映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
<< November 2011 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

スポンサーサイト

ブログランキング・にほんブログ村へ

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -

11月総括

ブログランキング・にほんブログ村へ
 気がつけばもう12月。今年もあと1ヶ月ですよー!(^_^;)
2011年。あとちょっとですが、楽しまなきゃ!ですね(´・ω・`)


というわけで、恒例の総括です。
11月に読んだ本は15冊、見た映画は7本でした。
で、今月の星5個のオススメ本は…2冊でした。
相変わらず微妙なのが多くて…ちょっと物足りない感じがします(^_^;)
12月こそはもっと面白いやつに出会えるといいなって思ってます。


以下、オススメ本・映画の紹介です。
[オススメ本]
●七人の敵がいる(加納朋子)
⇒子持ちのママにはたくさんの敵がいる!って話ですね。そういう立ち位置とは真逆なところにいるので、斬新な視点で面白かったです。

●マスカレード・ホテル(東野圭吾)
⇒連続殺人を食い止めるために、警察官がホテルマンに扮して…って話です。ホテルマンも大変だねーってのが面白かったです。

[オススメ映画]
●ステキな金縛り
⇒裁判の証人に幽霊を!?って話で、ありえない展開とドタバタした感じが楽しくて良かったです。さすが三谷監督!って感じですね。



[11月に読んだ本]
・★★★☆☆ イノセント・ゲリラの祝祭(海堂尊)
・★★★☆☆ わくらば追慕抄(朱川湊人)
・★★★☆☆ 長い長い殺人(宮部みゆき)
・★★★★☆ 勝手にふるえてろ(綿矢りさ)
・★★★★☆ その日のまえに(重松清)
・★★★★☆ 少年少女飛行倶楽部(加納朋子)
・★★★★★ 七人の敵がいる(加納朋子)
・★★★☆☆ GO(金城一紀)
・★★★☆☆ 境遇(湊かなえ)
・★★★☆☆ 水底フェスタ(辻村深月)
・★★★★☆ ビブリア古書堂の事件手帖2(三上延)
・★★★☆☆ カウハウス(小路幸也)
・★★★★☆ 悪夢のクローゼット(木下半太)
・★★★★★ マスカレード・ホテル(東野圭吾)
・★★★★☆ 猫鳴り(沼田まほかる)

[11月に見た映画]
・★★★☆☆ 指輪をはめたい
・★★★★☆ ミッション:8ミニッツ
・★★★★☆ サラリーマンNEO 劇場版(笑)
・★★★☆☆ ハラがコレなんで
・★★☆☆☆ スマグラー おまえの未来を運べ
・★★★★☆ 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
・★★★★★ ステキな金縛り

[11月に読んでみた洋書(英語多読チャレンジ中:8万5000語通過)]
・Lost in New York
・Nelson Mandela
・Five Famous Fairy Tales
・Little Princess
・Big Picture
・Railway Children
・Secret Garden
・Help!
・Love or Money?
・Mary Queen of Scots

[11月に見てたテレビ]
・江 ←終わっちゃって寂しい。
・南極大陸 ← かなり飽きてきた。。。
・謎解きはディナーのあとで ← 見逃すことも多く・・・
・家政婦のミタ ← これが一番面白い
・11人もいる! ← なんだかんだで面白い
・バクマン 第2シリーズ ← 漫画家になるって大変だなぁと

月別お気に入り本・映画 | comments(0) | -

小説「イノセント・ゲリラの祝祭(海堂尊)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【あらすじ】
登場大学医学部附属病院の不定愁訴外来を担当する田口公平は、高階病院長に呼ばれ、とある会議に参加することになった。高階病院長の依頼にはろくなものがないと感じていた田口であったが、その予感はやはり当たっていた。依頼の元が過去に色々トラブルを巻き込んだ厚労省の白鳥だったのだ。かといって断ることもできない田口は、しぶしぶその会議に出席することにするのであったが…。

【感想】
--------------------------------------
☆難しい...
--------------------------------------
元々このシリーズって登場人物が多くて、用語が難しくて、読むのが辛いなーって思うことがあったんですが…

なんかどんどん複雑になって来てるような感じがしますね(^^;

医療現場っていろんな人の思惑が入り乱れて、一筋縄ではいかない複雑な事情を抱えているーってことなのかもしれませんが...

