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評価:
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双葉社
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【感想】
巷で流行っている(?)断捨離のおばちゃんが、いらないもので溢れかえっている人たちの家を訪れて、人生改革を進めていく、というお話。
最初は、部屋をキレイにするだけなのに、なんで「人生片づけます」なの?って思って読んでたんですが…
意外や意外(?)部屋がキレイになるにつれて、人生も変わり始めてしまう(!)というのが読んでてなかなか心地よかったです。
まぁ小説の中での話なので実際にはこんなに上手いことはいかないかもしれませんが…
実際に自分も汚部屋の住人なので、これを機会に断捨離をして人生を変えたい!と読んでるときは思いました。
今はどうかって?そ、その効力は既に消え去りました。。。(汗)
もう一回読もうかな。。。(汗)
以下、印象的だったお話の感想です。
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☆ケース1 清算
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いわゆる、汚部屋に住んでいる、OLの春花さんのお話。
掃除は、しようしようと思いつつ、面倒くさいからついつい後回しにしちゃう彼女。
結果、床はモノで溢れかえり、何がどこにあるのかすらわからない状態。
なので、同じものが部屋の中にいくつもあったり、いつ買ったのかわからないものが埋もれていたり。
そういう経験って、やっぱりありますよね?
うちもそんな感じなので、まったくそのとーり!って思って読んでました。
ただ、思いっきり掃除して、床が見えてくると爽快感があるのも事実なんですよね。。。
いらないもの、ずばっと処分して気分もスッキリしたいな。そう思えたお話でした。
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☆ケース2 木魚堂
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奥さんが亡くなってから、自分では掃除をせず、娘に掃除させている父親のお話。
娘さんが掃除しているから、家は汚くはないものの、自分でやろうとしないのは問題ですよね。。。
しかも、家には大量の「亡くなった奥さん」の遺物が。。。
確かに「大事なもの」ではあるものの、全部が全部必要かと言われると、そうとは言い切れないですよね。
自分で管理仕切れないものは、思い切って処分する勇気も必要なのかなと感じたお話でした。
親が元気なうちはいいですが、親が亡くなったら、こういうことも考えなきゃいけないんですねぇ。。。
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☆ケース3 豪商の館
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決してゴミで溢れかえっているわけではないものの、大量の「モノ」で溢れかえっている豪邸のお話。
きちんと整理整頓はされていて、傍から見れば、キレイなおうち!と言われるような家なんですが…
広いだけに、余計なもので溢れかえっているってのは逆に管理が大変ではありますよね。。。
泊まりのお客さんなんてもう何年も来てないのに、大量に仕舞ってある布団。
いつ来るのかわからないお客のために、大量に仕舞ってある食料品や、食器。
そして、いつなくなってもいいように、大量に買い溜められた生活用品。。。
確かに、いざ!というときのために用意して置くのも大事かと思いますが…
自分が亡くなったあとに遺品整理をしてもらわなきゃならなくなることを考えると、不要なものを大量に溜め込んでおくのも考えものなんだなと感じたお話でした。。。