映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「文・堺雅人(堺雅人)」

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 【感想】
ドラマ、半沢直樹で話題の俳優、堺雅人さん。

そんな彼の高校時代から2009年くらいまでに書かれたエッセイ集です。

独特なオーラを放ち、マイペースに自分の道を歩んでいるように見える彼は、一体どうして俳優の道を選んだのか。

また、数々の作品の中でいろんな役柄を演じながら、彼は一体どんなことを考えてきたのか。

普段、ドラマや映画の中の彼を見てるだけだとそんなことは知ることはできませんが…

素の堺雅人っていう人間がどんな人物なのかっていうのが垣間見えてなかなかよかったかなって思いました。

正直なところ、内容自体はそんなに面白いネタが詰まってるってわけではないんですが...

堺雅人さんらしさが味わえるのはちょっといいですね。

最近堺雅人ファンになった人はぜひ読んでみてください。


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☆いろんな役が楽しそうだなぁと
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あと、読んでて思ったのは、いろんな映画とかドラマとか舞台とかで、いろんな役をやってて、楽しそうだなーってことですかね。

幕末の志士をやったり、将軍さまをやったり、凄腕のドクターをやったり、研修医をやったり、料理人をやったり。

大河ドラマとかだと結構長いスパンになるんでしょうけど、それ以外だったら、演じてるのはほんの数ヶ月だけ。

数ヶ月経てば、全然違うストーリーの、全然違う役柄で、全然違う監督さんや俳優さんに囲まれて、全く違う演技をしている。

めまぐるしく環境が変わるので、大変っちゃ大変なんだとは思いますが、いろんなところで、いろんなメンバーと、いろんな仕事を味わえるってのはなんか面白そうですよねー。

まぁ売れっ子な役者さんだからなのかもしれませんが、同じことの繰り返しーな日常に飽きる…なんてことはなさそうでいいなーってちょっと思いました(笑)


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本 【その他】 | comments(0) | -

読書記録「竜巻ガール(垣谷美雨)」

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 【感想】
「竜巻ガール」「旋風マザー」「渦潮ウーマン」「霧中ワイフ」の4編を収録した短篇集ですね。

タイトルから通り、なにやらすごそうな女性たちが出てくる話になってるんですが…

思った以上にパワフルな女性たちが出てくるのがなかなか痛快でした(笑)

男性視点から見ると、こんなにパワフルな人たちが身近にいたら、ものすごーく疲れてしまいそうな気がしなくもないんですが…

女性もこれくらい元気がある方が逞しくていいのかなって思いました。



以下、印象的だった短編の感想です。
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☆竜巻ガール
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父親が再婚することにより、突然女子高生の妹が出来てしまい、一緒に暮らすことになってしまった…というお話。

で、その娘が、普段はガングロでちょっと怖い!?な感じの子なんですが、実は素顔が超絶美人で!!という展開で、なんかちょっとやらしい感じもありーので面白かったです(笑)

でも、突然可愛いお年頃の妹ができちゃって一緒に住むことになったら…ドキドキしない方がおかしいですよね(笑)

上手く仲良くなれたなら(変な意味じゃないですよ?(笑))きっと楽しい毎日になりそうだなーって感じました。

ただ、逆にお互いに気を使いすぎて気まずくなったり、軽蔑しあって犬猿の仲になっちゃうようだったら、いくら美人の妹であっても、そういう娘とは一緒には暮らしたくないですねー。

やっぱりいい年をして他人と同居するってのは大変そうだなってのを思いました。

皆さんは可愛い義妹とか義弟が突然できちゃったとしても仲良くやっていけるタイプですか?(笑)


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☆旋風マザー
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もう年金をもらうようなお年ごろな親父が、突然若くて美人な奥さんと結婚してしまった!という話ですね。

息子である自分とそう変わらない年に見える義母。しかも美人。

一方で、自分はもう中年にさしかかろうとしているのに独身で彼女なし。

なんか父と義母に対する鬱屈した気持ちがどんどん溜まっていくようなその感じがよくわかりました(笑)

子どもの頃は若くてきれいなお母さんいいなーなんて思ったこともありましたが…

いい年をして、若くてきれいな義母ができるってのもなんか微妙ですね(^_^;)

