映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「一匹羊(山本幸久)」

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評価:
山本幸久
光文社
¥ 1,728

【感想】
山本幸久さんが送る短編小説集ですね。

「一匹羊」というタイトルから、全部羊が出てくる連作短編集なのかと思ってたんですが…

羊くんが出てくるのは結局1作品だけだったんですね(^_^;)

個々の短編としては結構面白いのが多くて楽しめたんですが、もっと全体的に繋がりがあったら面白かったのになーと思ってしまった作品でした(^_^;)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆狼なんてこわくない
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転校で遠距離恋愛する羽目になってしまった女子高生が、バイトでお金を貯めて愛しのカレシに会いに行く!というお話。

好きになって付き合うまでの彼と彼女。

付き合ってから遠距離になってしまうまでの彼と彼女。

そして、一生懸命バイトを頑張って、彼のために遠い街まで彼に会いに行く彼女。

なんか…瑞々しい感じがとっても好きな感じの作品でした(^^)


そして、初めてのひとりでの遠出だからちょっぴりドキドキ。

でも、向こうに着けば彼に会えるからとってもワクワク。

そんな、ちょっと勇気をふりしぼって、大好きなあの人に会うために旅に出る!っていうカンジがなかなか素敵なお話でした。

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☆野和田さん家のツグヲくん
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30過ぎても無職でフラフラしてる野和田さんちのツグヲさんのお話。

主人公は中学生の男の子なので、30を超えてるツグヲさんのイメージは普通の人とは違う変な人。

仕事もしないで、結婚もしないで、実家に住んでフラフラしてるし、親からお小遣いまでもらっていて、なんだかどうしようもないダメ人間のようなツグヲさんだったんですが…

読み進めてみると、ツグヲ、いいやつじゃーん!と思えてしまうような展開がなかなか好きでした。

社会的にはあんまりよろしくないかもしれないけど、こんなやついてもいいんじゃないの?と思ってしまうような、そんなツグヲくんがよかったです(笑)

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☆テディベアの恩返し
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就職支援の仕事をしている主人公の元に、かつて、プロ野球選手として名を馳せた、同級生がやってきた!というお話。

いくら同級生といえども、かつての有名人とそんな職場でご対面!なんてなったら…ミーハーな人じゃなければなんか気まずいですよね(^_^;)

甲子園にも行ったし、プロ野球選手にもなったし、彼は昔からのヒーロー!

その一報で、自分はずっと冴えない人生を送ってしまっている。

そんな主人公の気持ちがなかなか共感できたお話でした。

で、この作品、ラストでちょっとした出来事が起こるんですが…

そのオチの部分もなかなか素敵なお話になっていて、すごくいいなーって思えた作品でした。

 
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本 【山本 幸久】 | comments(0) | -

読書記録「世界地図の下書き(朝井リョウ)」

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【あらすじ】
事情により、世話をしてくれていた叔父叔母夫妻と一緒に暮らせなくなった小学生の太輔。彼は、児童養護施設「青葉おひさまの家」で暮らすことになるのであったが、人見知りの激しい太輔は、なかなか周りの子供たちと馴染むことができないのであった…。

【感想】
家庭の事情により児童養護施設に預けられた少年たちのお話。

両親との死別や、肉親による体罰。

事情は人それぞれではあるんですが、児童養護施設に預けられた子供たちが一生懸命に生きていくっていう感じが前向きでよかったかなって思います。

ただ、家族と一緒に暮らしていけない!ってだけでなく、学校でも上手くやっていけてない子が多くて、その辺がなかなか重かったですね(^_^;)


そして、一緒に暮らしてきた友達が、本当の家族以上に「家族」になっていってる感じはすごくいいなって思ったんですが…

なんか「生きる」ってほんと大変なんだなーと思ってしまった作品でした。

いじめとか、差別とか、小学生だって、生きていくのは楽じゃないですよね(^_^;)



なんかかなりあっさりした感想になっちゃったんですが…

この作品、いかにもいい話を作ろうとしてる感じがするので、あんまり好きじゃなかったです。

朝井リョウさんは、もっと青春ものがいいなぁ。
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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「マツリカ・マハリタ(相沢沙呼)」

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【感想】
男子高校生の柴犬くんを従順な下僕として従えるマツリカさんと、そんなマツリカさんの言いなりになっている柴犬くんのお話2冊めですね。

前作はマツリカさんと柴犬くんの迷コンビっぷりが読んでてなかなか楽しかったんですが…

今作でも柴犬くんを弄んで楽しんでるマツリカさんが蠱惑的で素敵でした(笑)


