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評価:
飛鳥井 千砂
双葉社
¥ 1,620
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【あらすじ】
コミュニケーション力バツグンで常に笑顔を絶やさない佐々木莉南。そして、努力家で勉強が得意な仁科英理子。性格は正反対なふたりは、同じ職場で化粧品会社の美容部員として働くことになった。性格が正反対なため、第一印象は最悪なふたりであったが…。
【感想】
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☆性格が違うからこそ合う!?
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年齢や背丈・体重は同じくらいなふたりの女の子。
一人は明るくて可愛くて人気者の女の子で、もう一人はクールでカッコよくて知的な女の子。
ぱっと見は似ているものの性格はあわせ鏡のように正反対!というふたりなんですが…
時には反発し、時には接近しあいながら、お互いに成長していく感じが読んでてなかなか面白かった作品でした。
たとえば、片方は、人間関係がとにかく大事!ということで、常に笑顔を振りまいて、周りの人間に気を使うタイプ。
もう片方は、人間関係なんかよりもスキルが大事!愛想を振りまいてる暇があれば勉強すればいいのに、というタイプ。
まぁ人間関係重視だけでスキルアップしようとしない人も問題だし、スキル重視で人間関係どうでもいいってのも問題なので
一概にどちらが正しい!とは言えないかと思いますが…
自分が大事にしているものを否定されるのはちょっとイラッとしますね(^_^;)
絶対仲良くなんてなれそうなふたり、そんなふたりが意外にも(!)仲良くなっていくサマはなかなか面白かったです。
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☆美容部員のお仕事
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あとは、化粧品会社の「美容部員」という自分には全く縁のない職種の人達が主人公だったので、その辺も読んでて面白かったです。
美容部員って、単に、化粧品を売ればいい、ってだけじゃないので、そこら辺は普通の販売員とはまた違いますよね。
要は「美」を売っているわけだから、自分が美しくなければいけないし、
お客様にはどんな化粧品が合うかの知識も充分に持ち合わせてなくてはいけない。
さらには、実際にお客様にメイクをすることもあるので、メイクのスキルも高くなければいけないし、
接客業なので、コミュニケーションにも長けてなければいけない。
さらにはさらには、お客様の「顔」に塗るものを扱っている仕事なわけだから、「顔」にトラブルが発生したらもう大変!
美容部員、思った以上に大変な仕事なんだなーと感じたお話でした。。。