ちなみに、なんでこんな親父にこんな若くてきれいな人が!!という謎があるかと思うんですが…

その謎が解ける最後のオチがなかなか面白かったです(笑)



この作品は、ぺんぎんさんの紹介本でした。

どうもありがとうございました(^^)
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本 【垣谷 美雨】 | comments(0) | -

読書記録「七つの棺 密室殺人が多すぎる(折原一)」

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 【感想】
折原一さんのデビュー作に手を加えた短篇集らしいです。

内容は…タイトルからわかるとおり、密室殺人を扱った短篇集になってるんですが…

結構本格的な密室ものになってるのかと思いきや、結構おバカな密室ものも多かったのでなかなか楽しめました。

展開的にはしつこいくらいに密室が出てくるので、確かに「また密室!?」と思ってしまって、タイトル通り「密室殺人が多すぎる」って感じだったんですが…

思った以上にゆるーい展開だったのが読みやすくてよかったですね。

ガチガチの本格ミステリだったら、途中で飽きてたような気がするので逆によかったです(^_^;)

ちなみに、密室大好き人間なくせして、全然見当違いな謎解きをして事件を混乱させるだけのバカ警部である黒星警部が、ユニークで面白かったです。

ほんとにバカでつかえねー!としか言えない警部ですが、こういうおバカなキャラが職場に一人でもいると癒やされそうでいいなって思いました(笑)

(まぁいたらいたで迷惑なだけかもしれませんが(笑))


以下、印象的だった短編の感想です。
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☆ディクスン・カーを読んだ男たち
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鍵のかかった密室で二人の男が白骨化して死んでいた…という話ですね。

鍵は死んでいた男の側にあり、どちらかが相手を殺したのならば、犯人は何故逃げなかったのか、というミステリー。

彼らはともにディクスン・カーファンであり、ディクスン・カーが謎にちょろっと関与(?)してたりするんですが…

事件の真相はなかなか奥が深くて面白かったなって思います。

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☆やくざな密室
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やくざの組長が、敵対する組からのロケット砲に備えて核シェルターに避難していたところ、内部から鍵のかかった密室で組長が何者かに殺されてしまったというお話。

これは、ロケット砲とか核シェルターとか出てくるあたり、かなりあやしい話だってのはなんとなーくわかるかと思いますが…

事件のオチの方もなかなかユニークでおバカな感じで面白かったです。

若干、こういう真相でいいのかよ!ってツッコミ入れたくなっちゃう気がするんですが…まあこれはこれでありなんですかね?

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☆不透明な密室
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ロープウェーのリフト内で女性が何者かに殺害されたという話。

リフトの中には女性以外にだれもおらず、凶器もなく、一体どうやって殺人事件が…というミステリーですね。

これだけ見るとなんか、一体どうして!?と思ってしまってちょっとわくわくしてしまったんですが…

なんか事件の真相は意外とあっけなくて、え?それだけ?と思ってしまったのが、ちょっと残念だったかなぁって思います。

ただ、登場人物たちは、相変わらずおバカな人たちがたくさん出てきて、なかなか面白かったです(笑)



この作品は、ドリーマンさんの紹介本でした。

どうもありがとうございました。


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本 【折原 一】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「少年H」

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【あらすじ】
時は昭和初期の日本。洋服屋で外国人との交流が多い父親と、キリスト教徒の母親の間に生まれたはじめ。彼は、自分のイニシャルである「H」のついたセーターをよく着ていたため、やがて「H」というアダ名で呼ばれるようになるのであったが、やがてアメリカとの戦争が始まると、外国かぶれの彼らの置かれた立場は微妙なものへと変化していくのであった…。


【感想】
妹尾河童さんのベストセラーの自伝的小説を映画化したこの作品。

戦時中の話だーってのはわかってたんですが、どことなく「3丁目の夕日」みたいなほのぼの系(?)だと思って見てしまったんですが…

完全に戦争!って感じのストーリーだったのがちょっとキツかったです(^_^;)