ワッフルを食べて手が汚れてしまったから、お舐めなさい。と命令するマツリカさんと、ドギマギする柴犬くん。

舐められないなら、スカートの中に入ってるティッシュを取りなさい。と、スカートの中に手を入れることを命令するマツリカさんと、さらにドギマギする柴犬くん。

そして、柴犬くんが、解けなくて困っている問題のヒントをあげるために、ブラウスのボタンを外しはじめるマツリカさんと、ますます動揺する柴犬くん。


誘惑してみてもなんにもしてこないのをいいことに、純情な男心を弄ぶマツリカさん。ほんと、ドSですねぇー(笑)

なんか前作よりもやることがエスカレートしてるような気がしなくもないですが…

過激なマツリカさんと、弄ばれる柴犬くんコンビがなかなか楽しかった今作でした。



以下、印象的だったお話の感想です。
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☆落英インフェリア
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写真部の期待の新入生が、こつ然と姿を消してしまった!

各クラスを覗いてみても、見学に来てくれていた女子生徒の形跡はなし。

もしかして彼女は、1年生に紛れ込んで現れるという「1年生のりかこさん」というお化けなのか!?っていう話なんですが…

ホラーなのか、ミステリーなのかをさまよっているような展開がなかなか面白かったです。

ただ、この事件(?)の真相はなかなか切なかったですね(^_^;)

こういう生徒って案外いたりするのかなーってちょっと思ってしまった作品でした。

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☆墜落インビジブル
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マツリカさんの命令で、ロッカーの中に隠れていたら、ロッカーの前にいたはずの女子生徒が消えてしまったというお話。

消えてしまったのはもしかして「1年生のりかこさん!?」ということで、また上の話と絡んでくるんですが…

その話の内容云々以前に、「ロッカーの中に入れられる柴犬くん」のインパクトが強烈なお話でした(^_^;)

ロッカーの中に入れられてるところを誰かに見られたら…大変なことになっちゃいますよね(^_^;)

ほんとはそんなことしたくないのに、マツリカさんの言いなりになってロッカーに入っちゃう柴犬くん。

マツリカさんがドSなら、柴犬くんはほんとドMだよね…と思ってしまったお話でした(^_^;)

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☆おわかれソリチュード
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大好きなマツリカさんが消えてしまったというお話。

なんか、すごい弄ばれてたけど、柴犬くん、マツリカさんのことがほんとに好きだったんだなぁと感じられるお話で、ちょっぴり切なかったです。

なんだかやたらとあの人が出てくる話が多いなーって思ってたら、こういう結末に持って行きたかったんですね。。。

ちょっとさみしい気もするんですが、マツリカさんに出会うことで、柴犬くんも成長したなーと思えるような、そんな終わり方がなかなかいいなって思えたお話でした。

 
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本 【相沢 沙呼】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「MONSTERZ」

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【あらすじ】
対象を見ることで、その相手を自由に操れる男。彼は、その能力を利用し、自由気ままに生きてきたのであったが、そんな彼の前に、その能力が効かない男が現れた。しかも、田中終一というその男は、回復力が他の人間よりすさまじく、交通事故に遭ったとしても、数日で復活できてしまうらしい。自分の意のままに動かせない男がいることが気に食わない彼は、そんな田中を抹殺することにしたのであったが…。

【感想】
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☆超能力を持ったふたり
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誰でも自由に操ることができる能力を持った男と、決して誰にも操られることがない超能力を持った男の話。

まるで天敵のようなふたり。

もしもそんなふたりが出会ったら!?な展開なんですが…

ちょっとしたゲームのような、そんな展開がなかなか好きなカンジでした。

誰でも操ることができる男は、必死になって、ありとあらゆる手を使って、操れない男を殺そうとするんですが、なかなか相手は死んでくれないんですよねぇ。

操られない男の知人・友人を使ってけしかけても…殺せない。

強靭な肉体の男たちをけしかけても…殺せない。

もうこうなりゃ数で勝負だ!とばかりに一斉攻撃をしかけても…殺せない(笑)

なんかもっとうまいやり方あるだろー!?と思わずにはいられない展開がちょっと笑えました。


あと、まるで人形のように、一斉に操られて、奇妙な行動をとる一般市民たちは、なかなかシュールですね(^_^;)

操られるがままに、自分で自分の首をグギッとやって死んでしまう。

操られるがままに、高いところから飛び降りて、レミングスのように死んでしまう。

まぁありえないことではありますが、なんか怖いなーと思ったシーンでした。


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☆石原さとみかわいい
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あと印象的だったのはやっぱり、貶されてるレビューが多い中で、すごく絶賛されていた感じがする石原さとみさんですねー。

