映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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2014/12総括

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12月総括です。

脱読書スランプ!ということで今月は結構読めました。
(といってもほとんどが後半に読んだやつですが…)
読んだ本は14冊、見た映画は4本でした。
で、オススメ本も5冊!
なかなかおもしろい本が読めてよかったです。


以下、オススメ本・映画の紹介です。
[オススメ本]
●砂上のファンファーレ(早見和真)
⇒母親がだんだん記憶がなくなっていく病気にかかってしまうというお話。記憶がなくなっていく感じがすごく怖いなって思った作品でした。

●一分間だけ(原田マハ)
⇒仔犬の頃から飼っていた愛犬と別れなくてはならなくなってしまったお話。ペットを飼ってたことがある人ならうるうるくるお話だと思います。

●ショコラティエの勲章(上田早夕里)
⇒和菓子と洋菓子がコラボした日常系ミステリ。出てくる洋菓子がとにかく美味しそうなお話でした。

●校閲ガール(宮木あや子)
⇒出版社の校閲のお仕事をしている女性のお話。校閲ってこういう仕事なんだーってのがよくわかる楽しいお話でした。

●ハケンアニメ(辻村深月)
⇒アニメ業界で働いている女性たちのお話。こちらも一括りでアニメ業界っていってもいろんな仕事があるんだなーと思った作品でした。


[オススメ映画]
オススメ映画はありません。


[読んだ本]
・★★★★☆ 死神の浮力(伊坂幸太郎)
・★★★★☆ 夢をかなえるゾウ3ブラックガネーシャの教え(水野敬也)
・★★★★☆ 史上最強の大臣(室積光)
・★★★★☆ 伊藤くんAtoE(柚木麻子)
・★★★★★ 砂上のファンファーレ(早見和真)
・★★★★☆ ワンダフルストーリー
・★★★★★ 一分間だけ(原田マハ)
・★★★★☆ ねじまき片思い(柚木麻子)
・★★★★☆ 気分上々(森絵都)
・★★★★☆ なぜ猫は旅をするのか?(永嶋恵美)
・★★★★★ ショコラティエの勲章(上田早夕里)
・★★★★★ 校閲ガール(宮木あや子)
・★★★★★ ハケンアニメ(辻村深月)
・★★★★☆ 増山超能力師事務所(誉田哲也)

[見た映画]
・★★★☆☆ 日々ロック
・★★★★☆ ゴーンガール
・★★★★☆ 紙の月
・★★★★☆ 想いのこし



[見てみたテレビ/動画]
●信長協奏曲
⇒まさかの映画に続くという終わり方でしたね。ムムム。。。

●素敵な選TAXI
⇒どう終わるのかなーと思ったんですが、なんか面白い終わり方でしたね。

●きょうは会社休みます。
⇒こちらもどう終わるのかなーと思ったんですが、意外な終わり方でした。原作はまだ続いてるのかな?

●弱虫ペダル
⇒アニメオタクが自転車部に入るお話。なんかすごい人がいっぱいでてくるw

●らき☆すた
⇒面白かったです。偏見を持たずに見てみるのもいいですね(^^)


[ブログアクセス数メモ]
合計  :186178
月別お気に入り本・映画 | comments(0) | -

読書記録「死神の浮力(伊坂幸太郎)」

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評価:
伊坂 幸太郎
文藝春秋
¥ 1,782

【あらすじ】
死神として生死を司る立場である千葉。そんな彼は、次のターゲットとして、娘が殺されたばかりの父親を調査することになった。父親はどうやら娘を殺した犯人に対する復讐を企てているようであったが、千葉は同級生だと偽り彼に近づき…

【感想】
死神が人間の姿をして、死亡候補者の前に現れる、「死神の精度」の続編ですね。

今回は、死神の千葉が、娘を殺されて復讐を誓っている父親の前に現れる、という展開なので、どーなっちゃうの!?なお話ではあったんですが…

なりゆきにまかせて(?)千葉も復讐のお手伝いをする!という展開になっていったのがなかなかユニークでした(笑)

とはいえ、勝手に死神が、違う人を殺しちゃうのはルール違反になっちゃうので、近くで見守っている(邪魔している?)だけなんですけどね。

復讐相手がどこにいるのかをコッソリと教えたり、それでいて復讐相手が近くにいるのを知りつつもみすみす逃してしまったり。

あるいは、敵の襲来に遭ってしまって、拷問を受けてしまったり(でも全然痛くないんだけど)