初めは結構ほのぼの〜とした感じで面白そう〜♪って思ったんですけどねー。

アルファベットのついたセーターを来てるから友達にからかわれたり、近所の陽気なお兄さんに憧れたり。

でも、中盤から段々と雲行きが怪しくなり、身近な人たちはどんどん戦争に駆り出され、やがてはかなり悲惨な状況に。。。

戦時中を描いた作品なんだからほのぼのしてるわけがないですよね。。。

戦時中にキリスト教を信仰して、外国人とも交流があるような家に育った少年ならなおさら。

同じ日本人なのに、日本人から白い目で見られたり、軍にあらぬ疑いをかけられたり。

外国人じゃないのに迫害を受けた人もいたんだなってのを改めて感じました。

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☆頭の上から爆弾が。。。
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あと、印象的だったのは、主人公の頭上から爆弾の雨が降ってくるシーンですかね。。。

今まで何作か戦争映画って見てきましたが、あんまりそういうの得意じゃないので、こういう民間人視点から描いた作品って見たことなかったんですよね。

爆弾がボンボン頭上から降ってきて、大事な自分の家が、思い出が、人が、街が次々焼かれて灰になっていく。

リアルな映像がなかなかおぞましかったです。

あらためて、こんな悲劇は起こしちゃいけないんだなって感じますね。。。

また、こんな悲惨な時代でも必死に生き抜いた戦時中の人々ってほんと逞しかったんだなって感じました。



戦争映画なんて基本あんまり好きじゃないんですが…

色々考えさせられる部分が多くて面白かったです。

紹介してくれた三四郎さんどうもありがとうございました。

★★★★★
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映画鑑賞記録「モンスターズ・ユニバーシティ」

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【あらすじ】 
人間の子どもを怖がらせてエネルギーを集める怖がらせ屋。そんな怖がらせ屋に憧れ、怖がらせ屋になりたい!とひたすら思い続けた少年マイクはついに大学生になった。ここで沢山勉強して立派な怖がらせ屋になるんだ!そう夢を膨らませて大学にやってきたマイクであったが、そこは怖がらせ屋候補のエリートたちが集まる場所であり、姿形が決して怖いとはいえないマイクにとってはなかなか不利な場所なのであった…。


【感想】
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☆王道だけど
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ご存知「モンスターインク」のサリーとマイクが大学生時代のお話ですね。

図体はでかくて見た目は迫力があるけど、勉強が苦手であんまり怖がらせ方を知らないサリーと、勉強はできるけど、見た目は全然こわくないマイク。

全く正反対のキャラクターなふたりではあるんですが、そんなふたりがやっぱり個性的でいいなーって感じでした。

どちらもやっぱり存在感はあるんですが、完全無敵のヒーロー!ってわけじゃなくて、欠点ありまくりの普通の人(モンスター)ってのがいいですよね。


また、欠点ありまくりな僕らだけど、みんなで努力して力を合わせればなんとかなるさ!!

みたいな、まさしく王道中の王道のストレートなメッセージがよかったなって思いました。

そういうのばっかり見てるとさすがに辟易してしまいそうですが…

たまにはそういうのも励まされてるような気がしていいもんだなーってのを感じました。


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☆大学生っていいよね
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あと、こういう学園モノ(?)を見るといつも感じるんですが、やっぱり大学生っていいなーって思っちゃいますねー。

見知らぬ土地にひとりでやってきて、これから始まる新生活にワクワクしてみたり。

新しい仲間に囲まれて、新しいことにいろいろチャレンジしてみたり。

夢に向かってひたすら邁進してみたり。

ときにはつまづくこともあるけれども、そんな困難を乗り越えて、成長していく。

そんな感じが見ていて心地よかったです。

自分の大学生の頃をちょっと思い出しました。

まぁ僕の場合はほとんどボケーッとしてたのですが。。。


★★★★☆
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読書記録「化学探偵Mr.キュリー(喜多喜久)」

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 【感想】
化学オタクの准教授が大学内外で巻き起こる怪事件を解決する!っていう話ですね。

