映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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映画鑑賞記録「イニシエーションラブ」

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【あらすじ】
時は1980年代後半。大学生だった鈴木は、歯科助手であるマユと出会う。何度か会ううちに、彼女に惹かれていった彼は、彼女にふさわしい男になろうと決意するのであったが…。

【感想】
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☆映画化お見事!
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原作を読んで、見事に騙されて、一気に乾くるみファンになってしまったこの作品。

読んでる方はその意味がわかるかとは思いますが、映像化は不可能!と言われていたこの作品が一体どうやって実写化したのか?というところが気になったので見てきました。

見てみた感想は…ああっ、その手があったか!って感じですね(笑)

オチは知ってるのでそこんところは衝撃は受けないんですが…

ところどころに散りばめられている伏線の数々が、見ていてかなりニンマリしました(笑)

あーこの人こんなところで変なこと言ってるよーとか、こことここがキーなのねーとか。

同行した友人は最後まで気づかなかったらしいので、見終わった後の感想言い合うのがなかなか楽しい作品でした。

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☆前田敦子いい感じじゃん
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あと、自分は前田敦子ファンではないんのですが…

ラブストーリーなだけあって、これはプロモーションビデオかっ!ってくらいに彼女がカワイク撮れてるのが印象的でしたねー。

甘ったるい感じで視聴者に囁きかけてくる感じとか、上目づかいにじっと見つめてくる感じとか。。。

男ならちょっとドキッとしてしまうんじゃないかなーと思うような、そんな映画でした。


PS.

80'sの曲がたくさん流れてきてたので、その時代に思い出がある人は懐かしい思いに浸れるんじゃないかなーと思いました。

自分は世代的に全く琴線に触れる曲がなかったのがひじょーに残念だったです。。。

★★★★★
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映画鑑賞記録「トゥモローランド」

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【あらすじ】
触ると異世界の映像が目に映りだす、そんな不思議なピンバッジを手に入れたケイシー。彼女は、それがいったい何なのかを解き明かそうと躍起になるのであったが、そんな彼女の前には、謎の少女であるアテナが現れるのであった…。

【感想】
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☆ファンタジー感満載!
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触ると異世界に行けるという謎のバッジを手にした少女のお話。

車が空を飛び、宇宙へも気軽に行け、スタイリッシュな街並みに、クールな人たちが歩いているような、そんな、子供たちが「未来」として思い描いていたようなそんな世界。

そんな世界がリアルに映像化された!ということで、見ていてちょっとワクワクしました(笑)

現実世界では当分そういう時代はこないんだろうけれども…

こうなっていたら楽しいだろうなーなんて、そんな世界を思い描いてみるのもなかなか楽しいですよね。

ちょっと子供の空想の世界に紛れこんだような、そんな世界がなかなか楽しい映画でした。

(途中はなんか暗い展開になってましたが…希望は忘れちゃだめですね(笑))


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☆ミステリー感も満載!
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あと、ミステリー要素もふんだんに盛り込まれていたのでその辺もいろいろ楽しめました。


異世界につながっているこのバッジは一体何なのか?

そもそもあの世界自体一体何なのか?

バッジを狙ってる連中は一体何者なのか?

自分にバッジを渡した少女は一体何者なのか?

彼女は一体自分をどこに連れて行こうとしているのか?


正直なところ、謎の真相についてはちょっと強引な感じがしなくもないんですが…

謎いっぱい夢いっぱいな世界を冒険してる感じがなかなか素敵な作品でした。

★★★★★
 
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映画鑑賞記録「海街diary」

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【あらすじ】
鎌倉で暮らす、幸、佳乃、千佳の三姉妹。そんな彼女らのもとに、15年前に家を出てそれっきりだった父が亡くなったとの訃報が届く。葬儀で山形を訪れた3人は、そこで父の娘だというすずという少女と出会うのであったが…。


【感想】
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☆ほんわか、まったりな映画
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鎌倉に住む3姉妹が、母違いの妹と同居するようになる、というお話。

