映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「はるひのの、はる(加納朋子)」

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【感想】
先日ご紹介した、「無菌病棟より愛をこめて」で闘病生活を送っていた、加納朋子さんの復帰後の作品ですね。

若干、個々の短編はあっさりしてたりするので、なんか物足りないなぁーって感じを抱いてしまったんですが…

最後まで読んでみると、意外な伏線が回収されていたりして、大団円的な終わり方がすごく好きでした。

あそこで出てきたあの人が、こっちで出てきたあの人で、あっちで出てきたこの人が、こっちででてきたこの人!?みたいな意外な真相が、たくさん隠されてるんですよねー。

ちょっとした違和感が、こういうことだったのか!と明らかになるクライマックス。

ミステリを読む醍醐味みたいなものが味わえて楽しかったです。

シリーズがこれで完結してしまうのはちょっと寂しいなって思ってしまったんですが、なかなかいいシリーズでよかったなって思います。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆はるひのの、あき
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幽霊が見えるユウスケのもとに、主人に殺されたというオバサンが現れた、というお話。

そのオバサンは、他の人には誰も見えないし、呪い殺す!なんて特殊能力も持ってなかったので、放っておいても実害はないんですが…

ユウスケは、何かと気にかけて、言われた通り主人の家の様子を見に行っちゃってるあたり、なんかほのぼのしててよかったですね(笑)

何かと食い違う、ご主人の言い分とオバサンの言い分。

ラストは見事に騙されてしまいましたが、なかなかほのぼのしたいい話だったなーと思えた作品でした。

(ご主人は鈍感すぎる気がしなくもないですが(笑))

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☆ふたたびはるひのの、はる 前
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幽霊が見えるユウスケが、幽霊男子と協力して、とある女子高生を助ける!というお話。

これはなんか青春小説!っていう雰囲気が満載で読んでて楽しかったです。

とある事情から、学校から脱出しなくてはいけない女子高生。

ユウスケと幽霊男子は、その女子高生に力を貸すことにしたんですが…

学校大脱走!ってなんかわくわくしますよね(笑)

ユウスケの体力と、幽霊男子の特殊技能を使った逃走劇。

なんかいいなー青春って感じで。と思ってしまった作品でした。
 
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本 【加納 朋子】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「渇き。」

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【あらすじ】
品行方正で優等生だったはずの一人娘の加奈子が、数日前から失踪して行方がわからないと、元妻から連絡があった。元刑事である藤島は、その立場を利用し、強引に娘の行方を操作し始めるのであったが、そこから浮かび上がったのは、父親である自分が全く予想もしていなかった娘の姿であった…。

【感想】
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☆これはすごい。。。
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「嫌われ松子の一生」「告白」の中島哲也監督の最新作ですね。

上記の2つの作品が結構好きだったし、予告編を見て結構面白そうな感じだったので、最新作すごーく楽しみにしていたのです。

が!

思った以上に、暴力シーンが多くて…

思った以上に、グロいシーンが多くて…

思った以上に、エロいシーンが多くて…

思った以上に、キモいシーンが多くて…

ストーリー自体はかなり奇抜なので、どう終わるんだろう?って興味津津だったんですが、なかなか見るのがしんどかったです。。。


これでもかっ!?っていうくらい絶え間なく続く暴力描写。

出てくる登場人物が、次から次へと殺されまくって、あちらこちらで血がどびゃーって飛びまくって、見た目的にうげぇ!な感じ。

そして、至るところに登場する、ドラッグ、いじめ、レイプ。。。

まさかのあの人とあの人があんなことまでやっちゃうなんて!なちょっと気持ち悪いシーンも含め、見ていて嫌悪感を抱いてくる、そんな映画でした。。。

いやぁ、まさかこんな映画だとは思ってなかったので、久しぶりに見なければよかった。。。な映画ですね。

ラストも、せめて救われるような終わり方ならいいんでしょうけど、見終わってもなんだかモヤモヤが残るような感じ。。。

なんかいろんな意味で残念な映画でした。

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☆ストーリー&加奈子は蠱惑的
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ただ、ストーリーは、一体どうなっちゃったの!?的な感じで進んでいくのでそこは面白かったですね。

行方不明になってしまった一人娘。

家や学校ではすごーくいい娘!だったはずなのに、裏の顔はどこで何をしてるのかわからない得体のしれない女。

断片的にしか登場してこないので、ほんとのところ、彼女が何を考え、どう思ってそういう経緯に至ったのかはなんかいまいちよくわからなかったんですが…

蠱惑的な笑みを浮かべて周りを次々に破滅させていく魔性の女にはちょっと惹かれました(笑)


