映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「しがみつかない生き方(香山リカ)」

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 【感想】
何かと勝間和代さんと対比されることの多い香山リカさんの作品ですね。

あっちはがんばってがんばってがんばって上を目指そう!みたいな感じですが、こちらはがんばらなくてもいいんじゃない?みたいなニュアンスでしょうか。

なるほど。確かに結構対比的な話をしてるなーってな印象でした。

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☆ほしいのは「ふつうの幸せ」
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年収2000万円とか、ビジネスで1番になるとか、別にそういうのを目指してるわけじゃない。そこそこの幸せでいい。

…と思ってるだけなのに、そこそこの幸せも自分は得られないんじゃないか?と思っている人が最近増えているそうです。

確かに、今はそこそこ幸せかもしれないけれども、会社いつ倒産してもおかしくないし、定年前に解雇されるかもしれない。病気にだってなるかもしれない。

そして、そんな風に一度社会からドロップアウトしてしまったらそう簡単には這い上がることなんてできない。

もしそうなってしまったら…なんて考えたらキリがないですが、そう考えたくもなる気持ちもわかりますよね(^_^;)

現に今は不景気で、五体満足な若者でもなかなか就職できない時代。

大したスキルもないような中高年だったら再就職もなかなか大変だし、かといって生活保護なんて申請したら働かないで遊んでるーみたいな感じで周りから非難を浴びてしまう。

結局のところ、行き着く先は自殺…か。

自分も今でこそ暢気に生きてますが、自分もいつかそうならないとも限らないので、下流な人間にも優しい…そういう社会になって欲しいなってのを感じました。


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☆すぐに白黒つけない
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例えばイラクで人質になった人たちの話。

本来であれば、非難されるべきは、人質を取った連中の方であるはずなのに、人質になった人たちの方がなにやら叩かれてましたよね(^_^;)

そもそもそんなアブナイところに行くほうがおかしい!とかなんとか。

まぁ確かに、自分から危ないところに行ったんだから、危険な目に遭うのは自業自得って言えるかもしれませんが…

現地で酷い目に遭って、日本に帰ってきてからも、同じ日本人にバッシングされて…じゃなかなかツライですよね(^_^;)

同様に、一度「ふつうの人」から外れてしまった人に対して、日本人は冷たい…というようなことを香山さんは述べています。

就職に関しても、ちゃんと就職して正社員になってれば文句は言われないですが、正社員じゃなくて、フリーターだとかニートだとかっていうと、世間の目はなかなか冷たいですよね…。

何事に関しても、自分が属している方は正しい。あいつらがやってることは間違ってる。間違ってるやつらは非難されて当然。みたいな世相ってなんかやっぱりちょっと嫌な感じですね。

もうちょっといろんな人もいていいじゃない。みたいな朗らかな国になって欲しいもんですね。


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☆勝間和代を目指さない
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がんばってもがんばってもがんばっても報われない人はいるのだから、みんながみんな勝間和代を目指す必要はないって話ですね。

まぁ確かにそうかもしれないですよね。誰にだって得手不得手があるわけだし、みんながみんな勝間さんにはなれないですもんね(^_^;)

僕もどっちかっていうと、お金持ちになりたい!とかビジネスで成功したい!っていうよりは、そこそこに幸せに暮らせたらそれでいいかなぁ〜

なんて思うようになってきたので、結構香山さんの意見には同感な感じですかね(笑)

ただ、がんばらなくてもいいや〜って毎日暢気に暮らしてると、「そこそこの幸せ」も無理だってところがやっぱり痛いですよね(^_^;)

がんばって勝間和代は目指さないけれども、がんばってそこそこの幸せを維持していけるようにがんばろうかなぁって思いました。







本 【ビジネス・健康系】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「ホタルノヒカリ」

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 【あらすじ】
結婚してから数ヶ月が経過したホタルと部長。彼らはいずれは新婚旅行に!と計画していたのだったが、干物女で面倒臭がりなホタルのせいで、なかなか実現できずにいた。しかし、そんなふたりにも新婚旅行のチャンスが訪れた。部長がローマに出張に行くことが決まったのだ。一人でローマに行かせるわけにはいかないと考えたホタルは、自分もローマについていくことで新婚旅行にしようと考えるのであったが…。