普通に考えたら、敢えて異母姉妹と同居する必要なんてないし、同居したとしてもトラブルが起こりそう!って思ってしまったんですが…

4人とも揃いも揃っていい人揃いで、さしたるトラブルもなく、ちょっとずつ、ちょっとずつ仲良くなっていく感じが、見てて優しい気持ちになれました(^^)

肩身の狭い思いをしないようにと、妹を気遣う姉たち。

そして、そんな姉たちが辛い思いをしないようにと明るく振る舞う妹。

ちょっと仲良すぎじゃない!?って思えなくもないシーンも結構あったりするんですが…

そんな彼女たちのやり取りが微笑ましかったり、ほんわかした気持ちになれたので、見てよかったなーと思えた映画でした。

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☆豪華キャストの魅力満載!
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あと、出演者陣が、長女・綾瀬はるか、次女・長澤まさみ、三女・夏帆、四女・広瀬すずなんですが…

美人4姉妹の魅力満載!って感じの映画になっていたのが印象的でした。


どことなくぽわーんとしつつも、凛々しい雰囲気の長女。

自由奔放でサバサバしつつ、色香漂うちょっとエロい次女。

マイペースで明るい三女。

しっかり者で瑞々しさ溢れる四女。


彼女たちの誰かのファンなら見て損はない映画なんじゃないかなーって思えた映画でした。

★★★★★
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読書記録「メリーランド(畑野智美)」

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評価:
畑野 智美
講談社
¥ 1,512

【感想】
デビューしたばかりで無名の芸人コンビと、それを取り巻く関係者立ちを描いた群像劇ですね。

一応デビューはしていて、舞台でコントをやったりはしているものの…

決して売れているとはいえないので、どことなく一般人っぽい雰囲気の彼ら。

フツーに恋愛をしたり、フツーにバイトしたり、フツーに大学行ったり、フツーに友達と遊びに行ったり・・・

僕には芸能人の知り合いはいないので、芸能人っていってもフツーなんだなーっていうのを感じた作品でした。

そんでもって、彼らの周りにいる人はますますの一般人。

もしかしたら、知り合いの知り合いくらいになれば芸能人がいてもおかしくないのかもーとちょっと思いました(笑)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆シフト
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映画館で働く女の子のお話。

彼女はバイト仲間に売れない芸人さんがいて、売れてないくせに「仕事」でバイトをよく休む彼にイライラが募っていくっていう話なんですが…

本業である芸能界の仕事だけで食べていけないってのはなかなか大変なんだろうなーってのを改めて感じました。

若いうちならまだ大目に見てもらえるかもしれないですけど、30超えてフリーターで、休みがちだったらなかなか厳しいですよね。。。

しかも、そのせいで周りに迷惑をかけているならなおのこと。。。

「いい加減現実を見たら!?」とでも言いたげな彼女の行動が印象的でした。。。

夢を見るのも大事ですけど、妥協も時には大事ですね。。。

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☆インターバル
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芸人養成学校卒業のエリート君のお話。

学校イチオシの卒業生なだけあって、仕事もそこそこあって、人気もやや出始めてる、といったところの彼ら。

一見順風満帆に見えますが…

ぽっとでの若造に先を越されたら、「売れない先輩たち」としては面白くはないですよねぇ。

まぁそれを行動に表すのは大人げないとしかいいようがないですが…

年上なのに自分たちより売れてない人を、うまい具合に先輩扱いするってのもなかなか大変なんだろうなーってのを感じたお話でした。
 
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本 【畑野 智美】 | comments(0) | -

読書記録「この部屋で君と」

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評価:
朝井 リョウ,越谷 オサム,吉川 トリコ,坂木 司,似鳥 鶏,徳永 圭,飛鳥井 千砂,三上 延
新潮社
¥ 637

【感想】
「同棲」をテーマにした短篇集ですね。

といっても単なる「男女」の同棲じゃつまらない…

というわけで、気鋭の作家陣がいろんな「同棲」を楽しませてくれる作品になってます。

著者の顔ぶれも「朝井リョウ」「越谷オサム」「飛鳥井千砂」「坂木司」「似鳥鶏」「三上延」他

となかなか豪華な執筆陣!