★★☆☆☆
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映画鑑賞記録「万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳−」

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【あらすじ】
名画モナリザの来日を控えて臨時学芸員に抜擢された万能鑑定士Qこと莉子。彼女は、採用試験を受けるため、偶然知り合った記者の悠斗とともに、パリのルーブル美術館へと向かうことにしたのであったが…。

【感想】
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☆なんでも鑑定できちゃう万能鑑定士
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なにやらあんまり評判のよろしくないこの作品。

予告編を見た限りでは面白そうだったので見てきました。

感想は…展開はやや強引で、ツッコミどころ満載な感じはするけれども、あの雰囲気、結構好き!って感じでした。


やっぱりどことなくほわっとした感じにも関わらず、見事な観察眼で次々に鑑定していく万能鑑定士Qの凜田役の綾瀬さんがいい味出してるんですよねぇ。

写真を見ればここの色がありえない!と偽造を見事に見抜き、

現場に行けば揚げ物の順番がおかしい!と謎のパーティの裏側に秘められた陰謀を暴き出す。

いやー、かっこ良すぎで素敵でした(笑)


中盤以降こそ、これだけの才能があるなら、こんな状況には陥らないでしょ?って展開になっちゃったのが違和感ありましたが…

ちょっとした仕草やアイテムから、とある人物の居場所を突き止めたり、動機を推理したり、そんなカンジがなかなか良かったですね。

僕は普段からぼーっとしてることが多いので、細かいところにすぐに気がついて推理しちゃうそのずば抜けた頭脳はとても羨ましく感じました(笑)


原作のシリーズはたくさん出てるようなので、ちょっと尻込みしてたんですが、読んでみたくなりました(^^)


★★★★☆
 
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映画鑑賞記録「ポンペイ」

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【あらすじ】
西暦79年。ローマ近郊にある古代都市ポンペイ。そこでは、ひょんなことから奴隷戦士であるマイロと富裕層の令嬢であるカッシアが恋に落ちていたのであったが、ベスビオ火山の噴火により、あたり一面は地獄絵図と化してしまうのであった…。

【感想】
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☆ポンペイこえーよ!
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火山の噴火により、一日で滅びたとされる「ポンペイ」最期の日を描いた作品。

現在知られているように、滅び行くポンペイの運命を描いた作品なので、悲劇であることは間違いない!ってのは容易に想像できるかと思いますが…

思ってた以上に迫力のある映像のオンパレードで、なんか、ものすごいとしか言いようがなかったです(^_^;)


最初はちょっとした地震から始まり、やがて突如発生したヴェスヴィオ火山の大噴火。

空からは火の玉が降り注ぎ、大地はひび割れて建物は倒壊する。

海からは巨大な津波が押し寄せて街を飲み込み、山からは火砕流が容赦なく流れ来る。

海には逃げられず、山にも逃げられず、街にとどまることもできない八方ふさがりの状態。

こんな状態に陥ったら…市民は世界の終わりが来たって思っても仕方ないですよね。。。


そして、次々と倒れゆく登場人物たち。

果たして、主人公とヒロインの運命や如何に!?って感じのストーリーだったんですが…

想像以上の展開でした。。。


映像は見応えたっぷりで必見!な感じで面白くはあったんですが、見終わるとちょっとぐったり!な感じになりますね(^_^;)

↓といいつつ個人的には★5個だったりします(笑)

★★★★★
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読書記録「島は僕らと(辻村深月)」

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【感想】
瀬戸内海にある島を舞台にした、高校生4人組のお話ですね。

なんかすごい人気なようで、そんなに面白いのかなって思って期待して読んでしまったんですが…

個人的には辻村作品にしてはちょっと物足りなかったかなーって感じでした(^_^;)

でも、主人公4人組の雰囲気はよさげなので、ドラマ化or映画化したら映えそうな感じがしますね。

めちゃくちゃ良かった!ってわけではないですが、もし映像化されたなら、ちょっとチェックしたくなるような、そんな作品でした。


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☆島のつながり
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で、どんなところが良かったかっていうと…

「島」という閉鎖的な環境の中で育まれた人間関係が、濃くってなんかいいなぁってところですかね。


同じ年の子供はたったの4人。

真面目な子。オシャレな子。明るい子。チャラい子。

性格はそれぞれバラバラで、普通ならあんまり仲良しにはならなそうな4人組。

でも、島では、そんな彼らもずっと一緒に育ってきたから、何かあれば4人集まってなんとかする、そんな関係。


4人しかいないと、それはそれでなんか寂しそうだなぁって感じもするんですが…

ちっさいころからずっと一緒!って感じで育つと、もう家族同然なんでしょうね。

なんかそういう関係性、ちょっとうらやましいなーって感じました。


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☆「家」という存在
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あと、印象的だったのが「網元の家」の存在ですかね。

