映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「ロートケプシェン、こっちにおいで(相沢沙呼)」

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 【感想】
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☆前作よりちょっと重い…かな(^_^;)
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美人女子高生マジシャンの酉乃と、そんな彼女に片思い中の平凡な高校生須川くんが送る学園ミステリ第二弾ですね。

前作「午前零時のサンドリヨン」は、ほのぼのした学園ミステリーにちょこっと淡い恋心を加えた感じで結構好きな雰囲気だったんですが…

今回はそれに加えて「いじめ」問題が絡んできてしまっていたので、若干重苦しい雰囲気になっちゃってたのがちょっと残念でした(^_^;)

個々の短編としては前作同様にほのぼのした感じで好きなんですけどね。

全体をおおってるいじめ問題がそのほのぼのさ加減を打ち消してしまっていたのが悲しかったです。

こういう学園モノはやっぱり明るい話の方がいいですね。


というわけで、いつものように、ちょっと印象に残った短編だけ感想残しておきます。

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☆アウトオブサイトじゃ伝わらない
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ある日、男女4人組で行ったファーストフード店で、突然、そのうちの一人の女の子が顔色を変えて帰ってしまった。

誰も彼女が傷つくようなことはしてないのになぜ!?って話ですね。

こういうシーンって結構割と身近にあるかもしれないですよね。

何気ない仕草で女の子は思いっきり傷ついちゃったんだけど、男の方には原因がさっぱりわからない。みたいな。

女心、男知らず。みたいな展開ではあったんですが、なるほどなーっていうような真相で面白かったです。

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☆ひとりよがりのデリュージョン
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ある日、友達からもらった大切な「お宝本」を封筒に入れて持っていたら、たまたま同じ封筒を持った女子とぶつかってしまい、中身が入れ替わって…って話ですね。

人に見られたら大変なことになる「お宝本」。なんとかして取り返さなきゃ!っていうあたふたな展開がなかなか面白かったです。

まぁそんな「お宝本」堂々と学校で受け渡しなんかしちゃーだめですね(笑)

結局「お宝本」は誰の目にも触れることなく、無事に彼の手に戻ってきたのかというと…それは読んでのお楽しみです(笑)


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本 【相沢 沙呼】 | comments(1) | -

読書記録「サファイア(湊かなえ)」

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評価:
湊 かなえ
角川春樹事務所
¥ 1,575

 【感想】
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☆世の中嫌な奴って多いよね…と思いつつ
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湊かなえさんの短篇集なんですが...

冒頭から読み始めて、相変わらず性格の悪い女が出てくる話だなって思って読んでました(^_^;)

他人を蹴落として自分だけ得をしようとする女だとか、他人の悪事を誰かに告げ口して喜ぶ女だとか、男を騙して金をむしりとろうとする女だとか。

湊作品なので相変わらず重いんだろうな…って感じはしてたんですが…ちょっと最初は読むのがしんどかったです(^_^;)

が!全部が全部読後感の悪い嫌〜な話ってわけじゃなかったのでそこんところは良かったですね。

いくつか読後感が良かった話もあったので、それだけ感想を残しておきます。

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☆ムーンストーン
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授業中の本読みの時間にクラスメイトに笑われたことがきっかけで、あがり症になり、みんなからどんどん孤立していって、やがてはいじめられるようになってしまった女の子の話ですね。

いじめの話なので、最初はやっぱり重〜い感じがして読むのが辛かったんですが…

そんな彼女にも救世主が!!って展開だったので読後感はなかなか良かったです。

長い間友達がいなくて、友達とどう接すればいいのかわからなくて、会話もまともにできないようなそんな性格になってしまった主人公。

でも、そんな状態からちょっとずつ友達ができて、明るくなって、自分に自信が持てるようになっていく様はなかなかステキでした(^^)

ドロドログチャグチャ〜な展開よりはやっぱり前向きな展開な方が読んでて気持ちがいいですよね(^^)

まぁ湊作品なので一筋縄ではいかない終わり方ではあるんですが、なかなか好きなお話でした。

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☆サファイア&ガーネット
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人との距離の取り方がわからず、一人でいるのが好きな女の子が、運命の彼に出会って変わり始める…って話ですね。