若干展開がおかしくなってる人もいたりいなかったりするような気がするんですが…

まぁ全体としてはそれなりに面白かったかなと思えるような短篇集でした。


以下、印象的だった作品の感想です。
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☆それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)
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一緒に暮らしていた姉が家を出ることになったため、友達とルームシェアしようとしてがんばる女の子のお話。

相手は同性の女の子で、ほんとなら気楽に「一緒に住まない?」って言っちゃってもよさそうなもんなんだけれども…

自分の中では一大決心で、なかなか「一緒に住まない?」の一言が言えなくて、モジモジしてるだけで時間がどんどん過ぎてって…

というような奥手(?)な主人公が、まるで自分を見ているかのようでモヤモヤしました(笑)

僕も言いたいことがあってもいつもタイミングを逃して言えなくなっちゃうんですよねぇ…

早めに言わなきゃ!ってことでも、何故かズルズルズルズル。。。

ちなみに、この女の子には、別に一緒に住みたいかも(?)な男の子も現れちゃって、これからどーなるの!?って感じを突き進んで行くんですが…

残念なことに途中で終わってる感がハンパなかったです(笑)

きっと別の作品で続編を書く気なんだろうなー。きっとそうだ!

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☆隣の空も青い(飛鳥井千砂)
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ちょっとした手違いから海外の出張先でダブルベッドのワンルームに泊まることになってしまったふたりの男のお話。

片方はごくごく普通の若者。もう片方は、いかにもな感じの「おっさん」の先輩。

ボーイズラブな世界ならここから何かが始まっちゃう(?)のかもしれないですが…

これは普通の小説なので、そうじゃなくて、普通のふたりの変な日常が描かれていたのが面白かったです。

仕事から帰ってきてお風呂に入ろうと思ってドアを開けたら、素っ裸でぶよっとした肉体が目に飛び込んできたり

朝起きたら、おっさんの顔が目の前にあったり(笑)

どんどん気まずくなっていくふたりの関係がなかなか面白い作品でした。

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☆十八回のよく飛ぶ神様(似鳥鶏)
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何故か自分を殺しにやってくるムカデから自分を守るため、座敷童子のような神様と同居することになってしまった!というお話。

なんかもう…普通の「同棲」からはかけ離れちゃってるので、さすが似鳥さん!って感じのお話でした。

なんで「同棲」というテーマから神様が出てくるのか、そして、なんで「同棲」というテーマからムカデと戦うストーリーが出来上がるのか、まさしくミステリアスな展開でした(笑)

なんかラストはあっさり終わってしまったような感じはしますが、インパクトはまさしく大!な作品でした。
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本 【その他】 | comments(0) | -

映画鑑賞記録「脳内ポイズンベリー」

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【あらすじ】
飲み会がきっかけで知り合って以来、気になって仕方がない男の子がいる携帯小説家の櫻井いちこ。たまたま駅で、その男の子を見かけてしまった彼女は、どうしよう!?と、頭の中で多様な考え方が脳内会議を繰り広げるのであった…

【感想】
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☆脳内会議楽しい!
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三十路な女の子が、年下フリーター男に一目惚れしてしまって、どうすべきか頭のなかで脳内会議を繰り広げるというお話。

見る前の印象としては、いろんな意味で、軽そう〜なイメージだったんですが…

見てみた感じとしては、ナニコレ楽しい!でした(笑)


思わぬところで一目惚れの相手と出会ってしまってさあ大変!

頭の中では、運命の出会いだから話しかけるべき!ってポジティブに考えたり…

好き好き好き〜♪ってときめいちゃったり…

どうせ私のことなんか覚えてないんだから!ってネガティブに考えたりで大騒ぎ!