「網元の家」は島の代表みたいなもんだから、決して家を出てはいけない、という代々続いた掟。


で、そこの家の娘が、仲良し四人組の1人だったりするんですが…

他の3人は大学進学で島を出てしまうのに、自分は家に残らなくてはいけない!という葛藤がなんか可哀想でした。。。

島が大好きで、島に残るのは悪くないと思ってる。

けど、友達みんなは島を出てしまうのに、自分は島を守り続けなきゃいけない!

自分の将来を「家」に縛られるってのもなかなか酷な話だなーってのを感じました。


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☆あの人が出てる!
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で、そうそう、忘れちゃいけないのが、辻村ファンならうれしいあの人の登場でしょうか。

具体的な名前は伏せておきますが、いろんなところに登場してるあの人が、今作にも登場してるのが楽しかったです。

相変わらずいろいろと活躍されてますねぇ(笑)

しかも、今作では、主人公たちを大事なところへと導くキーパーソン。

また他の作品でも登場してくるのかなって、今度会えるのが楽しみになりました(笑)
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本 【辻村 深月】 | comments(0) | -

読書記録「まぐだら屋のマリア(原田マハ)」

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【あらすじ】
高級老舗料亭に見習いとして勤める及川紫紋。彼はある日を境にすべてを失った。自暴自棄になった彼は、バスに乗り、死に場所を求めて旅立つことにしたのであったが、最後に降り立った地でまりあという女性に出会うことにより、運命が徐々に変わっていくのであった…。

【感想】
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☆転落人生からの復活
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後輩の自殺。好きだった女性による不正の内部告発。そして、職場の崩壊。

一度に襲い掛かってきたこれらの出来事に耐えられず、北国へ逃げてしてしまった男性のお話ですね。


まぁ生きてさえいれば人生なんとかなるさ!といえなくもないような気はしますが…

自分を慕ってくれた後輩を助けることができなくて…

自分が好きだった女性とは上手くいく望みが絶たれて…

今まで頑張ってきた職場がなくなってしまい、しかもその責任が自分にのしかかってきたら…

確かに、もうだめだー!で現実から逃げ出したくなっちゃう気持ちもわからなくはないですよね。。。


でも、そんな彼をあたたかく迎えてくれたのが「まぐだら屋のまりあ」という女性。

彼の過去を問い詰めるわけでもなく、ここにいたいならいてもいいのよ。みたいな感じで彼を受け入れてくれたまりあ。

実はまりあ自身もちょっと後ろ暗い過去があったりするんですが…

そんな彼と彼女がちょっとずつ再生していくような、そんな、暗いんだけど暖かい雰囲気が読んでて心地よかったです。

人生のどん底に落ちてる時に手を差し伸べてくれる人の存在ってありがたいなぁ、そう思った作品でした。

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☆母の思い
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あと、そんな彼にも母親がいたりするんですが…

息子を案ずる母の気持ちが、切なくて苦しいなぁって読んでて思いました。

突如事件(?)に巻き込まれて、行方不明になってしまったら、親としては気が気じゃないですよねぇ。。。

自殺した形跡はないから、おそらく生きてはいるんだろうけれども、どこに行ってしまったのか、元気にしてるのかもわからない息子。

正直なところ、母親にくらい連絡してあげればいいのにと思わずにはいられなかったんですが…

そこは主人公なりに複雑な思いがあるんでしょうね。

なんかちょっと読んでて泣きたくなりました。。。
 
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本 【原田 マハ】 | comments(0) | -

読書記録「僕の明日を照らして(瀬尾まいこ)」

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【あらすじ】
母親の再婚により、歯科医である優ちゃんと一緒に暮らすことになった僕。優ちゃんはとっても優しくて、一緒にいて楽しくて、スナックで働いている母親とは違って、夜も一緒にいてくれるとっても頼もしい存在…なんだけど、優ちゃんと僕には誰にも言えない秘密があった。そう、優ちゃんは僕に暴力をふるうのだ。暴力を振るわれるのはもちろん嫌!でも、大好きな優ちゃんに嫌われたくない僕は、一生懸命ばれないように工夫をこらすのであったが…。

【感想】
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☆まさかの暴力話!
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いつもはほのぼのほんわかなお話が多い瀬尾作品。