こちらも、地味な女の子が恋をして変わっていく〜って話なので、前向きな感じが結構好きでした(^^)

恋をしてると性格が明るくなったり、気分が前向きになったりしますもんね。

ちょっと奥手なんだけど、初々しい感じの2人の男女。そんな彼らが微笑ましくてなかなか良かったです。

が!こちらもさすが湊作品なだけあってそのままじゃ終わらないんですよね(^_^;)

途中彼らの前には前途多難な暴風雨が吹き荒れて、まさかのドロドログチャグチャ〜な展開に(T_T)

思わず、こういうのはハッピーエンドにしようよ〜って思わずにはいられない展開が切なかったです(T_T)

ただ、ラストはさすが湊さんだなーって感じの終わり方だったので、それはそれで結構好きでした。

まぁ小説の中での話ではあるんですが、人の運命って面白いなーって思っちゃいますね。

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本 【湊 かなえ】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「ジョン・カーター」

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 【あらすじ】
大富豪であるジョン・カーターは、ある日、追われる身となってしまうのであったが、逃走中、不思議な場所へとたどり着いた。バルスームだというその場所は、今まで見たこともないような未知な世界が広がっていたのであったが…。

【感想】
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☆SFというかファンタジーというか
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ひょんなことから別の世界にワープしてしまって、その世界を巡る争いに巻き込まれるって話ですね。

お姫様がいて、悪いやつが国を滅ぼそうとしていて、モンスターがいて…っていう感じ。

ある意味ファンタジーの王道中の王道ではあるんですが、割とこういうの好きなのでなかなか楽しかったです。

いかにも異世界〜って雰囲気の映画見てると自分も冒険してるような気分になれてなかなかいいですよね。

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☆犬(?)がブサカワイイ(笑)
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で、その冒険の仲間(?)として、なんか妙にへんちくりんな犬(?)が出てくるんですが...

その犬が、妙に不細工なんだけど愛嬌たっぷりで可愛かったです。

ブルドックをさらに数倍不細工にしたようなブサカワイイ(?)やつなんですが…

主人公の彼の後をどこまでも追いかけてくる健気なやつなんですよね。

そして、主人公がピンチに陥ればここぞとばかりにどこからか飛んできてピンチを助けてくれるという…

見た目はほんと可愛くはないんですが…まさに犬の鑑って感じで良かったです(笑)

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☆重力が少ない星
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あと、この作品の舞台になってるバスルーム…じゃなくてバルスーム。

地球よりだいぶ重力が少ない星なので、主人公がぴょんぴょん跳びはねる様が妙に気持ちよさそうでした。

普通に走っただけで何メートルも飛び上がっちゃうし、思いっきりジャンプすれば空高くにある飛行船にまで届いちゃう。

トランポリンの上を跳び回ってる感じですかね。

びよーんびよーんって世界中を跳び回る。

なんかそういう旅もなかなか楽しそうですよねー(笑)

★★★★☆

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読書記録「ナミヤ雑貨店の奇跡(東野圭吾)」

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評価:
東野 圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680

 【あらすじ】
とある家に泥棒に入った後の逃走中、敦也、翔太、幸平は、とある古びた雑貨店に隠れることにした。ナミヤ雑貨店という名前らしいその雑貨店は、廃屋になっており、誰も来ないだろうと判断したのだ。しかし、そんな家に突如何かが投げ込まれた。どうやら、悩み事が書き綴られた手紙らしい。どう考えても誰も返事など書きそうもないその手紙に、不憫に思った3人は、思わず返事を書くことにしたのであったが…。

【感想】
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☆ちょっと変わった東野作品
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ひょんなことからたどり着いた古い雑貨店で、過去からの相談の手紙を受け取ってしまい、思いがけず、過去の人間と文通をすることになってしまう…って話ですね。

殺人事件とか大事件が起こるわけではなく、刑事が出てくるわけでもなく、ちょっとSFっぽい雰囲気で暖かい作品なので、今までの東野作品とはちょっと違った感じだなーって印象を受けたんですが…思った以上に面白かったです(^^)