大学の准教授が事件を…っていうとドラマでも有名な某作品と似ているし、

扱ってるテーマも「人体発火」とか「クロロホルム」とか「ホメオパシー」とか若干化学寄り(?)のものを扱ってたりするので、

やっぱりどことなーく某作品に似てるなーって思わなくもなかったんですが…

全体的な作品の下地はやっぱり喜多喜久作品!って感じのするほのぼの系が入ってたりするので僕は割と好きな感じでした。

化学ってなんか難しそう。。。

…って思っちゃう人でも、そんなに専門用語のオンパレードって感じでもないし、ちょっとおバカな要素も入ってたりするので読みやすくていいかなって思いました。


以下、印象的だった短編の感想です。
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☆化学探偵と奇跡の治療法
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レメディと呼ばれる砂糖玉を摂取することによって、ガンが治る!という話ですね。

あんまりホメオパシーってよく知らないんですが…

数百万円もする砂糖玉を摂取するだけでガンが治る!とかって…どう考えても胡散臭いですよね(^_^;)

普通の薬でも治るかどうかわからないのに、砂糖玉で治るなんて!

しかも、砂糖玉が数百万円もするなんて!!

まぁ病気になってしまった人はわらにも縋りたい気持ちで何にでも頼りたくなっちゃうのかもしれませんが…

病気の人相手に、こんな詐欺臭い商売してる人もいるのかと思うと、ちょっと許せないなーって思いました。

まぁ中にはホンモノ(?)のホメオパシーができる!って人もいるのかもしれませんが…

やっぱりこういう怪しげな人たちにはお近づきになりたくはないですねー(^_^;)

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☆化学探偵と悩める恋人たち
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同棲を始めたものの、彼女は肉体関係どころか手も握らせてくれない…という男性のお話。

まぁ結婚するまではそういうことはしない!という女性もいるのかもしれませんが…

そういうカップルがいるのであれば、何故同棲はOKなの?って気がしなくもないですね(^_^;)

しかも、同棲するにつれて、どんどんストレスを溜め込んでいっているように思える彼女。

折角同棲にまでこぎつけたのに、彼女が全然楽しくなさそうで、むしろ嫌がってるように思えたら…男としては悲しくなっちゃいますね(^_^;)

一応、彼女にもそれなりの事情があるので、こういう行為に及んでいるんですが…

これはちょっと男性の方が可哀想かなって思いました。


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本 【喜多 喜久】 | comments(0) | -

読書記録「ミステリー通り商店街(室積光)」

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 【あらすじ】
人気作家の三井が突然行方不明になった。行方不明になる前には、自身の作品が貶されているサイトを発見し、ひどく憤っていたのだという。もしかして、彼はそのサイトを運営している書評家に会いに行ったのではないか。そう考えた元編集者で、三井の友人である鳥越は、その書評家を探してみることにしたのであったが…。


【感想】
行方不明になってしまった作家を探してとある街にやってきたら、そこは「ミステリー通り商店街」と呼ばれる少々変わった商店街であった…という話ですね。

で、この商店街「ミステリー通り商店街」というからには、何かミステリーに由来があるの?って思ってしまうかと思いますが…

実際は別にミステリーに関係があるわけではなく、単にミステリーが好きな人たちが集まっただけの商店街ってのがユニークでした。

しかも、自称でもミステリー好き!を公言するだけあって、かなりお馬鹿なセリフを吐いてくる人たちが多かったので楽しかったです。

人が来たら「人をお探しかい?」「事件だね?」と意味深に尋ねてくるタバコ屋のおばあちゃんとか、

どこかで誰かが死んだりしたら、「殺人事件だ!」「あいつが容疑者だな!」「動機は痴情のもつれだな!」と明らかに病死なのに勝手に殺人事件にして犯人探しをしたがるおっちゃんたちとか(笑)

さらには明らかに嘘の証言しかしない謎の女や、「散髪屋の嫁を調べろ」とかわけわからないコメントだけを残していく爺さんやらで…とにかく楽しいです!(笑)

あまりにもお馬鹿なセリフをみんなで好き勝手に連発していくので、電車の中で吹き出してしまいました。

人によっては読んでて合う合わないはありそうですが…僕はツボにはまってちょっとやばかったです(^_^;)


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☆単なる書評家のくせに!
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あと、容疑者の一人として、書評家の男ってのが出てくるんですが…

