【あらすじ】
ハリウッド女優からモナコ大公妃へと転身したグレース・ケリー。彼女は、愛する夫と、子供たちと共に、幸せな生活を送るはずであったのだったが、女優への未練もまた捨てきれずにいた。そんな折、モナコに重大な事件が発生した。夫である大公レーニエ3世が、大国であるフランスの大統領であるシャルル・ド・ゴールを激怒させてしまったのだ。このままでは戦争勃発も免れない、そんな状況へと陥るモナコに、グレース・ケリーは頭を悩ますのであったが…。
【感想】
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☆モナコってこういう国だったんだ…
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オスカー女優からモナコ大公妃に転身したグレース・ケリーの物語ですね。
正直なところ、モナコってどこ?ってレベルの知識しかないもんで、グレース・ケリーも当然知らなかったんですが…
モナコってフランスのお隣にある小国のことだったんですね。
もちろん、独立国なので、他国に内政干渉される筋合いはないんでしょうけれども…
大国であるフランスの隣に位置するだけあって、フランスの意向にそぐわない行動を取ったりすると、またたく間に存続の危機に陥ってしまう!っていうのがなんとも切ない感じでした(^_^;)
しかし、この映画で出てくるフランス、いかにも悪役って感じですね。。。
フランスにお金を献上しないと潰すぞ(゚Д゚)ゴルァ!!って感じで脅しをかけてくるんですもんね。。。
今の関係はもっと良好なのかと思いますが、第二次世界大戦後にも西ヨーロッパでそんな紛争が起こってたなんて全く知らなかったので、なかなか興味深いお話でした。
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☆王族って大変ですねぇ
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あと、女優から王族へ!っていうと、ほんと華麗なる転身で、女性の憧れの的!って感じだったのかもしれませんが…
その陰で、いろいろ苦労されてるんだなぁってのを感じられたのがよかったかなーって思いました。
確かに、1000年も続くヨーロッパ最古の王家ともなると、いろいろしがらみは多そうですよね(^_^;)
いくら大公妃となったからといって、所詮は民間人出。
しかも、出身はモナコ国民ではなくて外国人だから、いくら元大女優と言っても、王室内での立場はあんまり高くはない。
それなのに、今の身分は「王族」であるから、「民間人」である家族や友人にはそう気軽には会うこともできない。
王家に嫁ぐ、ということはそういうことなのかもしれませんが、相当の覚悟がないと務まらないよなぁと感じてしまった作品でした。
★★★★☆