相手に心配させたくないからとか、色んな事情から、身近な人には相談しにくい重大な悩みってのは意外と持ってたりする人っているかと思いますが…

こういうのって逆に見知らぬ相手で、利害関係がないからこそ、気軽に相談できたり〜ってことありますよね。

まぁ相談に乗ってもらったからといってその後の人生上手く行くとは限らないんですが、その相談員のちょっとしたアドバイスがきっかけで、人生が大きく変わり始める。

そんな展開がなかなか面白いなって思いました。

また、過去の人からの手紙なので、その手紙がきっかけで、その後その人がどういう人生を歩んでいったのかっていうのを追跡して描かれてるんですよね。

子供の頃、相談の手紙を出したあの子が、大きくなって、こんな人生を送ってきて、今ではどうしてる〜みたいな。

まさに、人生いろいろって感じで奥が深い話で面白かったです。

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☆伏線貼りまくり
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で、ちょっとSFチックな話なので、舞台が現代から始まって、過去のあの時代に飛んだり、この時代に飛んだり、まさしくあっちに行ったり、こっちにいったりって感じで結構慌ただしい感じではあるんですが…

それぞれの時代の舞台設定に伏線が張られまくりで面白かったですね(^^)

あの人とあの人が友達でー、この人とあの人が恋仲でー、その人とあの人が同じ学校に通っていてーみたいな。

まさに登場人物たちが、「奇跡」の名のもとに、神様の手の上で踊らされてるような感じで(笑)

一応短編集みたいな形になってるので、それぞれの短編でも楽しめたりするんですが、ひと通り通して読んでみると、作品の構成の奥深さがよくわかりました(笑)


東野作品、かなりたくさん読んでるんですが、その中でもかなり上位に入るくらい好きな作品になりました。

個人的にかなーりオススメなので、東野作品苦手な方にもぜひ読んで欲しいとおもいます(^^)

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本 【東野 圭吾】 | comments(0) | -

読書記録「タルト・タタンの夢(近藤史恵)」

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 【あらすじ】
下町の片隅にあるとある小さなレストラン「ビストロ・パ・マル」。そこは、カウンター7席、テーブル5つのこじんまりとしたフランス料理店なのであったが、そんなお店には、日頃、ちょっと謎を秘めたお客が訪れることが多いのであった…。

【感想】
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☆フレンチレストランの日常ミステリ
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フレンチレストランが舞台のミステリですね。

食べ物屋さんが舞台のミステリって結構あるような気はしますが、この作品が違ってるのは、扱ってるのが「フレンチ」なところでしょうか?

フレンチってやっぱ「高級料理」ってイメージがあって、ほとんど食べたことがなくて、フランス料理の名前なんてほとんど馴染みがなかったりするんですが…

まさしく美味しそうに描かれた料理の描写とか、その料理を食べてお客様が満足してるような様子とか、そんなのを読んでるとやっぱりこの料理食べてみたいなぁって気分になりました(^_^;)

特に、タイトルにもなっている「タルトタタン」

『りんごがバターでキャラメル状になって、さくさくのタルトの上に乗っている』ものらしいんですが…

やっぱりなんか食べてみたくなっちゃいますよね(^^)

「さくさく〜」のところに惹かれました(笑)おいしそう(笑)



で、この作品は短編集なので、以下、印象的だったやつの感想を残しておきます。

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☆ぬけがらのカスレ
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フランス人の彼に誕生日を間違われ、しかも、その日のディナーにお金もかかってなさそうな不味い「カスレ」を出された女性の話ですね。

彼女はそれが原因で彼と別れたそうなんですが…その彼はなんで誕生日を間違え、しかも不味い料理を用意したのかってところがミステリーでした。

単純に彼が誕生日を間違えてて、料理が下手だった…というオチではなく、ちゃんとした理由があるんですが…

彼はちゃんと彼女のこと大事に思ってたのに、そんなことで一方的に逃げるようにいなくなってしまった彼女がちょっと酷いなぁって思いました(^_^;)

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☆割り切れないチョコレート
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とあるチョコレート屋さんで売ってるチョコレートの詰め合わせの中のチョコレートの数が、2個入、3個入、5個入、7個入...と何故か割り切れない「素数」になっているというミステリーですね。