うーん…なんだか理解力があんまりよくない自分からすると、登場人物がごっちゃになってきちゃって辛かったです(^^;

このシリーズだけじゃなくて、他の作品にも出てきてる登場人物もいるみたいだから、読んでる順番がちょっと良くないんですかね〜?(^^;

登場人物が多くて人間関係が複雑だったので、読んでてちょっと疲れました。。。


--------------------------------------
☆会議は特定の人物の掌の上で踊る...
--------------------------------------
ただ、中盤からラストにかけての展開はなかなか爽快ですね。

「意見」ばっかり言ってなんにもしようとしない連中をばっさばっさとなぎ倒していく感じ。

で、会議の方向性を意図的に、自分の考えた方向に持っていくという。

いわゆる「抵抗勢力」によって、会議の内容って遅々として進まないことってよくあるかと思うんですが…

計算によって、自分の意図する結論に持っていくなんてことできちゃったりするんですねぇ。

そんなこと会議で考えたことなんてなかったので、もしそういうことができる人がいるとしたら、なんかすごいなーって思いました。



本 【海堂 尊】 | comments(0) | -

小説「わくらば追慕抄(朱川湊人)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
朱川 湊人
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700

 【あらすじ】
人や物の記憶を読み取れるという不思議な能力を持つ鈴音と、その妹の和歌子。ふたりは、姉の能力が故に不思議な体験を繰り返してきたのであったが、そんなふたりの前にある日、謎の女性が現れた。御堂吹雪というその女性は、どうやら鈴音と同じ能力を持つらしい。しかし、価値観が全く違う彼女に、悪意を感じるふたりであった…。

【感想】
--------------------------------------
☆ノスタルジックな世界観
--------------------------------------
前作と同様に、昭和時代半ばが舞台になっている作品なので、「古き良き日本」っていう世界観はそのままですね。

今ほどはテクノロジーは発達していないものの、近所の人はみんな知り合いーって感じだったり、パン屋さんが売りに来れば子供たちが群がりーって感じだったり。

昭和を生きてきた人たちにとっては、やっぱりなんか懐かしさを感じる世界観なんじゃないかなって思います。

なので、その辺の世界観はすごく好きでしたね。やっぱり(^^)

--------------------------------------
☆展開はちょっと地味かも
--------------------------------------
ただ、ストーリー展開は、「御堂吹雪」というライバルらしき存在は出てきたものの、なんだかよくわからないまま終わってしまって、「つづく」みたいな感じだったので、なんかちょっと地味な感じでしたね(^^;

折角面白そうなキャラクターが出てきてるのに活かせてないような…なんかちょっともったいない感じでした。

前作はけっこうワクワクするような感じで面白いなーって思った記憶があるんですが…

なんか前作超えは果たせなかったなーっていう感じだったのでちょっと残念でした。


本 【朱川 湊人】 | comments(0) | -

小説「長い長い殺人(宮部みゆき)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【あらすじ】
私はとある刑事の財布である。7年も使ってくれているので、だいぶくたびれてきてはいるが、その分、ご主人さまである彼のことはよく知っている。そんな彼が、とある事件を担当することになったらしい。そのとある事件とは、とあるサラリーマンである森元隆一がひき逃げされたという事件だ。容疑者として、彼の妻法子が疑わしいらしい。しかし、彼女を犯人だと断定する決めてがないらしく…。

【感想】
--------------------------------------
☆財布が主人公!
--------------------------------------
この小説の特徴は…なんといっても、財布が主人公!ってところでしょうね。