真剣でいるのに、たまにすっとぼけた行動をする千葉が、なかなか憎めない感じで面白かったです。

自分を殺しに来てるっていう状況だとちょっと嫌ですが、第三者として眺めてるにはなんか楽しいですね。
 
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本 【伊坂 幸太郎】 | comments(2) | -

映画鑑賞記録「日々ロック」

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【あらすじ】
勉強もスポーツもダメで、パッとしない存在だが、ロックだけは愛してやまない日々沼拓郎。そんな彼は。高校卒業後、バイトをしながら売れないロックバンドを続けていたのだったが、そんな彼はある日、人気アイドルである宇田川咲と出会うのであった…。


【感想】
売れないロックバンドが、人気アイドルと出会ってから人生が変わり始める?というお話。

なんか予告編を見たときからなんか過激だなーという印象はあったんですが…

見てみたら思った以上に過激で下品でした(笑)

冒頭から血が飛びまくってるし、歌ってる歌詞は下ネタ満載でかなり下品だし(笑)

ただ、扱ってるテーマとしては、売れない歌手が上を目指すぜ!みたいな感じなので、前向きなオーラが感じられるのがいいですね。

ほんと、普段はくだらないというかなんというかとんでもない歌を歌ってはいる彼らなんですが…

いざ!というときにはなかなかいい曲を書いて歌ってたりするのが、なかなか素敵でした。

なんか、思いっきりロック!な感じの曲を聴きたくなってきますねー。



あと、二階堂ふみさん演じるアイドルの子の苦悩っぷりがなかなか痛々しい感じでこちらもよかったです。

元々はバンドを組んでいてロックを歌いたかった彼女。

でも、デビューして大ヒットしてしまったのは、アイドルソング。

売れてるならそれは贅沢な悩みなのかもしれないけれども…

本当の自分を出せずに偽って生きるのもなんか大変だなーって感じたお話でした。。。

★★★☆☆
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読書記録「夢をかなえるゾウ3ブラックガネーシャの教え(水野敬也)」

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【感想】
大ヒットしてドラマ化もされた「夢をかなえるゾウ」の第三弾ですね。

今回は、人生上手くいかないと思い込んでるOLさんのもとにインドの神様ガネーシャが訪れていろいろな課題を与えられて、それをこなすことにより人生が変わり始める、というお話。

ただ、今回はいつものガネーシャではなく…

ちょっとパワーアップしてしまったブラックガネーシャが登場していたのがなかなか面白かったです。


「ブラックガネーシャ」の名前の通り、性格が結構ブラックなんですよね。

今の彼女には必要ないと思ったものは高かろうが安かろうが問答無用で破壊し、好きな人が出来れば勝手にアホなメールを送ってしまう。

いじわるすぎて神様じゃなくて疫病神なんじゃないの?と思ってしまうシーンもあったんですが…

ガネーシャとOLさんの送るやりとりが漫才のようでなかなか楽しかったです。

2作目はちょっと微妙だったので、これはどうかなー?ってちょっと心配だったのですが、なかなか笑えるシーンも多くてよかったなって思った作品でした。


以下、いいなーと思った教えを載せてみます。
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☆今までずっと避けてきたことをやってみる
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やらなければ何も得られるものはないけれども、やってみれば何かが得られるってことですね。

僕も数年前までは、知らない人に会うのが怖くて、知らない場所に行くのが恐ろしくて、知らないことをするのに怯えていたんですが…

意外とやってみれば楽しい!ってことも多かったりするんですよねー。

自分の教養を広げるためにも、やったことがないことをやってみる、それは大事なことなんじゃないかなって思います。

やってみないことには何にもわからないですもんね(笑)

世の中、自分が知らない面白い人がいて、自分が知らない美しい場所があって、自分が知らない楽しいことがあって、自分が知らない美味しいものがある。

それを知らないまま人生終えるのは勿体ないですよね。

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☆目の前の苦しみを乗り越えたら手に入れられるものを、できるだけ多く紙に書き出す
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まぁこれも夢実現系の自己啓発本にはよく書いてあることですね。

夢を実現させるには、その夢の内容を具体的にイメージしろと。

例えば、ダイエットするなら、運動頑張らなくちゃ!食事減らさなくちゃ!で苦しくなっちゃいますが…

ダイエット頑張ったら、痩せて、素敵な洋服が着れて、綺麗になって、素敵な彼氏が出来て、楽しい毎日が送れちゃう!

