【あらすじ】高校時代の出来事がきっかけで心に傷を負ってしまった永島杏平は、父親の紹介もあり、遺品整理の仕事をすることになった。先輩の久保田ゆきとともに仕事をすすめるうちに、次第に心を開いていくようになるのであったが、その久保田ゆきもまた、心に傷を抱えていたのであった…。
【感想】
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☆重い…けど心に響く映画
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扱ってるテーマが「遺品整理」だったり、「心に傷を抱えた人」だったりするので、作品の内容としては重いっちゃ重いんですが…
なんかその分心に響くものを感じましたねー。
身寄りがないまま亡くなっちゃった人ってのは、やっぱり遺品整理が大変なんだなぁーとか、生きてるっていうのはそれだけでも大変なことなんだなぁーとか。
若いうちは、自分が死んじゃったあとのことなんてあんまり考えないですが、結婚しないまま年を取っちゃったりしたとすると…
自分もいつのまにか孤独死してるーなんてことも充分ありえるわけですからね。
せめて他人に迷惑をかけないように死にたいとは思いますが…そういうわけにもいかないですよね(^^;
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☆遺品
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あと、「遺品」っていうか、その人が生きていた証っていうのはやっぱりなんらかの形で残しておきたいなーってのも感じました。
まぁ死んでしまえばなんにも残らないーっていうのももちろんそうなんですけど、この人はこういう人生を歩んできて、こういう生き方をしてきたーっていうような…
そんな、その人らしさが残るようなものって、やっぱりちょっとは残しておきたいですよね…。
「ゴミ」として捨ててしまうまでに、その部屋の遺品とか、景色とか、そういうのを写真で撮ってるシーンがあったんですが…
そういうのってなんかちょっといいなーって思いました。
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☆クライマックスの展開が…
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あと、クライマックスの展開がちょっと強引で衝撃的な終わり方をしてしまってビックリだったんですが…
個人的には、あれも含めてなかなかいい映画だったなーって思いました。
なんか久しぶりに映画を見て心に響いたような気がします。
泣いたーとまではいかないですが、ちょっとうるうる来ちゃいましたね(^^;
「アントキノイノチ」っていうタイトルから、ちょっとふざけた感じの話かなーって思ってた部分もあったんですが...
そこはいい意味で期待を裏切ってくれたので良かったと思います(^^)
「アントキノイノチ」ってそういう意味かぁ。みたいな。
★★★★★