな感じのラブコメ展開がなかなか面白かったです(^^

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○ポイント2:化学と料理が似てるとか
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化学も料理も、材料があって、作り方が決まってて、その通りにやれば、目的のモノができあがる…と。

一見何の関連性もなさそうな2つのことに意外な共通点がある!っていうのはなんか面白いですね(^^

目から鱗!って感じです。まぁ本編にはあんまり関係ありませんが…(^^;

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○ポイント3:予想外の読後感
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で、最終的に、彼と彼女は結ばれてハッピーエンドで終わるのか、それとも付き合うことはできずに別れてしまうのか...

そこんとこも重要なポイントなんですが、ちょっと想像していたのとは違った感じの終わり方だったので、びっくりしました。

予想以上に読後感のいい終わり方だったので、なんかいい話だなーって思いました(^^

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本 【喜多 喜久】 | comments(0) | -

小説「吉野北高校図書委員会(山本渚)」

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 【あらすじ】
 吉野北高校の図書委員会に所属する川本かずら。彼女は、他の図書委員会の面々と和気藹々と毎日を送っていたのだったが、ある日、仲の良い男友達である大地が、後輩であるあゆみと付き合い始めたということを知った。大地のことは別に好きでもなく、仲の良い友達だと思っていたかずらであったが、思いがけず動揺してしまうのであった…。

【感想】
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○ポイント1:図書委員会っていいかも
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タイトルの通り、図書委員会の話です。

...って「○○委員会」だなんて…なんか懐かしい響きですよね。社会人になってしまうとそういうのには縁がなくて。

ちなみに、自分が高校時代に何委員会に入ってたかなんていうのは、完全に記憶から抜け落ちてしまって思い出せなかったりするんですが...

なんか図書委員会みたいに、本が好きな人が集まって(本が好きじゃない人の場合もありますが)、好きな本の話題で盛り上がったり、好きな本の貸し借りをしたり、そういった趣味の繋がりができるような委員会っていいですよね。

僕も図書室は好きなので結構通ってたりはしたんですが...図書室に通ってれば趣味があうような友達ができるってわけでもなかったので、この本に出てくるような図書委員会みたいな繋がりってちょっとうらやましいなーって思いました。

しかし、今思うと、なんで図書委員とかやってたなかったんだろーって自分でも思いますね(^^;


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○ポイント2:でもなんかぬるま湯な感じが...
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というわけで、舞台設定としては、本好きさんには結構受けそうなシチュエーションで面白そうな感じがしたんですが…

ストーリーとしてはちょっとぬるま湯というか、あっさりしすぎてて物足りない印象だったのがちょっと残念でした(^^;

せっかく「図書委員会」が舞台なのに、本話が中心なわけではなく、委員同士の恋愛話が中心なんですよね〜。

「仲のいい男子が仲のいい後輩と付き合っちゃった〜どうしよう〜」とか、「好きな女子が他の男子を好きなのを知っていて辛い〜」とか。

正直言ってあんまり興味をそそるような話ではなかったので、ちょっと物足りなかったかなって思います。


本 【その他】 | comments(0) | -

小説「風の中のマリア(百田尚樹)」

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【あらすじ】
 オオスズメバチのワーカー(ハタラキバチ)であるマリアは、帝国の優秀な戦士であった。偉大なる母、そして、幼い妹たちのため、日々狩猟のため各地へと赴き、獲物を狩っては肉団子として巣に持ち帰るのだ。しかし、それには当然の如く危険が伴う。共に狩猟に出かけた姉妹の中には、そのまま帰らぬものも多いのだ。恋もせず、子も産まず、ひたすら狩猟に出かけるマリア。しかし、無常にも、夏が終わり、獲物の数は減っていくのであった…。

【感想】
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○ポイント1:ハチの一生
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ハチのことなんてあんまり意識したこともなかったんですが、思った以上にハチの世界も過酷なんだなーってことをこれを読んで実感しました。