そんなの単なる気まぐれじゃない?って言ってしまえばそれまでなんですが…

実はオーナーにまつわるちょっとしたポリシーが存在していたってのがなかなかステキでした。

読んでみるとなるほどなぁーって感じなんですが、こういうこだわりがあるお店っていいなって思えるような暖かい話でした(^^)

何気にこの中の短編では一番好きですね(^^)

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本 【近藤 史恵】 | comments(0) | -

読書記録「人生教習所(垣根涼介)」

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 【あらすじ】
東大に入学したはいいものの、ひきこもりになり、大学を休学してしまった浅川太郎。彼は、親の薦めもあり、現状を打破すべく、とあるセミナーに参加することにした。小笠原で開かれるという、ちょっと変わったそのセミナーは、最終合格者に就職を斡旋してくれるということもあり、人気のセミナーらしいのだったが…。

【感想】
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☆若干説教臭い…かな?(^_^;)
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東大に入ったはいいものの引きこもりになってしまった青年、人間関係が苦手で仕事もうまくいかないフリーライター、ヤクザ上がりの無職男など、

人生に挫折を経験した人々が、小笠原で行われるセミナーに参加して、人生やり直そうって話ですね。

セミナーに参加してってあたり若干自己啓発本っぽいなーって感じはしたんですが…

案の定、若干説教臭い面はありましたね(^_^;)

例えば、「人生つまらない」なんて考えてる人は、「自分がつまらない人間だからだ」…みたいな感じのエッセンス。

僕は自己啓発本も結構好きだったりするので平気だったんですが、そういうの苦手な人は若干アレルギー反応しめすかもしれないですね(^_^;)

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☆小笠原の歴史
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ただ、小笠原の歴史については全く知識がなかったので、読んでてすごく勉強になりました。

戦後しばらくは沖縄と同様にアメリカに占領されていて、欧米系の人とか、南方のポリネシア系の人がたくさん住んでいて、英語が母国語だったとか

日本に返還されることになったときも、うれしい!っていう反応じゃなくて、悲しいとかそういう反応だったとか。

確かに、戦前からの日本人ならともかく、欧米系の父祖を持ち、英語を喋って、アメリカを母国と崇めていた人々からしたら…

急に、返還になりましたから、日本人になるか、アメリカに帰って下さいなんて言われたらたまらないですよね(^_^;)

学校も、今まで英語で行われていたのに急に日本語になったり、変換前は内地に行ってた日本人たちが大挙して戻ってきたり。

戦後のアメリカ統治時代に小笠原で生まれ育った人からすると、日本返還ってある意味大変な話だったんですね(^_^;)

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☆小笠原行ってみたい
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あと、小笠原が舞台になってるだけあって、小笠原の魅力満載な描写もなかなか良かったです。

一応東京都に所属するものの、東京から南に1000キロも行ったところにある諸島なんですよね。

しかも、飛行機ではいけなくて、船でも24時間くらいかかるような遠い所で、日本なんだけどまるで日本ではないかのような南方の島々。

世界遺産に登録されるような大自然に囲まれて、お客さん大歓迎!な風土。

なかなかそう簡単には行ける機会はないかと思いますが、一生に一度くらいは行ってみたいと思っちゃいますね(^^)

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本 【垣根 涼介】 | comments(2) | -

映画鑑賞記録「ポテチ」

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 【あらすじ】
誕生日が同じということもあり、プロ野球選手の「尾崎」に妙な親近感を抱いている泥棒の今村は、ある日、思い切って「尾崎」の部屋に忍び込んでみることにした。これがあの「尾崎」の部屋かぁと感動する今村。しかし、そんな彼が侵入している部屋に、突如電話が鳴り響く。尾崎に助けを求める女性の声に、今村は思わず、尾崎の代わりに助けに行くことにするのであったが…。

【感想】
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☆伊坂幸太郎&中村監督作品
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「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」「ゴールデンスランバー」に続く、伊坂&中村コンビの作品ですね。