【感想】
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☆バカップルローマへ行く(笑)
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家にいるときはジャージ。怠け者でゴロゴロするのが大好きなホタルと、その夫・ぶちょおが繰り広げるラブコメですね。

ホタルとぶちょおの繰り広げる会話がコントみたいで面白くて、ドラマ版の時から結構好きだったんですが…

映画版でもその雰囲気がそのまんまになってたので、見ていてなかなか楽しかったです。

特に、ドラマ版とか見たことある人ならわかるかと思いますが、綾瀬さん&藤木さんの演技がぶっ飛んでるんですよね(^^)

綾瀬さんはまぁなんとなく天然な感じがするので、割とそのまんまなのかもしれませんが…藤木さんは明らかにキャラが違くて(笑)

ホタルと一緒にゴロゴロしてみたり、変顔で写真に写ってみたり、「ボクチンボクチン」と自分のことを連呼してみたり、変な踊りを踊ってみたり(笑)

藤木さんってなんかクールでかっこよさげなイメージなのに、この作品では明らかに変な人(笑)

俳優さんってすごいなーってある意味思った作品でした。

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☆ストーリーはかなり強引…かな?
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で、ホタル&ぶちょおは結構楽しくて良かったんですが…ストーリーは結構強引な感じだったので、その辺はちょっと残念でしたかね(^_^;)

舞台がローマってことで、気合が入っちゃったのかもしれませんが…そんなのありえなくね!?ってな展開のオンパレードで。

ぶちょおが○○に巻き込まれたり、ぶちょおのスーツケースから×××が出てきたり、ローマで▲▲▲に出会ったり。

まぁこういうドラマの映画化なので、なんでもありっちゃありなのかもしれませんが…

ちょっと慌ただしい展開ではあったので、もうちょっとまったりしたストーリーでも良かったのかなってちょっと思いました。

…って言っても逆にツッコミどころが満載でそれなりに楽しめたりしたんですけどね(笑)


★★★★☆


映画(最近) | comments(0) | -

読書記録「株式会社ネバーラ北関東支社(瀧羽麻子)」

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 【あらすじ】
大企業で働く弥生は、ある日、とある事情から、田舎にある納豆会社「ネバーラ」に転職することにした。今までの会社と全く違ったのんびりとした生活に最初は戸惑う弥生。しかし、そんな生活も次第に馴染んでいくのであった…。

【感想】
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☆田舎でのんびり働くのもいいよね
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とある事情を抱えた女性が、田舎で再就職して人生をやり直す〜って話ですね。

田舎の会社での話…だからなのかもしれないですが、全体的にほのぼのとした展開で、読んでて心地良かったです(^^)

例えば、誰かが誕生日だったりしたら、みんなでケーキを買ってきてお祝いしたり、みんなでご飯を食べに行ったり(笑)

同僚なんて単に職場が同じだけで友達でもなんでもない…そういう風に思ってる人からするとウザイだけかもしれないですが、そういう仲良しこよしな感じの会社も微笑ましくていいですね(^^)

同じ職場で働いてる人はみんな仲間だから誰かが困ってたらみんなで助けてあげる。そういう社風ってなんかいいなーって思いました。

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☆あくせく働くかのんびり働くか
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あと、都会であくせく働くか、田舎でのんびり働くか…みたいな対比がなかなか面白いなって思いました。

給料が良くて、大きな仕事が任されて、高級な服を着られて、話題のお店にも行ける都会の生活か、

給料は安くて仕事も地味だけどのんびり働けて、自分時間を大事にできる田舎の生活。

どっちを選ぶかってのはやっぱり人それぞれかと思いますが…

僕はどっちかっていうとのんびりな方が好きなので、できるなら後者のような生活の方がいいなーって感じました(^^)

まぁ現実は田舎だからってのんびり働けるとは限らないんでしょうけどね(^_^;)


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本 【瀧羽 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「泥流地帯(三浦綾子)」※かなりネタバレありかも!?