ハチの一生って、孵化してからは30日しかないんですね。

で、その30日も、呑気に生きるわけではなく、巣を作ったり、餌を集めるために戦ったりして、働かなきゃいけない。

そして、家族のためにせっせと働いて、老いたらいつのまにひっそりと死んでいる...そんな一生なんですね(^^;

恋もせず、子孫も残さず、餌集めのために命をかけて戦い続けて、楽しいこともない。

人間と比較するのも何ですが、そんなんでよくがんばってるなーってのを感じました(^^;

自分だったらそんなの絶対無理。。。

いくら家族のため…とはいえちょっと報われないような一生ですよね(^^;


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○ポイント2:DNAとかゲノムとか
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ハチの話なのにDNAとかゲノムとか出てくるんですよ。この作品。

「オオスズメバチのワーカーたちは、恋もせず、子供も作らず、ただひたすら女王バチや幼虫のために、巣を作ったり、餌を集めたりしなければならない」とか

または、「女王バチは、子孫を残すため、強いDNAを持った戦士と交尾し、子供を生み、育て、次世代の女王バチを生まなければならない」とか。

そういうことが、DNAだかゲノムだかに書かれてるらしいです。

で、生物はそのDNAだかゲノムだかに書かれている通りに生きるようになっていて、逆らうことは出来ない…みたいな。

人間も生き物のうちなので、同様なDNAに従って、恋をしたり、子供を作ったり、子供を育てたり…ってしてるってことになるんでしょうけど…なんか予め決められたプログラムに操られて生きているのかって思うとなんか嫌な感じがしますね(^^;


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○ポイント3:秋への変化
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人間にとっては、夏から秋にかけての気候変動は毎年起こる既知の出来事。

でも、夏場に生まれて30日で死んでしまうハチにとっては、今まで起こりえなかった異常気象が発生しているのと同じこと。

急に獲物が少なくなって、生きていけない!我が帝国はもうおしまいだー!みたいな感じになってるんですが、きっと最近人間が大騒ぎしてる温暖化現象も、地球の歴史の感覚からすると同じような感覚なのかもしれませんね。

氷河期なんて時代もあったわけだし、これくらいの温度の変化は長い目でみればよくあること。まぁ人類にとっては大問題なわけですが…。

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本 【百田 尚樹】 | comments(0) | -

映画「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」

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  【あらすじ】
葛飾区亀有公園前派出所に勤務する両さんこと両津勘吉は、ある日、小学生の頃の憧れの女の子桃子と出会う。舞台をやっていることを知った彼は、やがて本業そっちのけで舞台を手伝うようになるのであったが、そんなある日、警察庁長官の孫娘が誘拐されるという事件が発生するのであった...

【感想】
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○ポイント1:両さん=香取さん?
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多くの人が「両さん=香取さん」ってところに違和感を感じていたかと思うんですが…

僕も映画を見ていて終始その違和感が付きまとってしまいました(^^;

特別香取さんが嫌いってわけじゃないんですが、過度なオーバーリアクションをしたり、無理に「両さん」を作ってる感じがしてなんかちょっと...(^^;

ストーリーは思ってたよりは悪くなかったかなって思うんですが、「両さん=香取さん」を受け入れられなかったので個人的にはこの映画はゴメンナサイな感じでしたね(^^;

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○ポイント2:やっぱりラサールさんが...
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一番良かったなーって思ったのは両さんと、その両親役のラサール石井さんと柴田理恵さんが出演してるシーンでした。

両さんが桃子と再会して、俺結婚するかもしれない…みたいなことを両親に告げるシーンなんですが、

そのときの両さんと両親とのやり取りが面白くて良かったです。なんかコントとか漫才を見ているような(笑)

無理にシリアス路線にしないで、ずっとコントみたいなコメディ路線で行っちゃっても良かったんじゃないかなって思いますね。

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○ポイント3:エンドロールはいい感じ
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ラストのエンドロールのシーンはすごく良かったです。