人間が主人公なのは当たり前で、動物が主人公ってのも結構あったりするかと思うんですが…財布が主人公ってのはかなり珍しいんじゃないでしょうか(^^;

しかも、扱ってるのが、財布の日常…ではなく、連続殺人事件というミステリだっていうんですから…びっくりです(笑)

さすが宮部みゆきさん!って感じですね。

で、財布が主人公な今作なんですが...あらすじに書いた刑事の財布だけじゃなくて、他の関係者の財布にもバトンタッチしていくような形で話が進んでいくのがまたユニークでしたね。

刑事の財布から始まって、目撃者の財布になったり、被害者の財布になったり、探偵の財布になったり。

いろんな視点から物語が語られるので、立体感が感じられてよかったなって思います。

ただ、登場人物がちょっと多いので、えっとこの人誰だっけ?…になってしまう人もなんにんかいたのがちょっと残念でした(^^;

ちょっと人間関係が複雑になりすぎてるかなーって思います。

まぁメモ片手に相関図を書いて読んでみるのも一興かと思いますが(笑)

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

映画「指輪をはめたい」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【あらすじ】
製薬会社に勤める29歳の片山輝彦は、ある日、気が付くと病院に寝かされていた。どうやら頭を打って運ばれたらしい。とりあえず頭には異常がないらしく、ほっとする輝彦であったが、彼は指輪を保持しており、一体誰に渡すつもりだったのかと頭を悩ませるのであった…。

【感想】
--------------------------------------
☆「モテキ」か「婚前特急」か…
--------------------------------------
なんか最近流行ってますねー。「モテキ」とか「婚前特急」みたいに、○股かけちゃってバタバタするーって話。

で、今回は、もうすぐ30歳の片山くん(山田孝之)が、どうやら3股をかけていたらしくて、本当に好きだったのはどの子だったのかを探すーって話なんですが...

なんか「モテキ」以上にもてまくってるのがうらやましかったです(笑)


ちょっと知的美人なお姉さんタイプの智恵(小西真奈美)

明るくて楽しい風俗嬢のめぐみ(真木よう子)

優しくて色々と尽くしてくれる和歌子(池脇千鶴)


そんな彼女たちに、次々に言い寄られて、好かれて、料理作ってもらえて、抱きしめられて、キスされて、心配されて、嫉妬されて...んーなんですかこの展開は!!(笑)

序盤はなんだかんだでこんな感じなので、うはうはーな感じになっちゃいますね(笑)

この中に好きな女優さんがいるのならば、チェックしてみた方がいいような気がします(笑)


--------------------------------------
☆ 反動が...
--------------------------------------
ただ、アゲアゲ〜な感じで楽しい雰囲気は序盤だけーなんですよね。

「本当に好きな彼女」を見つけて、指輪をあげなきゃいけないわけですから。

つまり、「本当に好きな彼女」ひとりを選ぶってわけで…

彼女たちが一同に介した修羅場だ修羅場だー♪のシーンがものすごかったです(^^;


で、「本当に好きな彼女」が誰だーっていうのは見てくださいってことでここには書かないんですが...

中盤からラストにかけての種明かしの部分がちょっと強引でよくわからなかったのが残念でした(^^;

すんません。話の途中で「???」な状態になってしまいました(^^;

なんかストーリーの辻褄が合ってないような??

自分の理解力が乏しいせいなのかもしれないですが、なんかよくわからなかったので、原作でもチラ見してみようかなってちょっと思います(^^;

★★★☆☆


映画(最近) | comments(0) | -

映画「ミッション:8ミニッツ」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【あらすじ】
突如引き起こされた列車爆破事件。その列車に乗っていた乗客記憶を辿り、最後の8分間だけ自由に操れるという技術が開発された。コルター・スティーブンス大尉はその技術を使用し、爆破事件の犯人を探しだす任務を与えられるのであったが…。

【感想】
--------------------------------------
☆犯人探しゲーム?
--------------------------------------
列車爆破事件の犯人を捕まえるために、何度も何度も何度も何度もおんなじシーンを繰り返すって話なので...