あーもうどうしよう!?ってパニクっちゃってるときってきっとほんと頭のなかこんな感じなんでしょうねー。

頭のなかの住人の誰が主導権を握るかで、行動パターンが全然変わってきちゃうので、もう、主人公のいちこちゃん挙動不審すぎ!って感じではありましたが、とにかく楽しい映画でした(笑)

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☆優柔不断すぎるのも罪ですよねぇ
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あと、恋のお相手は、年下のフリーターくんと、年の近い真面目な青年くんとが現れるんですが…

頭のなかで脳内会議繰り広げまくり!なせいで、ふたりの男を振り回しまくる感じもまた楽しくてよかったです(笑)

明らかに好き好きオーラ出してるのに、私なんかを好きになるわけない!ってネガティブモードになっちゃたりしてスルーとか(笑)

悪意がないのに優柔不断で周りを傷つけまくってるってのもなかなか質が悪いですねぇ(笑)

★★★★★
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読書記録「一つ屋根の下の探偵たち(森川智喜)」

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【あらすじ】
ひょんなことから、ふたりの探偵とシェアハウスをすることになった、新人エッセイストの浅間修。彼は、執筆活動の一環として、彼らの探偵業について書いてみることにしたのだったが、そんな折、「アリとキリギリス事件」という謎の事件に巻き込まれることになるのであった…。

【感想】
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☆ミステリー…なのかなぁ
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天才でどんな事件も頭だけで解決してしまう安楽椅子探偵と、努力家で身体を使って調査することで事件を解決するごくごく普通(?)な探偵と、何故かそんな彼らと同居することになってしまった作家のお話ですね。

一応、探偵が出てくるお話なので、もちろんジャンルとしてはミステリになるんですが…

ミステリーというよりは、シチュエーションを楽しむようなライトな展開だったのが印象的でした。

まぁ普通に考えても、探偵って結構個性的なキャラクターが多いかと思うので、そんなのと同居したらてんやわんやになりそうなのは想像できますよね。

それが2人もいたらなおのこと。

ある意味ふたりの探偵に振り回される主人公が哀れな作品でした(笑)

ちなみに…事件の真相はバカバカしすぎるので、ミステリとして読むことはおすすめしません(笑)

密室殺人事件を扱ってるはずなのになんでこんなオチになるんだろう。。。


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☆推理力は欲しいですね
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あと、探偵さんの推理術(?)みたいなのがいろんなところに出てくるんですが、そこら辺は読んでて面白かったです。

初対面なのに、あなたの職業は○○ですね?あなたはこの店に来たのは初めてではありませんんね?みたいなのをズバッと言い当てるとか。

僕は観察眼は鋭くないので、こういうのには全然気づかないタイプなんですが…

あの時ああしていたからこうに違いないみたいな論理力と推理力、僕もちょっと欲しいなって思いました。
 
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本 【その他】 | comments(0) | -

読書記録「極貧セブンティーン(黒野伸一)」

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【あらすじ】
父はリストラされて失踪。母はうつ病になり、働けないと嘆き、妹は不満ばかりを口にする。そんな毎日に嫌気がさした女子高生の貴美は、幼なじみである優太郎と共に駆け落ちし、東京で暮らし始めるのであったが…。

【感想】
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☆人生って一度転落すると厳しいのかな…
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底辺校に通う優等生女子と、不良男子のお話。

最初のうちは、ごくごく普通の、底辺校に通う高校生たちの話なのかなーと思って読んでたんですが…

ひょんなことがきっかけで、転落していく人生がなかなか哀れというか物悲しさを感じました。。。

普通の家庭に育って、普通に大学まで出してもらって、普通に働いている身としては、自分がいかに恵まれているかなんてあんまり考えたことはないですが…

片親だったり、家が貧しかったりで、高校も卒業出来ずに働かなきゃならなかった人だってたくさんいるわけなんですよねぇ。。。

そして、学歴が低いが故に、安月給でスキルも身につかず、景気が悪くなれば真っ先に切り捨てられる仕事をやらざるをえない。。。

楽をして稼いでる人がいる一方で、必死になって働いてるのに一向に生活が楽にならない人もいるってのもなんか理不尽な話だなーって感じました。。。

そして、一度転落してしまうと、そう簡単には這い上がれないってのもなかなか厳しい世の中だよなぁと感じた一冊でした。。。

(まぁ若いうちは逆境をバネに…って可能性もなくはないけど、年がいってから転がり落ちるともう這い上がれないですよね。。。)