この映画見たら、僕も確かに石原さとみかわいい!(^^)ってなりました(笑)

僕は別に石原さとみファンじゃないんですけどね(^_^;)

なんかあのぷるるん!なカンジが妙に可愛らしかったです。

ちなみに、ストーリーは、結構彼女にとっては悲劇的な方向に進んでいくんですが…

笑ってる彼女も、泣いている彼女も、眠っている彼女も、なんか魅力全開ですごくいいなーって思えました。

ストーリーは賛否両論分かれそうですが、石原さとみファンなら必見な映画かと思いました。

★★★★☆
 
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読書記録「終点のあの子(柚木麻子)」

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【感想】
女子校に通う高校生たちを描いた短篇集ですね。

ちょっと孤高な感じのする子。クラスを支配している女王様気取りの子。地味な子。

出てくる子たちの雰囲気といい、「派閥」っぽい感じが出てくるところといい、先日読んだ「王妃の帰還」とちょっと似てるかなーって思ったんですが…

こっちの方がデビュー作らしいので、この作品が柚木作品の原点なのかもしれませんね。

思春期なだけに複雑な感情をそれぞれ抱いた女子高生たち。

そんな彼女たちの心境が面白く読めた作品でした。



以下、印象的だったお話の感想です。
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☆フォーゲットミー、ノットブルー
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高校に入ってからできた仲の良いの女の子。

最初のうちはいつも一緒!ってくらい仲良しだったのに、とあることがきっかけで仲違いし、やがては、いじめへと発展していくお話。

ちょっと前まで仲良し!だったのに、急に仲違い…って、女子だったら結構ありそうな感じですよね。

原因はなんであれ、あんなに仲良しだったのに、今ではいじめっ子、いじめられっ子!っていう構図。

そんな構図がなかなか生々しかったです(^_^;)

好きだったからこそ、「裏切られた!」って思いが募ってしまうと、こうなっちゃったりするんですかねー?

(…といいつつ、主人公のいじめっ子の方に結構感情移入して読んでました(笑))

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☆甘夏
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地味な女の子が、夏休みの間にバイトして、カレシも作って、2学期からは変身しちゃうよー!なお話。

地味な子が、自分を変えたくて、いろいろ頑張っちゃう感じ、よくわかるので、これもその辺結構共感して読んでました(笑)

でも、頑張っても空回りしてる感じがちょっとイタかったですねー(^_^;)

お金に困ってるわけでもないのに、学校で禁止されてるバイトして、チャラい子と付き合って遊んでみても…なんだかなぁって感じですよね(^_^;)

そんなに背伸びしなくても、高校生のうちは、高校生のうちにしか楽しめないことをすればいい。そんなセリフが出てくるんですが、確かにそうだよなーと思ってしまった作品でした。

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☆ふたりでいるのに無言で読書
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図書館でたまたま出会ってしまった地味な女の子と、綺麗な女の子が、だんだん仲良くなっていくお話。

学校では、会っても会話もしないような間柄だったのに、図書館でばったり出会ってからは、一緒にいると楽しい!と思えるような間柄に。

自分の属するグループのメンバーといるのは、もちろん楽しいんだけど、なんだか物足りなくて。

でも、彼女といるときは、自分の知らない世界を教えてもらえるから楽しい!

そんな感じで、ふたりが「読書」という趣味を通じて、心を通わせていく感じがなかなか良かったです。

自分が好きな本を誰かと共有できる感じっていいですよね(^^)
 
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本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「金色の獣、彼方に向かう(恒川光太郎)」

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【感想】
ジャンルとしてはファンタジーになるのかな?

といっても、勇者や魔法使いが出てきて、というような西洋ファンタジーではなくて…

日本で、ちょっと不思議な現象や生き物が出てくるといったような和風ファンタジーでしょうか。

物語の雰囲気的にはなんか神秘的な感じがして(?)割と好きだったりもしたんですが…

内容的にはもうちょっと刺激が欲しかったかなーって思えた作品でした。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆風天孔参り
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とある山奥で突如発生する竜巻のような現象「風天孔」

その中に飛び込むと、飛び込んだ人間を天へと連れ去ってくれる、というお話。

はたから見れば単なる自殺?と見られてもおかしくないこの現象。。。

でも、単なる自殺じゃなくて、もし本当に天へと連れて行ってもらえるとしたら…

なんかちょっと惹かれるものはありますね(笑)