西澤保彦さんの「七回死んだ男」とかゲームの「かまいたちの夜」を思い出しました。

こういう犯人探しのゲームみたいな展開ってなかなか面白いですよね。

あの人があやしい!とか、こいつはなんでこのときこんなことしてるんだろう?とか(笑)

で、何度もチャレンジできるので、とりあえず怪しいやつはとっちめてみる。と(笑)

けっこうなんでもありーな展開ではあったんですが、なかなか面白かったです。

--------------------------------------
☆終わり方も良い感じ
--------------------------------------
あと、ミステリーなら重要な終わり方ですが…

こっちもそんなに後味悪いような終わり方じゃなくて、あるいみハッピーエンド(?)な感じの終わり方だったのが良かったですね。

意外性もあったし、なかなか面白かったなって思います。

★★★★☆


映画(最近) | comments(0) | -

小説「勝手にふるえてろ(綿矢りさ)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【あらすじ】
江藤良香26歳。彼氏なし。でも本当は彼氏候補(?)が2人いる。イチ彼は中学生の頃の同級生で、勝手に「天然王子」と読んでいる彼。もう何年も会っていなかったが、最近同窓会で再会した。ニ彼は、同じ会社の営業マン。どうやら私に興味があるらしく、私に告白してきた。結婚するならイチ彼じゃなくてニ彼なんだろうなと思いつつ、まだ付き合う返事は出していない。そんな2人の間を行ったりきたりする宙ぶらりんな私が選んだのは…。

【感想】
--------------------------------------
☆メンドい女とニブい男とバカな男...
--------------------------------------
他人の恋愛なんてハタから見たらみんなそんなもんなのかもしれませんが…

メンドい女とニブい男とバカな男の三角関係の滑稽さが際立っててなかなか面白かったです(笑)

中学時代の理想の彼を追い求めて現実逃避し続けて現実を見ることが出来ないヨシカに、そんな一途なヨシカの思いに全く気づかないイチ。

そして、そんなヨシカに好意を抱きつつも空回りしまくりなニ。

そんな彼らの話なので、三角関係なのにドロドロしてるーというよりは、ぶっ飛んでるストーリー展開だったので楽しかったです。


てか、ラブストーリー(のはず)なのに、展開がおかしすぎですね(笑)

途中までは割りとフツー(?)な展開だったのに、途中からヨシカ壊れすぎで。

なになに?綿矢さんどーしちゃったの?みたいな感じで。

彼女の奥底に潜んでる気持ちはわからなくもないですが、実際にこんなことを行動に移しちゃう子ってそうそういないと思うので、彼女のイタさが結構痛快で良かったなーって思います(笑)


--------------------------------------
☆理想の王子様
--------------------------------------
「この人はきっとこうに違いない!」って勝手に決めつけて、勝手に恋をして、勝手に王子様に仕立て上げて...

実際に会ってみると想像していたのとは違って、勝手に幻滅して、勝手にこんなの私の王子様じゃない!みたいに勝手に失恋して。

自分一人の中で恋愛が完結しちゃってるので、まぁ害がないので放っとけーって感じかもしれませんが...