 
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本 【黒野 伸一】 | comments(0) | -

読書記録「ISOLA 十三番目の人格(貴志祐介)」

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【あらすじ】
他人の感情を読むことができる「エンパス」という特殊能力を持つ賀茂由香里。阪神大震災の後、苦しんでいる人たちの助けになりたいと考えた彼女は、被災地に向かうのであったが、そこでひとりの多重人格の少女と出会うのであった。。。

【感想】
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☆初期の貴志作品かなー
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他人の考えていることを読み取ってしまう「エンパス」の能力を持つ女性と、十三人の人格を持つ少女のお話。

最初のうちは、あんまり怖い感じでもなく、エンパスの女性と多重人格の少女の交流をメインに描いていたのでそんなに怖くはなかったのですが…

途中からは雰囲気がホラーというかオカルトめいた雰囲気に一転してしまったのが印象的でした。

自分の中に別の人格が存在している程度だったらなんか実際にいそうな気がしますが…

さすがにその中の人格の1人が○○○○して✕✕しまくるっていうのはいかにもホラーって感じですね(笑)

あんまり怖い感じでもなかったですが、なんかすごい展開だなと感じた作品でした。

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☆エンパスなんて能力は欲しくないな
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また、主人公は「エンパス」の特殊能力を持った女性なので、その点に関しては生きるのが大変だろうなーってのをしみじみ共感しました。

普通だったら、自分に対する他人の感情なんて、裏でどう思おうと表にはあんまり出てこないので、傷つくことはそう多くはないかと思いますが…

他人の心を読めちゃったりしたら、その感情がストレートに伝わってきちゃうわけですもんね。。。

話してる相手がニコニコと話してくれてるのに、実はこいつ嫌い!とかこいつウザい!とか思ってたらショックすぎますし…

あるいは逆の感情でも、あの子可愛い!やりたい!!なんて感情がストレートに伝わってくるのも…非常に疲れそうですね。。。

やっぱり、他人の心を読むスキルってのは長けてない方が幸せなんだろうなってのを感じた1冊でした。
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本 【貴志 祐介】 | comments(0) | -

読書記録「ネバーランド(藤野千夜)」

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評価:
藤野 千夜
新潮社
¥ 1,836

【あらすじ】
あまりにも居心地がいい(?)が故に友人たちのたまり場になり、「ネバーランド」と呼ばれている作家のミサの部屋。そんな彼女の部屋に、新たな住人が住み着いた。年下の彼氏である隆文だ。彼には別の彼女がいることも知っており、こんな彼との交際を続けていくのはよくないとミサはわかっていたのだが…

【感想】
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☆別れたいけど別れられない…のかな?
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同棲している彼女とはもうすぐ別れるから!といいつつ決して進展がない、ダメ男と付き合ってしまっている女性のお話。

若干シチュエーションは違いますが…

もうすぐ妻とは別れるから!といいつつ一向に別れる気配がない男と付き合っちゃってるのと同義ですかね(^_^;)

こんなやつと付き合ってても自分が傷つくだけ。

頭ではわかってはいるものの、気持ちは彼のことが好きでたまらないという…

読んでてなんかなんだかなーと思ってしまうような、そんな作品でした。


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☆まったりカップルな日常
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ただ、派手な展開はなくて、お相手はダメ男だったけれども…

なんかふつーの(?)カップルの日常!みたいな雰囲気は読んでてなかなか面白かったです。

普段は家でゴロゴロしてるだけなのに、友達を家に呼んだ時は片づけとか料理とかを積極的にやってくれたり、

自分がイケメンと一緒に仕事してるのを知ると、そんな仕事やめちゃえばいいのに!とヤキモチ焼いたり(笑)

あるいは、今日こそは別れるぞ!と思って喧嘩してみたけれども、結局仲直りしていつもどおりに戻ってしまったり。

もういい大人だし、仕事とか友達との間ではしっかり者な彼!なのに自分の前では完全なダメ男。

そんなこんなな恋愛のグダグダ感、読んでてなかなか心地よかった作品でした(笑)

あと、どことなーくまったりした雰囲気なこの作品、結構好きでした。
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本 【その他】 | comments(0) | -
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