そこへ向う人たちは単なる自殺志願者なのか、それとも別の思惑があるのか。

なんかちょっと神秘的な「風天孔」が魅惑的なお話でした。

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☆金色の獣、彼方に向かう
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とある茂みの中で見つけた、イタチのような金色の獣のお話。

ペットとして飼うことにしたものの、まるで人の言葉がわかるかのように行儀よくしている彼。

家族はなんか不気味だといいつつも、何か不思議な能力を秘めているかのような彼の姿が魅力的でした。

可愛いというよりは、凛々しいっていうんでしょうか?なんかちょっと触ってみたくなりました(笑)
 
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本 【その他】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

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【あらすじ】
未知なる侵略者による地球侵攻が着々と進む近未来。戦地へと赴くことになったウィリアム・ケイジ少佐は、新任早々戦死してしまうことになるのであったが、彼は、密かに不思議な能力が備わっているのに気づいた。そう、戦死しても、戦死する前日に戻ってやり直せるのだ。なんとかして生き延びる方法はないか。そう考えた彼は、延々と同じ日々を繰り返すのであったが…。


【感想】
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☆ゲームみたいな繰り返し!
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宇宙人(?)の襲来に対抗するための戦争に駆り出された男が、同じ一日を何度も繰り返す!ってお話ですね。

普通だったら、人生はゲームじゃないので、一度死んでしまったらそれではいおしまい!ってなってしまうかと思いますが…

この主人公の場合、殺されたら殺されたその前の日の朝に戻っちゃうという特殊な能力を持ってるせいで、同じ日を何度も何度も何度も何度も繰り返してるのが、見ていてなかなか笑えました(笑)

つよーい宇宙人に襲われて、殺されても前の日からすぐにやり直せるんですが…

やり直してもやり直してもやり直してもやり直しても、つよーい宇宙人には太刀打ちできずに殺されちゃうんですよね(笑)

武器の使い方とか、敵の行動パターンとかは覚えたままやり直せるので、主人公のスキル自体はどんどんレベルアップしてるものの…

おんなじシーンを何度も何度も何度も何度もやり直させられる主人公。

それはまるで、何度やってもクリアできないクソゲーをプレイしているようは、そんな感じでなかなかシュールでユニークでした(笑)

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☆1日をちょこっと変えてみる
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ただ、毎回同じような展開であっても、微妙に行動パターンを変えてみる展開がなかなか面白かったです。

主人公にとっては、その1日は何十回、何百回目。

周りの人間たちが取る行動も、しゃべるセリフももう彼の頭の中には完璧にインプット済み(笑)

なので、敢えて、周りの人間たちがしゃべるセリフを先回りして言ってみたり、自己紹介をしてないのに、彼らの名前や人間性を当ててみて

な、なんで知ってんのお前!?みたいな展開、なかなか楽しかったです(笑)

そして、だんだんクライマックスに向けて初回プレイ時(?)には決してとらないであろう行動を撮り始める主人公。

それはまるで、裏ワザを駆使してゲームを進めていくような感覚で、意外な感じがなかなか良かったかなーって思いました。


★★★★☆
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映画鑑賞記録「超高速!参勤交代」

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【あらすじ】
時は江戸、徳川吉宗の時代。東北にある湯長谷藩の藩主・内藤政醇は、幕府に無理難題を押し付けられた。通常ならば10日かかる参勤交代をわずか5日で行えというのだ。お金もない、移動方法もない。このままでは幕府の怒りを買い、お家のお取り潰しを受け入れるしかない!?と思われたが…。


【感想】
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☆ムチャぶり参勤交代
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普通に行ったら10日かかる参勤交代を、5日でやれ!と言われてしまって強行突破する!というお話。

当時は江戸時代。10日の行程を5日にしろ!っていうのはかなり無理があるかと思いますが…

決死の覚悟で決めた参勤交代の方法がユニークで面白かったです。

普通に街道沿いをのんびり歩いてたら、間に合うわけないですもんね。

人数はできるだけ少なく、荷物もできるだけ少なく、そして、移動距離もできるだけ少なく。


人数をできるだけ少なくして、一体どうやって「大名行列」に見せるのか!?

荷物をできるだけ少なくして、一体どうやって豪華絢爛な「大名行列」にするのか!?

そして、移動距離を短くするなんて、一体どうやってやるのか!?