今回もタイトルからして、なんだかあったかそうなお話☆と期待してたんですが…

まさかの家庭内暴力な話でしたΣ( ̄ロ ̄lll)

しかも、実の父親とか母親からの暴力ではなくて、母親の再婚相手からの暴力Σ( ̄ロ ̄lll)


普通だったら、なんだよこのクソオヤジ!バカヤロー!ってな感じになりそうなもんですが…

この主人公(中学生男子)もちょっと変わってて、虐待を受けてるのに、その父親のことが大好き!というなかなかフクザツなお話でした。。。


まぁほんとに大好きでたまらない!っていうような相手なら、多少の暴力を受けても、我慢しちゃうのかもしれませんが…

大好きな相手から暴力を受けるってのもなかなか悲しい話ではありますねぇ。。。


ちなみに、こんな風に書いてると、さぞかし過酷なストーリーなんだろう。って思っちゃうかもしれませんが…

全体的な雰囲気はいつもの瀬尾さんのまんまなので、暴力話なのに、どこかほんわかしてるという、謎な雰囲気を醸し出してました(笑)


普段はとっても優しくて、一緒にいると楽しい、素敵なお父さん。

なのに、ちょっと機嫌を損ねると、すぐ自分のことを殴ってくる凶暴なお父さん。

でも、殴った後は、いつもなんてダメな父親なんだろうとすぐめそめそする弱気なお父さん。

まぁなんとなく悪い人ではないような感じはしますが、やっぱり暴力はよくないですねー。暴力は。


ちなみに、この作品、どんな風に終わらせるんだろうって興味津々で読んでたんですが…

なかなか読後感の悪い形で終わってくれました。。。

なんかモヤモヤして嫌だなこの終わり方。。。

どうせならやっぱり楽しい終わり方がいいですねぇ。
 
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本 【瀬尾 まいこ】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「ノア 約束の舟」

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【あらすじ】
アダムとイブの末裔であるノア。彼は、ある日、神の思し召しと思われる夢を見た。大洪水に見まわれ、地上は海に覆われるという夢だ。方舟を作れば、各種の雄と雌1匹だけは生き延びることができる、そのことを知ったノアは、世界から生命を残すべく、方舟を作ることにしたのであったが‥

【感想】
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☆ノアの方舟
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世界を襲った大洪水から逃れるため、方舟を作って、つがいの動物たちを乗せて生き延びた…という神話のお話。

実はノアの方舟の話自体よく知らなくて、ノアってのが人名だって事自体今回初めて知ったんですが…

ノアってアダムとイブたちの子孫なんだぁ〜とか、人間はノアの家族しか方舟に乗らなかったんだぁ〜とか、いろいろ勉強になりました。


展開的には、なんかモンスター(?)みたいな石男とか出てきたり、地面から急に植物が生えてきたりと、なかなかありえない展開だったので、これが実際にあった話なんだよ!とはさすがに思えなかったですが…

これがあの「ノアの方舟」なんだなーって思うと、なんかちょっと感慨深かったです。

特に、動物たちが一斉に方舟に乗り込むシーンはなかなか圧巻でしたね。

(…ってそもそも動物たちが大人しく方舟に乗り込むっての自体ありえないですけど(笑))

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☆ノアの苦悩
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あとは、思った以上に、ノアの苦悩がたくさん描かれていて、意外と重いストーリーだったのが印象的でした。

さっき、方舟に乗ったのは、ノアの家族だけ!って上で書いたんですが、言い換えると、他の人間たちはみんな見殺しにした!ってわけですからね(^_^;)

大洪水の中、溺れて死にそうになってる人間たちを容赦なく見捨てるノアとその家族たち。

動物は助けるのに人間は見捨てる。

その理不尽さを納得させるのもなかなか難しいよなーって感じでした。


(ちなみに、その後、さらにものすごーい重い悩みも抱え込むことになっていくんですが…

それもまた色々考えさせられる内容で重苦しかったです。。。

普通の人だったら気が狂いそうですね。。。)


★★★★☆
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読書記録「憧憬☆カトマンズ(宮木あや子)」

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評価:
宮木 あや子
日本経済新聞出版社
¥ 1,404

【感想】
もうすぐ30歳!な女子たちを描いた連作短編集ですね。

30をとうに過ぎ去った自分からすると、30なんてまだまだ若い!としか思えないですが…

30を目前に、趣味に仕事に男に悩んでいる(?)女子たちをコミカルに描いた作風が、なんかとっても楽しめました(^O^)