そいつに対する登場人物たちのコメントが、さすがに自分も書評(?)を書いてるだけあって耳の痛い話だなーってのを感じました。

たくさん本を読んで、それに対していろいろ好き勝手にコメント書いて、アンタ何様のつもり!?みたいな感じなことが書かれてたんですが…

確かに、著名人でもない普通の素人さんが、自分の書いた本をボロクソにけなしてたりしたら、確かにアンタ何様!?って思いたくなりますよね(^_^;)

どんなにつまらない本であっても、書いた作家さんにとっては、丹精込めて何日も何ヶ月もかけて一生懸命書いた大事な作品。

たかだか数時間かけてさらっと読んだだけの人間が、読む価値なし!とか常識がない!とかお金の無駄!とか一刀両断しちゃう権利はさすがにないのかなって感じました。


この作品はかめさんの紹介でした。どうもありがとうございました(^^)
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映画鑑賞記録「ローン・レンジャー」

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【あらすじ】 
アメリカ西部にひっそりと暮らしていた悪霊ハンターのトント。彼は幼い頃に経験した悲劇の復讐を果たすため、とある男を狙っていたのだったが、ある日、ジョンという正義感の強い男を救うことになった。悲劇的な運命を辿ることになったジョンに対し、トントはマスクをかぶせ、ローン・レンジャーとしてともに戦ってもらうことにしたのであったが…

【感想】
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☆楽しいです!
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いわゆる西部劇を描いた作品はたくさんあるかと思うんですが…

そんな西部劇をジョニーデップ風にしちゃおう!といような作品ですね。

西部劇なので男たちが拳銃持ってドンパチドンパチやるのはもちろん迫力があってカッコ良かったんですが…

それ以上に、謎のマスクの男と謎の原住民のコンビの行動が奇怪で次の行動が読めないのがいいですね。

味方になったかと思えば裏切って、裏切ったかと思えばまた味方になって今度は裏切られで...

まぁ簡単に言っちゃえばなんでもありなんですが、そんななんでもありな雰囲気が、ものすごくハチャメチャな感じで面白かったです。

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☆ウィリアムテルがノリノリで!
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あと、この作品、「ウィリアムテル序曲」がテーマソングになってるらしいんですが…

映画のクライマックスの部分でこの曲が突然流れだすので、妙に作品にマッチしていて楽しかったです。

運動会で流れていることが多いので、思わずワクワクしちゃう人もいるかと思うんですが…

あの曲に合わせて、ローン・レンジャーとトントが暴れまくるんですよね!

跳んだり走ったり倒れたり打ったり逃げたり回ったり落ちたり!

ほんと上手く行きすぎでありえなーい!な感じではありますが、とにかくテンポよくて楽しかったので良しとします。

このシーンだけでも必見!って感じでした(^^)

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☆らぶりー白馬!
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あとですねー。この作品のものすごく重要な役どころに「白馬」がいるんですが…

この彼(?)がものすごくユニークで面白かったです。

真っ白で、聖なる馬として崇められている(?)のかどうかはよくわからないんですが…

彼が蘇らせた(?)ローン・レンジャーがピンチになると、どこからともなく現れて彼を助けだして行くんですよね(^^)

まさしく白馬に乗った王子様が助けに来てくれるみたいに(王子様は乗ってなかったけど(笑))

砂漠のど真ん中だろうが、原住民の村の中だろうが、燃えている屋根の上だろうが、どこへでも駆けつけてくれる白馬!

こんなにご主人さまを愛してる(?)なんてなんかすごいなぁって感じでした。


★★★★★
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読書記録「望郷(湊かなえ)」

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評価:
湊 かなえ
文藝春秋
¥ 1,470

 【感想】
湊かなえさんが贈る「故郷」を描いた短篇集ですね。

瀬戸内の田舎小島にある「故郷」

今はそこを出ていってしまった人たちが「故郷」に帰ってきてっていう話が多かったんですが…

全体的に「故郷」の人たちが嫌な人!って感じに描かれてたのが印象的でした。

もちろん田舎だからっていい人ばっかり!とは限らないですが、あんまり田舎のダークな面が強調されるのもうんざりしますね(^_^;)

でも、そんなこんなでも読ませてしまうあたり湊さんさすがだなって思います。

なんだかんだでも結局面白かったです(^_^;)



以下、印象的だった短編です。
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☆みかんの花
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学生時代、執拗ないじめを受け、学校を中退し、東京に一人出て行った姉が「故郷」に帰ってくるという話。

跡取りのこととか、母のこととか全部自分に押し付けて突然いなくなってしまって全然帰らなかったくせに今更帰ってくるなんて!

