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評価:
ロバート キヨサキ
筑摩書房
¥ 1,995
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【感想】先日感想を書いた金持ち父さん…の続きですね。
こちらも貸してもらったので読みました。
印象的だったのは「クワドラント」っていう考え方ですかね。
世の中の人は誰しも「従業員」「自営業者」「ビジネスオーナー」「投資家」の4つのクワドラントのうちのどれかに所属していて、
それぞれのクワドラントに属する人たちは、そもそもの根本的に違うっていう話なんですが…確かに、なるほどなって感じでした。
「従業員」は誰かに雇われていて、いくら頑張って働いて利益を生み出しても、その大多数を「ビジネスオーナー」や「投資家」に持っていかれてしまう。
「自営業者」は誰かに雇われてはいないので、頑張って働いた分だけ自分の利益になるが、収入源は自分だけであり、自分が頑張らない限りは収入がなくなってしまう。
「ビジネスオーナー」は「従業員」を雇って利益を生み出させるので、「従業員」が頑張って利益を生み出せば生み出すほど、儲かる。
「投資家」は「ビジネスオーナー」に投資するので、ビジネスが成功すれば、儲かる。自分では何もしなくてもお金が生まれる。
誰かのためにあくせく働くか、自分のためにあくせく働くか、自分のために誰かを働かせるか、要はそういうことなんでしょうね。
これを読んでて、誰かのためにあくせく働き続けるのは正直言って嫌だなって思ってしまったんですが…
かといって誰でも「ビジネスオーナー」や「投資家」になれるとは到底思えないので、そういう才能のない人間は一生懸命「従業員」として頑張るしかないんですかね(^_^;)
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☆ひなびた村の話
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あと、「ひなびた村」の話が、載ってたんですが、これが結構印象的でした。
むかしむかし、あるところに、水の便がよくないひなびた村がありました。
ある男は、遠く離れた川から水を運んでくることを商売として始め、毎日せっせと運ぶことによって生活費を稼いでいました。
ところが、ある日、別の男がやってきて、川から村までのパイプラインを開通し、蛇口を捻れば水が出るようにしてしまいました。
毎日バケツで水を運んでいた男は、パイプラインから出る水よりも、自分が運んだ水を安くすることで生活費を稼ぐことにしましたが、生活は苦しくなりました。
一方で、パイプラインを開通した男は、開通後は自分では何もせずにお金を得ることができるようになり、さらには別の村にもパイプラインを開通することにより、彼は働かなくても大量のお金を手にするようになりました。
...という話。
これって結構現代のサラリーマンにも当てはまる話のような気がしますよね。
いくら頑張って働いてもバケツ男のように段々生活は苦しくなって行くばかり。
コンピュータの自動化とか、外国の低コストに押されて、ある日突然、今までやってきた仕事がなくなってしまうことすらあるかもしれない。
同じ「従業員」としての生き方で行くにしても、ずっと「同じ仕事」だけで生きていくってのはかなり難しそうな感じがしますよね。。。
いきなり水道男みたいなビジネスを始められるとは思えませんが、バケツ男じゃなくて、別の生き方ができるように、つぶしが効くスキルを身につけて行きたいなって感じました。