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評価:
鳥塚亮
晶文社
¥ 1,575
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【感想】ムーミン列車が走ってるとか、社長が公募で選ばれたとか、運転士になりたい人を募集してたりとか、
千葉県内では割と話題になっているローカル鉄道「いすみ鉄道」の社長さんが書いた本ですね。
全国的知名度はまだまだかと思いますが、僕も一応千葉県人なので読んでみました。
感想は…これといって「ローカル線で地域を元気にする方法」は書かれてないかなぁって印象でした(^_^;)
まぁ地元民が読むとなるほどなぁって感じのところもところどころあったりはするんですが…
これが他のところでも通用するかというと、なんともいやはや(^_^;)
廃線間近の赤字鉄道会社を救っただけの経営手腕はあるのかもしれませんが、ビジネス本(?)としてはやや物足りなさが残る一冊でした。
以下印象的だった部分の感想を書いておきます。
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☆いすみ鉄道は「乗らなくてもよい」鉄道です
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要は、車で来てもいいから、お土産を買っていってね〜!というお話。
まぁ、「ムーミン列車」や「キハ28」が走ってるということで、それを見物に来る人は増えているらしいんですが…
最初は物珍しくて見に来る人はいるかもしれないですが、その後リピーターになるかっていうと、どうなんでしょうね?
都心から日帰りで行ける場所にある昭和の風景ってのもウリらしいですが…うーん、なんだかなぁといった印象。
まぁ、のどかでのんびりした光景が見れるってのは、いいと思うんですけどね。うん。
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☆空と陸ではこうも違う
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飛行機では乗客は名前で読んでくれて特別扱いしてくれるのに、電車にはそれがない、というお話。
確かに、電車の場合だとチケットを買ったとしても、「○○様、いつもありがとうございます。」みたいな挨拶はないですよね(^_^;)
いすみ鉄道では、そういうおもてなしができるようにしよう!っていうことみたいです。
まぁ乗客が少ないからこそできることなんだとは思いますが…
何度も乗ってくれてるお客さんとは車掌さんも顔なじみになってるから、自然と「いつもありがとうございます」みたいな対応が出来て、自然と親しくなったり、
客側も「いつもの人たちに会いに来る」みたいな感じになっていってる…んだとか。
まぁ確かに顔を覚えていてくれて、居心地が良かったら、また来ようかなって気にもなったりしますかね。
アットホームな電車。そういうのもなんかいいなとちょっと思いました。
(イベント列車をやってるので、それには常連さんがいるらしいです)