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 【あらすじ】
時は大正時代。父親を早くに亡くし、母親は家を出たまま戻らず、祖父母のもとで育てられた拓一、耕作ら4兄弟。彼らは、貧しいながらも仲良く暮らしていたのだったが、ついに、かなりの年月を経て母親に会えることになった。幼い頃に別れたままで、母親の顔など覚えていない末の妹の良子などは、母に会えることを特に楽しみにしていたのだったが、そんな彼らのもとには、残酷な運命が容赦なく襲い掛かるのであった…。

【感想】
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☆生きるってなんだろう...
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大正15年の十勝岳大噴火をモデルにした作品らしいですね。

噴火をモデルに…ってところから想像つくかと思いますが、非常に重い作品でした。

時代も今の時代みたいに豊かじゃなくて、子供も家で農業を手伝いながら学校に通ったり、お金がない家の子は進学は諦めたり。

それでもお金が足りない家は子供を身売りに出したり…ってそんな時代。

でも、それでもみんな絶望したりしないで、明るく元気に生きてたんですよね。

家族みんなで力を合わせて、毎日毎日つつましいながらも一生懸命生きていて。


でも…そんな彼らにも災害は容赦なく襲ってくる。。。

なーんも悪いことしてないのに、大事な人も、家も、モノも、みーんな奪い去っていく。

さっきまで元気に一緒に話をしていたのに、気がつけばみんな泥の中。

見慣れた景色も田んぼも家もみんな泥の中。


もし、自分の周りのものぜーんぶ奪い取られて、自分だけ生き残ってしまったらって考えると…

なんかほんとに絶望しか残らないような感じがしますよね。。。


こんなにあっけなくなくなってしまう命ってなんだろう。

僕らは一体なんのために今まで生きてきたんだろう。

なんかそういう問いかけが頭を離れなかった作品でした。


最後に、紹介してくれましたゆこりんさん。どうもありがとうございました。

本 【その他】 | comments(0) | -

読書記録「猫柳十一弦の後悔(北山猛邦)」

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 【あらすじ】
探偵助手学部の猫柳ゼミに所属する君橋と月々。彼らは、ある日、名門雪ノ下ゼミのメンバーと合同で合宿を行うことになり、孤島に向かうことにしたのであったが、あいにくの台風により、島に閉じ込められてしまうのであった。探偵ゼミの合宿ということもあり、何かが起こるのではないかという思いが胸をよぎる彼ら。しかし、実際に起こったのは、研修用に用意された模擬の殺人事件ではなく、本物の殺人事件なのであった…。

【感想】
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☆孤島で殺人事件が発生して…
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孤島に閉じ込められて、連続殺人事件が発生して…っていうストーリーなので、展開としては、ミステリの王道みたいな感じですね。

なので、本格ミステリがお好きな方にはなかなか楽しめるんじゃないかなー?ってな展開になってました。

ただ、この作品はちょっと舞台設定が特殊なんですけどね。

「探偵助手学」という学問が普通に存在していて、大学に学部まであるっていう設定なので。

登場人物がみんな事件の解決方法〜みたいなのにちょっと詳しかったり、殺害方法についてちょっと詳しかったり、そこんところがなかなかユニークだなって感じました。


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☆猫柳十一弦
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で、この作品のタイトルにもなってる「猫柳十一弦」

大学でゼミを教えてるプロの探偵の名前なんですが…

この名前から想像すると、なんかよぼよぼのお爺ちゃんみたいなのを想像しちゃいますよね?(笑)

ところがどっこい、この猫柳十一弦さん、実は若くて綺麗な先生ってところがちょっと笑えました(笑)

若くて綺麗なのに猫柳。若くて綺麗なのに十一弦。いやーやっぱりギャップがありますよね。

しかも、見た目はか弱くて頼りなさそうな感じなのに、いざとなったら、命を掛けてでも教え子を守ろうとする正義感の持ち主という。

なんか読んでて猫柳先生カッコいーって思ってしまうような展開がなかなか良かったなーって思いました。




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本 【その他】 | comments(0) | -

読書記録「あぽやん(新野剛志)」

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 【あらすじ】
大航ツーリストに勤める遠藤慶太29歳。彼はある日、本社から成田空港に異動となった。要は「飛ばされた」のだ。はじめのうちは、いつか本社に戻ってやると息巻いていた遠藤であったが、多忙な空港業務に携わるにつれ、考えが変わってくるのであった…。