正社員じゃなくて派遣社員だし、彼氏はもう何年もいないし、もうすぐ30歳の瀬戸際で、それなりに悩んでる彼女たち。

でもでも、仕事は誇りを持ってやってるし、給料は悪くないし、自分の趣味も満喫できてる。

「自分」というものをしっかり持って、毎日を活き活きと生きてる彼女たち。

なんかカッコいいですねぇ。


で、作者自ら「ウルトラハッピーエンドな話」というだけあって、終わり方もなかなかいい感じ☆

もうちょっと彼女たちの続きを見ていたいような、そんな幸せな気分に浸れました。


いやはや、面白かったです。紹介してくれたmooさん、どうもありがとうございました(^O^)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆脳膜☆サラマンダー
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人材派遣の仕事をしてる中尾ちゃんのお話。

最近の趣味は仏像を掘ること。

でも、誘われれば、AKBにだって行くし、バドミントンで遊んだりもするし、中学生の野球を見に行ったりもする。

で、それなりにハマって楽しんできちゃったりもする。

なんか…読んでてとにかく楽しそう!な感じのする女の子のお話でした。

なんにでも好奇心旺盛で、あ!それ面白そう、これも楽しそう!っていろいろ手を出せる性格ってなんか楽しそうでいいですねー。


ちなみに、彼女のもとには、ひょっとしてゲイ?と思えるほど美しい男性が現れるのですが…

ゲイなのかよくわからないまま、だんだん仲良くなっていくふたりの関係がなんだかもどかしくて面白かったです(笑)

でも、女子より細いとか、女子より美しいとか、女子よりオシャレとか、そういう男って…なんか女子からすると扱いにくそうですね(笑)

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☆両国☆ポリネシアン
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実家は鯛焼き屋さんで下町生まれなのに、普段はオシャレな都会系女子を気取っているパティさん(仮)のお話。

そんな彼女は、ある日、交通事故に遭いそうになったところを王子様(?)に助けてもらったことにより恋に落ちるんですが…

そのお相手が、南国出身の力士!っていうのがこれまたユニークな感じで面白かったです。


彼のことを一目見ようと、生まれて初めて国技場に行ってみるパティさん。

そして、「すもう」という競技の魅力に取り憑かれるパティさん。

漫画なんてほとんど読まないのに、すもうに興味が湧いてきたから「どすこい☆三四郎」なんて漫画を全巻買ってみて、感動のあまりカフェで涙するパティさん。

うん。おもしろいです。この人(笑)


思いがけないところから思いがけない人を好きになり、思いがけない繋がりから、思いがけない趣味ができる。

なんか、人生って面白いなーって思えた作品でした。

 
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本 【その他】 | comments(0) | -

読書記録「二重螺旋の誘拐(喜多喜久)」

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【あらすじ】
幼い頃、愛しの妹を交通事故で失ってしまったという過去を持つ香坂啓介。彼は、心にぽっかりと空いた穴を抱えたまま大人になったのであったが、そんな彼のもとに、妹そっくりの女の子が現れた。大学時代からお世話になっている先輩の一人娘の真奈佳ちゃんだ。日頃から先輩家族と親しくしていた彼は、真奈佳ちゃんとも親しくなり、真奈佳ちゃんのことが愛おしくなってくるのであったが…。

【感想】
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☆愛しのマナちゃんが!
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大切な先輩の一人娘であるマナちゃん。

そんなマナちゃんのことが愛しくてたまらなくなってしまった男の話ですね。

「お兄ちゃん大好き!」とか「お部屋を見てみたい!」とか「お嫁さんにしてくれる?」とか愛しい言葉をかけてくれるマナちゃん。

普通の成人男性だったら、きっと理性が働いて、変な関係にはならないかと思いますが…

タイトルからもわかるとおりそんな「マナちゃん」が『誘拐』されてしまうので、なんだか読んでてモワモワしました(笑)


そして、気がつけば、「お兄ちゃん」と一緒に暮らしている「マナちゃん」

…って、そ、それはやばいですよねΣ( ̄ロ ̄lll)

一方で、「誘拐された!」と大騒ぎな先輩夫婦。


気の優しそうな「お兄ちゃん」だったので、マジで!?な展開ではあったんですが…

最終的にどういう形で終わるのかが気になって、なかなか楽しめました(笑)


若干主人公の可笑しな(?)性格にはついていけない面もあったものの、ちょっと意外な終わり方、結構好きでした(笑)

(まぁなんにせよ、誘拐はいけませんね。もちろん、幼女といちゃいちゃするのも!(笑))


本 【喜多 喜久】 | comments(0) | -
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