…ってのは物語のツボなので見てくださいってことにしておきますが、普通に考えたら出てこなそうなユニークな解決策が盛りだくさん!でなかなか楽しかったです。

いざ!というときにこういう打開策がひらめいちゃう人っていいですねー。

僕もこういう頭がほしいなって思いました。


なかなか楽しい映画だったので、気分転換できました(^^)

★★★★★
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読書記録「四龍海城(乾ルカ)」

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評価:
乾 ルカ
新潮社
¥ 1,728

【あらすじ】
吃音が激しく友人もなく、家庭も上手くいっていない健太郎。そんな彼は、ある日引き潮で現れた道の途中にキラキラ光る物体があるのを見つけた。あれはなんだろう?そう思った健太郎は、道に向かって歩き始めるのであったが、やがて潮は満ち、帰り道は閉ざされてしまうのであった…。

【感想】
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☆謎なお城に監禁されて…
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北海道の東に、実際に存在しているものの、公式には「存在しない」ことになっている「四龍海城」。

そんな「四龍海城」に監禁されてしまった人々を描いた作品ですね。

間違えてたどり着いてしまったが最後。

日本に帰ることは許されず、例外として「出城料」を払ったものだけが帰国を許されるという謎のお城。


もし、そんな場所があるとしたら、一度見てみたい気もしますが…

残りの一生をずっとそこで暮らさなくてはいけないってのはなんか気が滅入りそうで嫌ですね(^_^;)


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☆城人化とか
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また、この城の中での用語で「城人化」ってのが出てくるんですが、これまた一種の洗脳っぽくて嫌だなーって感じでした。

城から出られないことに慣れてしまって、やがて出ようとも思わなくなり、なんにもやる気が湧いてこなくなっちゃうこの現象。

城の人間の言われるがままに奴隷のように働き、それでいて何も文句も言わず、泣きもせず、笑いもしない人間になっていくことなんですが…

国や会社に言われるがままに働き、勝手にルールを変えられて搾取され続けているのに、怒りもせず素直に搾取され続ける日本人の姿に重なって見えてしまってなんか悲しい印象を抱きました。。。

何を言っても無駄だから!で何も考えなくなってしまうんじゃなくて、自分の頭でちゃんと考えて自分の足で行動すること!それがとっても大事なことなんじゃないかなぁと思いました。
 
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本 【乾 ルカ】 | comments(0) | -

読書記録「優しい死神の飼い方(知念実希人)」

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【あらすじ】
「話が主様」の元でせっせと働く死神である私。そんな私は、ある日、「話が主様」からとんでもない命令を下された。「ごおるでんれとりばあ」とやらの姿を借り、人間界で人間が地縛霊となるのを防げというのだ。「我が主様」の命令は絶対で、逆らうことなど許されない私は、我が主様の御心のままに、人間界へと降り立つことになるのであったが…。


【感想】
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☆ごおるでんれとりばあな死神さん
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人間が未練を遺したまま死に、「地縛霊」になってしまうのを防ぐため、死神が「ごおるでんれとりばあ」の姿になって「未練」を解消するお話ですね。

死神が「ごおるでんれとりばあ」の姿になって人間界にやってきた!って時点でなんかもう楽しそうな雰囲気がありますが…

期待を裏切らない展開とほのぼのさ加減が上手くマッチしていて、読んでて楽しい気分になりました(笑)


普段は大真面目で任務を遂行するこの死神さんなんですが、体はホント「ごおるでんれとりばあ」なんですよねー。

本人はそんなに食い意地が張ってるわけではない!のに、美味しそうな「しゅうくりいむ」を見つければ、思わず、よだれを垂らしながら、シッポをフリフリしてしまう死神さん(笑)

心のなかでは気取ってるくせに、体では無性に可愛らしい仕草をしてしまう死神さんに…読んでて萌えました(笑)


人間の言ってることもちゃんと理解して、話し相手にもなってくれる「ごおるでんれとりばあ」な死神さん。

なんかうちにも一匹欲しいなーと思ってしまった彼でした。

(そんなこと言ったら間違いなく怒られるでしょうけど(笑))

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☆まさかの展開に
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で、そんなこんななお話で、普通の連作短編集なのかなって思って読んでいったんですが…

後半の怒涛の展開にはちょっとビックリでした(^_^;)

詳しくは書かないですが、まさかの死神さんの本領発揮!?みたいな感じで(笑)

今まで出てきた人たちも総登場で、問題解決のために突き進む死神さんたち。

こんな状況下で、いったいどーなっちゃうの!?と思わずにはいられない展開にハラハラしたんですが…

最終的にはなかなかいい感じで終わってくれたので、読後感もさわやかで良かったです(^^)

こういう大団円的な終わり方ってかなり好きなので、かなり楽しめた作品でした(^^)面白かったー!


この作品はヨッコさんの紹介本でした。どうもありがとうございまーす(^^)
 
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本 【その他】 | comments(0) | -
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