【感想】
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☆あぽやん
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まず、タイトルにもなってる「あぽやん」

何のことやらさっぱりわからず思わず「あぽやん」ってなーに?って感じだったんですが…

旅行業界用語で空港業務のエキスパートの人のことをなんですね。

「空港業務のエキスパート」とかなんかカタカナ用語だったりすると堅苦しい感じがしますが…

「あぽやん」だとなんかインパクトもあるし、親しみやすい感じがなんかいいなーってのを感じました(^^)

愛嬌があるようなニックネームってなんかいいですよね。

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☆空港業務も大変だぁね
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で、この作品。空港が舞台のお仕事小説なんですが…

空港業務も結構いろいろ大変なんだねーってのを読んでてしみじみ感じました。

どんなにがんばったって、わがままなお客さんは来てクレームまがいのことを言ってくるし、

旅行の予約を本社が無理やりねじ込んできたら、尻拭いは空港側でやらなきゃいけないし、

もし予約が取れてない!なんて事態になったら死に物狂いで飛行機とかホテルとかの予約を取らなきゃいけない。

しかも、基本客相手の仕事なので、身内が死のうが彼女と別れようが、基本スマイルスマイル。

何かトラブルがあれば、夜に予定が入ってたってトラブルが解決するまでは帰れない。

んー。今まで意識したことなかったんですが、思った以上にハードワークな仕事なんだなーってのを感じました。

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☆アラサー男子に共感
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あと、主人公の遠藤くん。もうすぐ30歳のアラサー男子なんですが…

自分と年が近いこともあって、なかなか共感することも多くてなかなか楽しく読めました(^^)

30歳…ってなってくるとさすがにもう新人じゃなくて中堅どころになってくるから、当然仕事に責任も出てくるし、

後輩や部下を指揮したり指導しなきゃいけないことも出てきたりする。

プライベートでも、もう30だしなーってことで、恋愛とか結婚とかいろいろ考えなきゃなーな感じだし、

仕事も、なんだかんだで今のままこの仕事続けてていいのかなーなんて悩んだりもする。

なかなか悩みも多いんですよねー。アラサーも(笑)

でも、そんなこんなでもウジウジ悩んでばっかりなんじゃなくて、ひたすら仕事に打ち込んでる姿がすごく好感が持てました。

まぁやっぱりそれでお給料もらってるわけだし、なにがあろうとも仕事に手を抜いちゃだめですよねー。

僕もちょっと、仕事がんばろうかなーと思わせてもらいました(笑)



本 【その他】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「愛と誠」

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映画 愛と誠 オリジナル・サウンドトラック

【あらすじ】
幼い頃、幼い少年に命を助けられた経験のある財閥令嬢の愛。彼女は、心の底で彼に恩返しがしたいと考えていたのだったが、ある日、ついにその彼と再会した。街で不良を相手に喧嘩をしていたのだ。なんとか彼を更生させないとと考えた彼女は、父親の権力を使い、彼を自分の通う高校に編入させることにするのであったが…。

【感想】
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☆真面目なのかギャグなのか…
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なにやら一世を風靡したらしいこの作品。

…と言っても僕は世代的に全く知らない作品ではあるんですが、なんか妙にミュージカルなっているというところに惹かれて見てしまいました(笑)

感想は…ミュージカルのシーンがなんか馬鹿っぽくていいかなってのと、お嬢様な武井咲さんが意外と似合っていて良かったかなってところですかね。

特に、ミュージカルのシーンは…何の前触れもなく、みんな突然歌って踊りだすのが楽しくて良かったです。

真面目なのかギャグなのか(まぁ皆さん表情は大真面目なんですが)よくわかんないですが、シリアスな場面でも突如誰かが歌い出して場の空気が一変する…ある意味空気を読まない映画だなーって思いました(笑)

でも、原作ってミュージカルじゃないですよね?(^_^;)

なので、たぶん原作を愛してる人が見ると…大ブーイングな代物なんじゃないかと思います(^_^;)

不良とかお嬢様とかガリ勉くんが突然歌って踊りだすって…明らかにおかしいですよね?