…ってのを想像したら、なんか楽しくなりそうではありますよね。

夢が実現するかどうかは別としても、何か楽しいご褒美を想像して楽しんで、それでいてその結果がついてくるならそっちの方がいいですね。

僕も来年から仕事頑張るために、何か妄想を考えようかな…?

 
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本 【水野 敬也】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「ゴーンガール」

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評価:
---
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 4,069

【あらすじ】
幸せな結婚生活を送っていたはずのニックとエイミーの夫婦。そんな彼らのうち、妻であるエイミーがある日、突然失踪した。残された血痕から、エイミーは何か事件に巻き込まれたのではないかと捜索活動が開始されるのであったが、ニックの態度には不審な点が目立ち、実はニックが犯人なのではないか?と疑われるようになっていくのであった…。

【感想】
突然の妻の失踪を巡るミステリーですね。

部屋が荒らされたまま、行方不明になってしまった妻。

彼女は何かの事件に巻き込まれてしまったのか?それとも、夫による犯行なのか?っていうストーリーなんですが…

事件の真相そのものについてはある程度予測は出来たんですが、その先に待っていた展開が凄まじく恐ろしかったです(^_^;)

ネタバレになりすぎてしまうのでもちろん詳細は書けないんですが…

ミステリーだと思って見てたのに、途中からある意味ホラー映画かと錯覚してしまうかのような展開で(^_^;)

物語後半からの某あの人の行動、ホント怖かったです。。。やばい(T_T)

こんな人が身近にいたら、きっと僕は頭がおかしくなって死んでしまうよ。。。


そんなこんなで、見た人はたぶんみんなある意味衝撃を受けるんじゃないかなーと思うので…

興味がある方はよかったら見てみてください。

(ちょっとエログロ系も入ってるので、そういうのが苦手な方にはオススメしませんが(^_^;))

★★★★☆
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映画(最近) | comments(0) | -

映画鑑賞記録「紙の月」

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【あらすじ】
銀行の契約社員として働く梅澤梨花。彼女は、毎日地道に仕事をこなしす平凡な日々を送っていたのであったが、とある大学生との出会いにより生活が一変する。彼の借金を返済するために銀行のお金に手をつけてしまったのだ。バレないことをいいことに、彼女は自分の顧客のお金に次々に手をつけるようになっていくのであったが…。

【感想】
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☆お金ってこわい。。。
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平凡な銀行員だった女性が、巨額の横領事件を起こしてしまうというお話。

映画を見る前は、平凡な人になんでそんなことが!?って思ってしまったんですが…

確かに、毎日巨額なお金を扱う仕事だったら、お金に対する感覚がおかしくなる気持ちもわからなくもないかなーって感じでした。

普通の人からしたら100万円なんて大金ですが、毎日普通に100万円を扱ってる人からすると、それが当たり前の光景なんですもんね。。。

しかも、ちょっと手を伸ばせば、自由に使えてしまう状態にあるという。。。


もちろん、それは犯罪だし、超えてはならない一線なんでしょうけど...

ちょっとくらいならいいよね?っていう魔が差しそうになる気持ち、わからなくはないかなって思ってしまいました(^_^;)


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☆豪遊…したくなるのかな?
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ただ、一線を超えてしまった後の彼女の行動は、全く共感はできなかったですけどね(^_^;)

犯罪を犯してる自覚はあるだろうに、なんであんなに豪遊できるんだろう?って感じでした。。。


信頼してくれている顧客を騙し、男に貢いで、ホテルで豪遊三昧。

まぁ、それまで溜めてきた鬱憤が爆発してしまったのかもしれませんが…

ちょっと人としてどーなのよ!?ってレベルにまで堕ちていってしまったのはなんか哀れでした(^_^;)


あと、ラストはちょっとあっさり終わりすぎな感じがするので…

その後どうなったのが気になります(^_^;)

★★★★☆
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映画(最近) | comments(0) | -

読書記録「史上最強の大臣(室積光)」

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【あらすじ】
民権党の政権交代から早数年。高まった期待が失望へと変化した頃、国民は「陰の内閣」の再登板を願っていたのであったが、陰の内閣は動き出す気配がなかった。しかし、大阪府の町下知事の要請により、陰の内閣の文部科学大臣がついに動き出した。大阪府の教育改革に力を貸してくれるというのだ。しかし、今までとは全く違った斬新な教育方法に、世論は真っ二つに割れてしまい…。

【感想】
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☆管良内閣(くだらないかく(笑))
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日本には、永田町で政治を担っている内閣の他に、実は「陰の内閣」と呼ばれる内閣が存在していた!というお話の第二弾ですね。