68分というやや短めな映画だったので、ちょっと物足りないかなーっていう懸念はあったんですが…

思った以上に心にじわっとくるような演出が心地よかったです。

キャストもそんなに豪華じゃないし、展開も割と地味なので、大ヒットするような映画ではないんですが、いい話ーって感じが良かったです。

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☆濱田岳さんいい感じ
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で、主役は濱田岳さんなんですが…妙に役柄にマッチしていてよかったです。

いかにも「いいひと」〜って感じしますもんね(^^)

自殺しようとしてる人がいればキリンに乗って(?)助けに行こうとするし、

困っている人がいれば、余計なお世話だとわかってはいつつも、放ってはおけない。

自分のせいで誰かが不幸な目に合ってると知ったなら、その人のことを思って思いっきり泣いてしまう(T_T)

ちょっといい人すぎ〜な感じもしなくはないですが、これくらいい人なのは見ていて気持ちよかったです。

ちょっとおバカなんだけれども、何事にもひたむきで、周りの人を知らず知らずのうちに変えていく。

で、ラストは思わず一緒に泣きたくなるような…そんな展開がステキでした。

★★★★☆


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読書記録「ピンクとグレー(加藤シゲアキ)」

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評価:
加藤 シゲアキ
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,300

 【あらすじ】
幼い頃からの親友同士だったりばちゃんとごっち。彼らは同じ中学に進み、同じ高校に進み、同じ大学に進んだのであったが、ひょんなことから一緒に入った芸能界で、ごっちだけがその才能を開花させ、注目をあびるようになった。テレビに映画にCMに歌手活動にモデルに次々に仕事が舞い込むごっち。その一方で、未だにエキストラの仕事しかないりばちゃん。ふたりの関係は次第にすれ違うようになるのであったが…。

【感想】
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☆ちょっと意外な世界観…
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著者がジャニーズ所属で、舞台が芸能界の話ってことだったので、いかにもアイドルーって感じのキラキラした小説なのかと思って読んでみたんですが…

想像してたよりも暗い世界観で驚きでした(^_^;)

親友と一緒に入った芸能界で、親友の方だけがブレイクしてしまって、相手との関係に苦悩するーって話なんですね。

一見華やかそうに見えるアイドルでも、その裏側では色々苦悩しながら今に至ってるんだろうなぁってのを感じました。

実際ジャニーズでも、ジュニアに入った子はたくさんいるでしょうけど、そっからデビューできるのってさらに一握りですもんね。

同時期にジュニアに入って、仲良くなったとしても、一緒にデビューできる保証はない。

もしかしたら、自分だけ、あるいは、相手だけがデビューできて人気者になってしまうかもしれない。

まぁジャニーズに限った話じゃないでしょうが、そういう苦悩ってのは芸能界に所属してると少なからずあるんでしょうね。

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☆本当の自分とアイドルの自分
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あと、人気者になるにつれて、本当の自分とアイドルとしての自分のギャップに悩む…みたいなシーンが印象的でした。

素の自分をそのまま出せて人気者になれたのなら、裏表がなくて楽でいいのかもしれませんが…

キャラを作って売りだした俳優とかアイドルとかだったりしたら、やっぱりそのギャップには悩んじゃうもんなのかもしれないですね。

本当はこういうのが好きなんだけど、それをやるのはアイドルとしての自分のイメージとは合致しない。

付き合う友人も、昔ながらの友達とはだんだん疎遠になり、芸能界に入ってからの華やかな友人ばかり。

本人がそれを楽しんでるならいいですけど、演じてる自分に違和感を感じ始めたら、疲れるだろうなぁってのを感じました。

たまに、一般人に戻りたいとか言って芸能人を辞める人もいますが、こういう気持ちになっちゃうのかもしれないですね。きっと。


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映画鑑賞記録「レンタネコ」

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 【あらすじ】
とある一軒家に大量の猫と一緒に暮らしているサヨコ。彼女は、「大量の猫と一緒に暮らしている」という点を利用して、とあるビジネスをはじめることにした。そう、猫好きで寂しそうな人に、猫を貸してあげようというのだ。リアカーに猫を乗せ、今日もお客を求めてさまようサヨコ。そんな彼女のもとには、決して数は多くはないが、猫を求める寂しい人々が集ってくるのであった…。

【感想】
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☆まったりな感じ
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「かもめ食堂」の荻上直子監督作品ですね。

なので、あのまったりとした癒し〜な雰囲気とやっぱり似ていてその辺はすごくよかったと思います。

どことなく時間がゆったり流れているかのような世界観。

猫もたくさん出てくるし、そんなのんびりした雰囲気を味わいたいときに見る映画としては最適だなって思いました。

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☆謎な女性
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それから、この主人公の女性がいかにも不思議な人ーって感じの雰囲気がよかったです。

毎日昼間は猫を乗せてリアカーを引っ張って、猫を借りてくれる人を探して歩きまわってるんですが...