まぁそのありえない感じが面白かったんですが(笑)

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☆武井お嬢様が意外と…
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あと、武井咲さん。今まであんまり彼女の出演作見たことなかったんですが…意外と天然お嬢様な感じが似合っていて良かったです。

主人公の誠に、フラレても、嫌われても、うざがられても、出てくんなと言われても、殴られても…勝手に自分の都合のいい方向に解釈してめげずに愛し続ける(笑)

明らかに行動がおかしな人になっていて、なんかこっちも真面目なのかギャグなのかよくわかんない感じだったんですが…見てる分には天然っぷりがなかなか良かったです。

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☆問題は…
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で、ミュージカルシーンは楽しくてなかなか良かったかと思うんですが…

暴力シーンとアダルトチックなシーンがちょっと個人的には微妙かなーって感じでした(^_^;)

まぁ原作からすると暴力とかそっち系が本流なのかもしれないですが…全体的に楽しい感じで行って欲しかったなーって思います。

★★★☆☆

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映画鑑賞記録「シグナル〜月曜日のルカ〜」

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 【あらすじ】
とある映画館で夏休みの間だけ映写技師のバイトをすることにした恵介。そこで彼は、技師長であるちょっとミステリアスな女性・ルカと出会う。彼女の過去を聞いてはいけないというちょっと変わったバイトの条件に初めは戸惑う恵介であったが…。

【感想】
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☆ちょっとミステリアスなラブストーリー
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ミステリアスな映写技師であるルカと一緒に仕事をすることになった青年が、一緒に過ごしていくうちに次第に彼女に惹かれていく…って話ですね。

決して映画館から外には出ようとしない。

月曜日はいつも憂鬱そうにしている。

彼女の過去には触れてはいけない。

何故か「月曜日のルカ」という異名がある。


ヒロインである彼女にはこんな感じの謎がたくさんあるんですが…

その謎がちょっとずつ明らかになっていく過程はなかなか面白かったです。

ただ、それらの謎の真相については、若干重めな内容だったので、ちょっとつらかったですけどね(^_^;)

(前半は割と朗らかな感じで進んでいくので、後半の重苦しいシーンはちょっと嫌でした(^_^;))

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☆映写技師というお仕事
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で、この作品は映画館が舞台で、映写技師の仕事の話でもあるんですが…

フィルムをこうやって扱って…とか、映画館の裏側…みたいなシーンが多くてその辺もなかなか面白かったです。

映画好きな人なら、映画館の裏ってやっぱりちょっと興味ありますよね(笑)

デジタル化が進んでいる昨今、「映写技師」なる職業の方は今もいるのかどうかよくわかりませんが…

映画を上映することを生きがいとしてるようなそんな職業ってなんかステキですね(^-^)


★★★☆☆

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読書記録「午後からはワニ日和(似鳥鶏)」

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【あらすじ】
動物園の飼育係として桃本が働く動物園で事件が発生した。「怪盗ソロモン」を名乗る人物が「イリエワニ」を盗んでいったのだ。大型で凶暴なクロコダイルとして有名であり、下手をすると大怪我をする可能性も高い「イリエワニ」。一体誰が、何の目的で盗んだのか。事件のなぞは深まるばかりなのであったが、それに続き、第二の事件も発生してしまうのであった…。

【感想】
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☆動物園ミステリ
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動物園が舞台のミステリですね。

ワニが盗まれたり、ブタが盗まれたり。

正直なところ、そんなもの盗んでどうするんだ!?っていう動物が盗まれていくので、一体どうして!?ってそそられますよね(笑)

「午後からはワニ日和」っていうタイトルもそうですが、なんかそういう読者のひきつけ方が上手いなーって思いました。


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☆動物園で働くということ
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で、動物園が舞台なので、必然的に動物園で働く人達のシーンが多く描かれてるんですが…

やっぱりみんな動物が好きなんだろうなーって思わせるような描写が多かったのが印象的でしたね。

動物園の数ってやっぱりそう多くはないし、動物園で働きたい!なんて思ったら、求人が募集されるのを待って、募集が出たら即応募!みたいな感じじゃないと無理なんでしょうね。

