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評価:
本多 孝好
集英社
¥ 560
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【感想】まもなく死期が近づいている重篤な患者の前にひょっこり現れ、願い事をなんでも一つ叶えてくれるという必殺仕事人(?)のお話ですね。
ぱっと見は普通の大学生。なのに裏の顔は…?みたいな意外性がなかなか面白かったです。
ただ、彼の正体が最後まで読んでもイマイチわからなかったってのがちょっとモヤモヤが残りましたかね。
まぁミステリアスな青年ってことでもいいのかもしれませんが…なんかちょっと気になりました(笑)
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☆FACE
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昔、とある事情により死なせてしまった知人の家族が、今どうしているのかを知りたいと願う老人の話ですね。
たしかに、自分のせいで運命を変えてしまった家族がいるのなら…
その家族がどうなってしまったのかっていうのが気になる。ってのはなんかわからなくもないですね。
自分のせいで家族はみんな不幸な運命をたどってしまったのか、それとも、それなりにがんばって今は幸せに暮らしているのか。
幸せになってくれてるならいいですが、不幸な運命をたどってるとしたら、確かにちょっと死んでも死に切れない…って思っちゃうかもしれないですね。
…とまぁ途中まで読むとこんな感じでハートウォーミングな感じだったんですが…
後半のドンデン返しがちょっとすごくて驚きでした(^_^;)
ハートウォーミングな作品だと思って読むとちょっと痛い目を見るタイプの作品ですね(笑)
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☆WISH
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修学旅行中に出会って恋に落ちた男性ともう一度会いたい。そう願う少女の話ですね。
これだけ読むとなんかロマンチックな話〜ってなりそうな感じがするんですが…
一筋縄ではいかないこの作品。思ってたのとは違った方向に進んでいくのが面白かったです。
連絡先を教えてもらったのに、住所が間違っているらしく連絡が取れなくなってしまったその男。
最初から間違った住所を教えたのか。それとも住所を教え間違ってしまったのか。
探偵のように住所を調べあげて、その男のもとに辿り着く…って過程はなんかちょっと面白いなーって思ったんですが…
よく考えたら、この少女、旅先で知り合った男にそう簡単に心を許しちゃだめですよね。。。
知らない人に下手にのこのこ付いて行ったら殺されててもおかしくなかったんじゃ?と思ってしまいました。
世の中いい人ばっかりじゃないですよね(^_^;)