両さんが亀有の商店街(?)を自転車で回っていくシーンなんですが、そこで亀有の人たちの笑顔の写真が出てくるんですよね。

「亀有って人情味あふれた暖かい街」っていうような雰囲気がひしひしと伝わってくるような終わり方だったので、なんかいいなって思いました。

亀有に住んでる人なら見るべし!っていうのを聞いたんですが、なんか納得です。

自分の住んでる街が舞台になってたり、知ってる人が出てたりしたらなんかうれしくなっちゃいますよね(^^

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○ポイント4:気になることが...
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・両さんと桃子が同級生っていう設定だったんですが、両さん=香取さん、桃子=深田恭子さんってなると年齢がつりあわないんですが…
今回は一体何歳っていう設定だったんでしょうか(^^; 8歳の娘がいるっていう設定なので、30歳は超えてるのかな?

・勝どき橋って本当にぱかっと開くんでしょうか?(笑)



評価としては、「両さん=香取さん」ってところ以外はそれほど悪くなかったので、こんな感じですかね〜。
深田恭子さんはキレイだなーって思いました(笑)

★★★☆☆

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映画(邦画:職業モノ) | comments(0) | -

小説「カイシャデイズ(山本幸久)」

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 【あらすじ】
 社員数50名足らずの建築設計・施工会社ココスペース。それは、どこにでもあるようなごく普通の会社だったのだが、そんなココスペースでも、個性溢れる社員が一生懸命働いていた。社長なのに社長らしくない巨瀬、強面だが人望の厚い営業チーフの高柳、マイペースで独自路線を貫く設計デザイナーの隈元、女性ながら統括部室長を務める大屋、新人営業マンでちょっと頼りない橋本、美人で男性社員の憧れ小田。そんな彼らは、今日もいつものように働いていたのであったが…。

【感想】
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○ポイント1:仕事、楽しいですか。
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この作品で一番印象的だったフレーズの1つです。

読者に問いかけてる台詞なわけではなく、仕事でミスってしまって、エリート街道からまっさかさま、人望もなく孤立状態になってしまった登場人物の一人が自分に問いかけるフレーズなんですが、なんかちょっと考えさせられました。

「仕事なんてお金を稼ぐ為の手段であり、楽しいわけないじゃん。」なんて言う人も中にはきっといるかと思うんですが、楽しく仕事をしてお金をもらえるならそれにこしたことはないですよね。

これをつぶやいた本人はあんまり仕事楽しそうじゃなかったですが、出てくる他の登場人物たちは、色々辛いこともありつつも、なんだかんだで楽しそうに働いていたので、そういうのってなんかいいなって感じました。

ちなみに、この作品で登場する会社は建築・施工の会社なので、自分がこの店を作った!自分がこの店を設計した!って形に残ってるのがいいなーって思いますね。自分が一生懸命働いてきた履歴がそこにある。そういうのってなんか素敵ですよね。(逆に自分の作ったお店が閉店してしまうのは悲しいでしょうが…)

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○ポイント2:女性社員がカッコいい
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この作品の登場人物の1人に、庶務で入社して今では統括部室長にまで上り詰めて、今では会社のことならなんでも任せろ!みたいな女性の方が登場するんですが、なんかその生き様がカッコいいなって思いました。

おとなしくて蚊の鳴くような声しか出せなかった高卒の女の子が、時が流れて、小太りになって、顔に小じわが増えて老眼鏡をかけちゃったりして、今では統括部の室長までしている。

30代40代のおじさんたちも彼女からしてみればみんな後輩だから、「くん」づけで名前を呼べるし、昔の弱みとかも知っていたりする。

いわゆるお局様って感じの人になるのかもしれないですが、頼りなかったあの子が今では…みたいな歴史を感じるような話って結構好きですね。


【抜粋】
『仕事なんてものは、だれかに与えられてやるもんじゃない。てめえで見つけてやるもんさ。やりたくてできないときには、まわりのみんなに手伝ってもらえばいいだけのことだ。』

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本 【山本 幸久】 | comments(0) | -
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