前回は、支持率が低迷した自由民権党の浅尾内閣の頃の話を描いていたんですが…

今回は、その後民権党に政権交代し、管良内閣が政治を担っていた頃のお話でした。

政権交代しても政治に期待できず、「陰の内閣」に期待してしまう国民。

ただ、前作は「史上最強の内閣」ということもあって、「内閣」が前面に出てきてて華やかだった印象があるんですが…

今作は「史上最強の大臣」ということで、内閣は前面には出てこないで、文部科学大臣だけが目立ってた感じがするのがちょっと物足りなかったですね(^_^;)


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☆教育とは…?
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あとは、教育についてのエピソードがいろいろ出てくるんですが、そこんところはいろいろ考えさせられました。

詰め込み型教育じゃなくて、創造力を養うため、作文を書いたり、作曲したり、絵を描くことを重点的にやろう!とか、

「日本人らしさ」を取り戻すために、道徳の授業を強化しよう!とか。

なんかそれって今までやってた「ゆとり教育」をさらに強化しよう!って方向じゃないの?と若干思えなくもなかったんですが…

自己表現が苦手な日本人にとってはそういう個性を伸ばすのもよさそうな気がしますね。

作文力を強化して、その結果勉強が好きになって、他の教科の成績も伸びちゃった!ってのはちょっと因果関係がおかしい気がしますが(笑)
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本 【その他】 | comments(0) | -

読書記録「伊藤くんAtoE(柚木麻子)」

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評価:
柚木 麻子
幻冬舎
¥ 1,404

【感想】
ぱっと見はイケメンなんだけど個性が強くて、それに振り回される女性5人を描いた短篇集ですね。

とある女性からすると、大好きでたまらないのに、全然振り向いてくれない冷たい人。

とある女性からすると、全然興味がないのに追いかけてくるちょっと怖い人。

とある女性からすると、なんの取り柄もないダメ男。


まぁ全体的に「伊藤くん=ダメ男」って認識で合ってはいるんですが…

それに振り回されてダメージを負っている彼女たちがなかなか不憫でした。。。

なんか読んでると、アンタ何様のつもり!?って思ってしまいますね(^_^;)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆伊藤くんB
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伊藤くんのことなんて全く意識してなかったのに、一方的に言い寄られてきた修子さんのお話。

一緒に行きたくなんてないのに、ライブのチケットを渡されて一緒に行くことになったり…

電話番号教えてないのに、いきなり電話がかかってきたり…

付き合ってないのに名前を呼び捨てにしてきて一緒に帰ろうとか言ってくる伊藤くん。


明らかに拒絶反応を示してるのに…

問答無用で近づいてきてカレシ面されるのはウザいですね(^_^;)

ストーカーまがいのことまでされて、ペースを乱される修子さんがなかなか可哀想なお話でした(^_^;)


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☆伊藤くんD
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伊藤くんと付き合っていたはずなのに、「重い」という一言で一方的に別れさせられた実希さんのお話。

それでも伊藤くんへの思いが忘れられず、気まぐれに別の男性と一夜を共にする決意をするんですが…

そんな2人の間にまたしても伊藤くんが割り込んでくるので、うわぁ、伊藤ウゼェ…って感じでした(^_^;)

なんなんでしょうね。自分からフッておいて、別の人ができると、まだ気があるような素振りをするとか。。。

伊藤くんの呪縛に捕らわれて、逃れることができない実希さんがなかなか可哀想なお話でした。。。



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☆伊藤くんC
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実希の親友でありながら、伊藤くんと一夜を共にしてしまった聡子さんのお話。

あまりにも幸せそうな親友の姿を見て、思わずそれを壊してしまいたくなってしまった聡子。

色仕掛けで親友のカレシを寝とるってのはあまりにも酷い仕打ちかと思いますが…

そんな彼女を待ち受けているその後の運命もなかなか哀れで可哀想な感じでした。。。

 
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本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「砂上のファンファーレ(早見和真)」

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【あらすじ】
夫の定年を間近に控えた主婦の若菜玲子。彼女は、老後はのんびり暮らしたいというささやかな夢を持っていたのであったが、そんな彼女のもとに突如の不幸が襲ってきた。最近物忘れが激しいのに加えて、自分の行動さえ思い出せないことが増えたのだ。自分はボケてしまったのだろうか?不安になる玲子であったが…。

【感想】
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☆記憶がなくなっていくって…怖い。。。
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ある家族の母親が認知症に似た病気を発症する…というお話。

1話目は、その母親が主人公のお話になってるんですが…

はっきり言って読んでて怖かったです(^_^;)


初めは、テレビに出てるあの有名人、誰だったかしら?あれの名前ってなんだったかしら?っていう物忘れ程度からスタートするんですが…

だんだんとそれがエスカレートして行っちゃうんですよね(^_^;)

あれ?私って今何をしていたのかしら?