やっぱりなんだかめんどくさい女だなーって思いました(^^;


まぁ初恋の人の思い出が美化されて、いくつになってもキラキラと輝いたままーになってしまうのもわからなくもないですけどねー。

やっぱり思い出は思い出のままにしておく方がいいですよね。

いつまでも過去になんてしがみついてちゃいけない。現実を見よう。そう思いました(笑)


あ、けっこうボロクソに書いちゃいましたが、ヨシカのキャラクター、めんどくせーって思いましたが、嫌いじゃないです(笑)



本 【綿矢 りさ】 | comments(0) | -

小説「その日のまえに(重松清)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【あらすじ】
余命数ヶ月を宣告された妻・和美の希望により、昔夫婦で住んでいた思い出の地へとやってきた僕ら。しかし、時は無常にも過ぎ去り、かつての面影はあまり感じられないほど様変わりしてしまっていたのであった。そして、さらに時は無情にも過ぎ去り、彼女の命が尽きる日は刻一刻と迫っていくのであったが…

【感想】
--------------------------------------
☆生と死
--------------------------------------
余命数ヶ月を宣告された人たちが残された日々をどう生きるかーみたいなのを描いた短篇集なんですが…

さすがに死をテーマにした作品なので、なかなか重かったですね(^^;

クラスメイトの子がもう長くはないことを知ったとき、同級生である小学生の自分たちは一体どうすればいいのか。

母親が余命数ヶ月かもしれないと知ったとき、高校生の息子はどうすればいいのか。

妻が余命数ヶ月だとわかったとき、夫は、本人はどうすればいいのか。

そんなの嫌だ!って叫んだとしても、病気が治るわけじゃないですもんね。

最愛の人たちが死んでしまうってことはとっても辛いことなんだろうって思うけど...

きちんとそれを受け止めて、残された時間を大切に過ごさなきゃいけないんだろうなってのを感じました。


--------------------------------------
☆死の不公平さ
--------------------------------------
ただ、死はみんなに平等に訪れるものだってのはわかりますが、その時期はやっぱり不公平ですよね。

自分はもう充分生きたからもういつ死んでもいいって思ってるような方々が長生きしてしまって、子供の方が先に亡くなってしまうようなことがある一方で、まだまだ生きていたい!って思ってるような子供が幼くして亡くなっちゃう場合もありますからね。。。

あの人がこんなに早く亡くなってしまうなら、自分の命を縮めてでももっと生かしてあげたかった。そう思うことがある人もきっと沢山いますよね…。

「じょうぶな子に産んでやれんで、すまんかった」という父親のセリフがあるんですが、それがズシンときました…。



本 【重松 清】 | comments(0) | -

小説「少年少女飛行倶楽部(加納朋子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【あらすじ】
中学1年生の海月は、ある日、親友の樹絵里に誘われ「飛行倶楽部」に入ることにした。空を飛ぶことが目標だとするその部活に、胡散臭さを感じつつも、他の部活に比べて楽そうだったため、そこに決めたのだ。だが、その部活は、カミサマ部長を始め、変な人達の集う場所と化してしまうのであった…。

【感想】
--------------------------------------
☆個性的な仲間との部活動ライフ
--------------------------------------
「飛行倶楽部」という「空を飛ぶ」ということを目標にしたちょっと変わった部活での話なんですが…

部活内容もさることながら、部員たちが個性的で面白かったです。

無愛想で攻撃的な変人「神(じん)」、神の親友で野球部と兼部している「海星(かいせい)」、海星に一目惚れした「樹絵里(じゅえり)」、空に飛んだのではなく「落ちた」ことがある朋(るなるな)、そして、人に好かれやすい海月(みづき)に、野球部なのに野球が苦手な「球児」。

別名「珍名倶楽部」と言われるほどの変な名前の人たちなんですが…そんな彼らが勢ぞろいして、わいわいがやがやーっていうかいろんなトラブルをまき散らしていくのが楽しかったです。

ちょっとありえねーって感じもしなくもないですが、中学校の部活動のノリなんてけっこうハチャメチャな感じですよね?

そのへんの「楽しそうな部活動」って感じが上手く出てて良かったと思います。

--------------------------------------
☆空を飛ぶ
--------------------------------------
あと、部活が「飛行倶楽部」で、「空を飛ぶ」のが活動内容とか、ちょっとわけわかんない部活で、最初のうちは「空を飛ぶなんて無理じゃね?」って感じで進んでいくんですが...