実際のところ、何で生計を立ててるのかよくわからないんですよね(^_^;)

あるときは○○で稼いでいるといい、あるときは▲▲で儲けているといい、またあるときは■■で収入があるという。

もしかすると全部真実なのかもしれないですが…どれもかなり突拍子もない稼ぎ方でなかなかミステリーで面白かったです。

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☆レンタネコというビジネス
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でも、「レンタネコ」っていう発想はユニークで面白いですよね。

ペットショップとかで買ってしまったら、最後まで面倒みないといけないから、そう簡単には買えないけど、

「レンタル」なら、自分が都合が悪くなったときに返せばいいから、気軽に借りられる。

まぁ色々問題もあるだろうし、実際ビジネスとしては難しいのかもしれないですが、借りたいときだけ貸して欲しいっていうニーズは意外とあるかもしれないなーってのを感じました。

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☆猫かわいい
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この映画って、「レンタネコ」なだけあって猫ちゃんがたくさんでてくるんですが…やっぱり可愛かったです(^^)

おっきなおうちに、大量の猫がいて、猫同士が遊んでたり、丸くなって寝てたり。

まさしく「猫屋敷」って感じで、とにかく、猫がたくさん出てくるので、猫好きな人ならやっぱり見てるとちょっと癒されるんじゃないかなーって思いました(^^)

猫好きな方は見てみるのもいいと思いますね。

★★★★☆

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作家別マイベスト(加納朋子)

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 作家別マイベスト第5回目です。

今回は、昼ドラで「七人の敵がいる!」が放送中の加納朋子さんで行きたいと思います。

加納さんは、「七人の敵がいる!」はちょっと違った感じですが、癒し系な感じの話が多いですよね。

割と好きな作家さんだなって思います。

良かったら、皆さんの好きな作品も良かったら教えてください(^^)

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★1位〜6位
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1位:ささらさや(★★★★★)
交通事故で亡くなった夫が、幽霊になって妻と幼い息子を見守っていくって話ですね。夫の幽霊が出てくるんですが、全然怖い話ではなく、むしろほんわかした感じの話だったので、すごく好きでした(^^)

2位:てるてるあした(★★★★★)
ささらさやの番外編みたいな話なんですが、こちらもちょっとほんわかするような暖かい感じがすごく好きでした(^^)

3位:モノレールねこ(★★★★★)
堀の上に座って、両脇から垂れた脂肪でがっちり堀をつかんでいる姿がモノレールに見えてしまうという「モノレールねこ」。そんなモノレールねこを介した少年たちのエピソードがなかなかステキでした。かなり短い話ではあるんですが、面白かったです。

4位:七人の敵がいる(★★★★★)
小学生の子供を持つママさんが、色んな敵を相手に奮闘するって話ですね。小学生のママさんも大変だなぁって作品でした(^_^;)

5位:レインレイン・ボウ(★★★★★)
突然死んでしまった女性と、かつて彼女と同じ部活に入っていた女性たちの話ですね。個別の短篇集かと思いきや、実は繋がっているというリンクの具合が面白かったです。

6位:スペース(★★★★★)
こちらも2つの短編が入った短篇集なんですが、裏と表みたいな関係の話でなかなか面白かったです。


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★4個
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・少年少女飛行倶楽部
・虹の家のアリス
・魔法飛行
・ななつのこ
・月曜日の水玉模様
・螺旋階段のアリス

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★3個
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・掌の中の小鳥
・コッペリア
・ガラスの麒麟

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★2個
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いちばん初めにあった海

ちなみに、読んだ本は16冊、平均評価は4.0625でした。

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