『飼育員のうち「動物好き」と呼べる人は2割といったところで、あとの3割は動物マニア、残りの5割は動物バカである。』

…っていう文章が「動物園で働く人達」っていうのを端的に物語ってるのかなってのを感じました(笑)


また、動物園で働くっていうのもそう楽しいことばかりじゃないんでしょうね。

普段は、檻の掃除とか、フンの後始末だとかの汚れ仕事が多いんだろうし、扱ってるのも動物だから、いつ死んでしまうかもわからない。

あんまり動物に愛着を持って仕事していくのも、死んじゃった時にはつらいんだろうなーってのを感じました。


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☆動物可愛い
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それから、やっぱり動物園!ってことで、動物がたくさん出てくるのがなかなか楽しいですね。

顔を舐めるのが大好きで、主人公の桃本くんの顔を舐めることをいつも密かに狙ってるキリンのメイとか、

女性が大好きで、相手が人間であろうとも、ひたすら求愛のダンスを繰り広げるダチョウのボコとか、なにやら愛らしい動物がいろいろ出てきてよかったです(^^)

普通にお客として見に行くだけだとやっぱり距離が遠くて見るだけになっちゃいますが、やっぱり一度触ってみたいですよねー。いろんな動物(^^)


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本 【似鳥 鶏】 | comments(0) | -

読書記録「スリープ(乾くるみ)」

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 【あらすじ】
中学生でありながら人気番組のレポーターを勤める羽鳥亜里沙は、ある日、つくば市内にある、冷凍睡眠装置の取材に行くことになった。極秘の研究をしている施設なだけあり、警備が厳重なその施設に緊張する亜里沙。しかし、そんな亜里沙は、ふとしたことから立入禁止の部屋に紛れ込んでしまい、見てはいけないものを見てしまうのであった…。

【感想】
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☆気がつけば未来に…
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極秘研究施設で冷凍保存されてしまって、気がつけば30年後だった…っていう話ですね(^_^;)

タイムマシンに乗って、気軽に未来に行ったり、過去に行ったりできるのであれば、ちょっと行ってみたい気もしますが…

未来に行けるって言っても、30年も冷凍保存されて、過去には二度と戻れない。

そんな内容だったら、「未来に行ける!」って言ってもちょっとためらっちゃいますよね(^_^;)

何十年も経ったら、両親祖父母は既に他界してるかもしれないし、同い年のだったはずの友人は30歳も老けたおじさんおばさん(おじいちゃんおばあちゃん?)になってしまっている。

30年分の知識も自分にはないから、見た目だけは若くても、現代人と比べて著しく流行に遅れている。

なんか、未来に行けたはいいものの、生きてくにはものすごーく苦労しそうな感じがヒシヒシと伝わって来ました(^_^;)

未来に行ってしまった主人公がどのような運命を辿るのかは、読んでくださいってことにしておきますが、自分の意図しない生き方をさせられてしまった主人公がちょっと可哀想でしたね。

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☆30年後ってどんな世界だろう
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で、気になったのは未来の描写ですかね。

さすがに作者も未来人ではないので、想像で30年後の未来を描いたんでしょうが…

いくつかユニークな道具とかが登場してたのが面白かったです。

たとえば「マスキン」。

人の皮膚でできたマスクで、これをかぶることにより別人の顔になれる…っていう道具なんですけど…

これが実際に発明されたら、お化粧とかは全く必要なくなっちゃいますよね。

理想の顔の皮をかぶればいいだけなので(笑)

ただ、みんながみんな自分の本当の顔じゃない皮をかぶって外を歩いてるっていうのもなんか変な感じだなーって思いました。

あとは、瞬乾装置。

これがあると、ずぶ濡れの服も一瞬で乾くんだとか。

超強力なシャワールームみたいなのがあって、そこで服にシャワーを浴びせて、瞬乾装置で乾かすだけで洗濯終了。

なんかものすごく洗濯が楽チンそうだったので、ズボラな自分には必須なアイテムだなって思いました(笑)


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本 【乾 くるみ】 | comments(0) | -
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