自分も東京に行ってみたかったりしたのに、姉のせいで全部めちゃくちゃになってしまった!

そんな鬱屈した気持ちを抱え込んだまま何十年も経過してしまった妹。

そんな妹の姉に対するイライラ感がなんかちょっと可哀想でした。

まぁそんなのは「家」に縛られた人じゃないとわからないのかもしれませんが…

「故郷」や「家」にいろいろしがらみがあって、そこから逃れられないのだとしたら、色々不満は溜まりそうではありますね(^_^;)

あと、姉が出て行った真相に関しては、思ったより意外な理由で、ちょっとゾッとしました(^_^;)


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☆雲の糸
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学生時代、いじめを受けていた少年が、有名な歌手になって、地元のパーティに招待されて…というお話。

地元にいい思い出がなくてそんなパーティには参加したくなかったのに、地元に残る母の顔を立てるために参加しなくてはならなくなってしまった彼。

いじめてた張本人には親友づらされ、CDも買ってくれていないにわかファンには手書きのサインを強要され、歌を歌えば何を歌ってるのかわからないと言われる始末。

なんかすげーイラつく連中のオンパレードで読んでてかなりむかついてました(^_^;)

まぁこれは田舎の知り合いに限ったことじゃないんでしょうけど、少し有名になったからっていって手のひら返したように接してくる連中にはうんざりしますね(^_^;)

最後に登場する、息子を思う母の気持ちにはちょっとぐっとくるものがあったんですが、読んでてなかなかイライラする作品でした(^_^;)



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本 【湊 かなえ】 | comments(0) | -

読書記録「思い出のとき修理します(谷瑞恵)」

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 【感想】
「おもいでの時  修理します」というちょっと謎な看板を掲げた時計屋さんの話ですね。

といっても、実際に「おもいでの時」を修理してくれるわけではなく…

時計屋さんと触れ合うことで、止まっていた過去の思い出が動き出すって感じのストーリーが、ほんわかしてていい感じでした。

あと、タイトルからしてちょっとファンタジーっぽい感じがしなくもないですが…

別にこの時計屋さん、特殊能力が使えるわけじゃないのでファンタジーではないですね(笑)

触れ合うことで自然と心の傷が癒されるような、そんな存在の時計屋さん、なんかいいなぁって思いました。僕も癒されたいです(笑)


以下、印象的だった短編の感想です。
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☆茜色のワンピース
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高齢になり、引っ越すことになってしまったおばあさんの代わりに、時計屋さんと、主人公の女性が縁日デートすることになって…っていう話ですね。

若いころに好きな人とデートに行った縁日で、彼に告白できずに別れてしまい、二度と会えなくなってしまったというおばあさん。

そんな彼女の意思を汲んで、主人公が思い出のワンピースを着て時計屋さんとデートすることになるんですが…

そのことがきっかけで、おばあさんに心境の変化が巻き起こる!ってところが読んでて面白かったです。

展開的にはちょっと強引すぎな気がしなくもないですが、なかなか素敵なラブストーリーでした。

ちなみに、奥手な感じのする時計屋さんと主人公のデートもなんか微笑ましい感じがなかなか良かったです(笑)

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☆虹色の忘れ物
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ちょっとした事情から幼い頃に見ず知らずのおばあさんの家にお世話になっていた少女が、大きくなって帰ってきて…という話。

本来なら見ず知らずの子どもなんて預かる必要なんて全くないのに、文句も言わずにちゃんと面倒を見続けたおばあさん。

そんなおばあさんと少女のやりとりが、微笑ましくて良かったです。

血はつながってないけど、強い絆で結ばれたふたり。

そんなふたりが、何年も経過したあとに不思議な縁で再会して…っていうのが読んでて気持ちよかったです。

また、物語最後の話なので、今までの謎がちょっと明らかになるんですが、なるほどなーって感じの裏設定がかいま見えて面白かったです。

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