目の前にいるこの人は誰かしら?

私ってなんでこんなところにいるのかしら?


頑張って忘れないようにしよう!と思いつつもだんだんと覚えていることが減っていく恐怖。

自分はボケてなんてない!と信じるものの、覚えがない出来事が増えていく不安。

そして、自分が自分でなくなっていくという混乱。

病気で苦しい思いをするのももちろん嫌ですが、自分が自分でなくなっていくってのはすごく怖いんだなーってのを実感したお話でした。。。

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☆家族の借金とか…怖い。。。
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で、2話目以降は、その家族が主人公になって話が進んでいくんですが…

家族の誰かが病気になっちゃうとしんどいんだなーってのがこれまたよくわかるストーリーで怖かったです(^_^;)

今までは家計には口出しして来なかったものの、突然亡くなったり、病気で倒れたりすると表に出てくるのが金銭問題。。。

病院に通えば治療費がかかるし、入院したり手術したりなんてなったらなおのこと。

そして、実は借金まで抱えてたとなったら…ああ、なんて恐ろしいんでしょう。。。

家族が病気になるって精神的にも肉体的にも大変だと思うけど、金銭的にも大変なんだなぁと改めて考えさせられたお話でした。


…っと、ここまでシビアな意見ばっかり書いてしまいましたが、全体としては、家族が一致団結して苦難を乗り越えるようなストーリーなので前向きな感じがよかったです。

病気は怖いけど、家族がいるからこそ乗りきれるってのもあるんでしょうね。そう感じました。
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本 【その他】 | comments(0) | -

読書記録「ワンダフルストーリー」

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評価:
伊坂 幸犬郎,貫井 ドッグ郎,犬崎 梢,木下 半犬,横関 犬
PHP研究所
¥ 1,512

【感想】
名前に「犬」の文字が着く、著名作家陣が送る、ワンソロジー集ですね。

執筆陣も、伊坂幸犬郎、犬崎梢、木下半犬、横関犬、貫井ドッグ郎となかなか豪華な顔ぶれ!

作風がみんなばらばらなので、若干統一感がないかな?とも思えなくもなかったですが…

みんな犬が出てくる話ではあるので、テーマとしては面白かったです。

たまにはこういうのもいいですね。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆イヌゲンソーゴ(伊坂幸犬郎)
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かつて道端で大金を発見したことから隣人に誘拐され殺されてしまった犬が生まれ変わり、殺犬犯に遭遇するというお話。

実はこれ、某童話がモチーフになっている作品なんですが…

話がいろんな方向に進んでいくのがなかなかユニークでした。

なんかどっかで聞いたことあるような話だなーと思ったら、まさかのあれだったり、

今度はあの話?と思ったら、あの登場人物が出てきたり(笑)

伊坂ワールドと童話がミックスされた、なかなか楽しいお話でした。


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☆海に吠える(犬崎梢)
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単身赴任することになった父と共に田舎の港町に引っ越してくることになった小学生のお話。

千葉県の銚子が舞台になっていて、犬吠埼とかが重要なスポットになっていたので、千葉県民な僕からすると、なんかちょっと親近感が湧くお話でした(銚子は近くないけど)

あと、多感な少年が、いろんなことを悩みながら日々を過ごしていく感じがよかったですね。

新しく引っ越してきた町が気に入って、お母さんと妹にも来て欲しい!のに来てくれないという葛藤。

すぐに友達が出来て、仲良しになった!つもりだったのに、実はそうじゃなかったのかも?という不信感。

小学生といえども、いろいろ悩みもあるよねーというような結構苦労してる主人公になんか共感できました。

大崎梢さん、最近あんまり読んでないんだけど結構いい話書きますねー。


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☆犬は見ている(貫井ドッグ郎)
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ある日、最近犬に監視されている気がすると、悩みを打ち明けてきた友人が失踪したというお話。

犬に監視!?いったいどういうこと!?って非常にスリリングな展開にちょっとワクワクして読んだんですが…

なんかこれ絶対途中で終わってますよね。。。

尻切れトンボで、非常に消化不良感の残る作品でした。。。

長編として別の作品で出すつもりなのかなぁ。。。
 
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本 【その他】 | comments(0) | -
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