ちょっとずつではあるんですが、物事が前進していく感じが良かったですね。

最初は部員も足りなくて「部として認められない」ところからスタートして、「空を飛ぶ」っていう目標に向かってだんだん進んでいって…って感じなので、読んでて前向きな気持ちになれました。

「夢」って言っちゃうと大げさかもしれませんが、「目標」に向かって突き進む姿ってのはなんか素敵ですよね。

きっとノーベル賞取ったり、オリンピックで活躍してるなんかも、きっと「できる」って信じてやり続けた結果そうなったんだろうし、なんでも初めから「無理!」なんて決めつけないで、いろいろチャレンジするのも大事なんだろうなーってのを感じました。

(実際にどうやって飛ぶことにしたのかは読んでお確かめください(笑))



本 【加納 朋子】 | comments(0) | -

小説「七人の敵がいる(加納朋子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【あらすじ】
敏腕編集社員で、仕事に情熱を傾けている山田陽子は、最近、悩みを抱えていた。一人息子が小学校に上がると同時に、数々の「敵」が姿を現し始めたのだ。理不尽な仕事を押し付けてくるPTAに、自分を理解してくれない姑義姉義妹、協力してくれない夫に、好き勝手やってる息子、プライドばかり気にする男に、問題を撒き散らす教師に、仕事を押し付けてくる会長など、気がつけば自分の周りは敵だらけ。気の強さが取り柄の陽子はなんとかしてこの危機を乗り越えようとするのであったが…。

【感想】
--------------------------------------
☆働くお母さんって大変...
--------------------------------------
自分は男だし、子供もいないし、結婚もしていないしで、主人公の陽子とは正反対の立ち位置にいるような人間なんですが…

なんか妙に納得しちゃいました(笑) 働きながら子供を育てるってものすごーいパワーが必要なんだなーって。

仕事をしてれば、そう簡単に平日の昼間に出てこれたりするわけないのに、平気で「そんなの休めばいいでしょ?」って感じでPTAとか自治会は仕事を押し付けてきたりするし、子育ては男女平等なはずなのに、夫は無関心だし。

義母の家族は仕事なんてやめればいいのにーって感じで価値観が違うし、息子のイベントに付き合うにも保護者会がーとかって余計な仕事が増える。

今までそんな立場で考えたことなかったんですが...「子供の母親」って立場ってすげー「めんどくさい」ですね(^^;

自分も今正社員で働いてますが、○○があるからこの日は参加してくださいねーとかって勝手に決められるのってほんとありえねーって感じですよね?こっちの都合も考えてください!って感じで。

そういうのがまかり通っちゃってる世界なのかなって思うとちょっとゾッとします(^^;

そんなのやらなくたっていいじゃん!とまでは言えないですが、働いてる女性も多い昨今。昔ながらのやり方じゃもう無理なのはなんか感じますねー。


--------------------------------------
☆何でも無理!じゃなくてできることを…
--------------------------------------
で、そんな「ありえねー!」な感じの世界で、誰かに役を押し付けたらそれで終わりで、他の人達は一切協力しない。

「協力して」って頼んでも「無理!」って言われてはいおしまい。ってな感じの人が多い中、できる人ができるところをーって考え方をしてた人がいたのが印象的でしたね。

仕事をしてるから平日に毎月会議に出るのは無理だけど、書類作成は得意だから、そっちは任せて!とか、一人の特定の人に集中されてた仕事を「分割」して乗り切ろうって発想が面白かったです。

負荷がものすごい100の仕事は無理でも、10人で分ければ10になって可能だったりしますからねー。

人には得手不得手もあるし、誰かに全部を押し付けるんじゃなくて、みんなで分業する方が「公平」でいいなって感じました。

JUGEMテーマ:読書
本 【加納 朋子】 | comments(0) | -
AMAZON LINK