映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「クロスファイア」

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評価:
宮部 みゆき
光文社
¥ 620
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
自由に炎を操ることのできる、パイキネシスという
特殊能力を持って生まれてしまった青木淳子は、
その能力を活かし、極悪な犯罪者たちを葬ることを
自分の使命だと言い聞かせて生きていたのだったが、
ある日、彼女は、とある工場跡で、殺人現場を目撃してしまう。
彼らを許すわけにはいかないと彼らを殺害することを
決意する淳子であったのだが…。

【感想】
特殊能力を持って生まれてきてしまったが故に
苦しんでいる人間の生き様を描いた作品ですね。

漫画とかだと、特殊な能力を持った人間は、
ヒーローになって悪者をやっつけるってパターンが
多いと思いますが、普通に考えると、悪者といえども
殺してしまっては単なる殺人鬼なわけで、
そういう部分の苦悩っぷりがよく描かれていると思います。

ただ、ちょっとストーリーが長すぎな感じがするのと、
後半から急展開でクライマックスに向かってしまったのが、
ちょっと残念な感じがしますね。
なんか奥が深そうな秘密組織やら、他の特殊能力を持った
登場人物やらがでてきて、スケールがもっとでかい話に
向かおうとしている矢先に、ブツっと途中で
終わりにさせられてしまったような感じだったので、
その辺はなんかすごくもったいないなぁって思いました。

まぁドンデン返しがすごい!ってのは感じたんですが、
(序盤の大きな謎が解けてスカッとはしたんですが)、
もうちょっとなんかいい終わり方ができたのでは…って思いました^^;

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「人質カノン」

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評価:
宮部 みゆき
文藝春秋
¥ 570
Amazonおすすめ度:

 
【あらすじ】
●過去のない手帳
偶然電車の網棚の上で見つけた女性ものの手帳。
その手帳には、1件の電話帳しか記入がされていなかった。
連絡してみるか、やめておくべきか悩む和也だったが、
ある日、その電話帳の住所で火事があることを知る。

●人質カノン
偶然立ち寄った深夜のコンビニ。
そこには、塾帰りと思しき眼鏡くんと、
酔っ払いの中年男性のお客がいたのだったが、
そんな中、突然現れた強盗により人質にされてしまうのだった。

●生者の特権
もう死んでしまおうと思っていた明子は
ふと通りがかった小学校の入り口で
不審な行動をしている小学生に出会う。
どうやら忘れ物を取りに中に入りたいらしいのだが、
夜中の小学校は怖くて入れないらしい…。
死ぬつもりなんだから怖いものなどないと思った明子は
彼に協力することにしたのだったが…。

【感想】
コンビニ強盗の話とか自殺する気の女性の話とか
それだけ見てしまうとちょっと物騒な感じがしますが、
実際の中身はなんかほのぼのとしたミステリになっていて
なかなか面白かったです。

全部で7つの短編が入っているのですが、
僕個人としては、あらすじに書いた3篇が面白かったですね。

ちょっと後ろ向きになっているような登場人物が、
気を持ち直して、前向きに生きていこうとするような
話が多かったりするので、その辺も読んでいて気持ちよかったです。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「返事はいらない」

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評価:
宮部 みゆき
新潮社
¥ 540
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
・返事はいらない
・ドルシネアにようこそ
・言わずにおいて
・聞こえていますか
・裏切らないで
・私はついてない

【感想】
短編集です。
上記に書いた6編なんですが、個人的には
「ドルシネアにようこそ」「言わずにおいて」
「私はついてない」の話が面白かったです。

「ドルシネアにようこそ」はちょっと冴えない青年の話。
六本木にある「ドルシネア」というディスコに
ちょっとした憧れがあるものの、自分で行く勇気はなく、
駅前の伝言板に「ドルシネアで待つ」と書くだけの
ちょっとしたいたずらを続けていたところ、
ある日、その返事が書かれていた…という話です。
冴えない青年…ってところに共感を感じてしまうのですが、
なかなか暖かいエピソードになっていて面白かったです。

「言わずにおいて」は、上司に啖呵を切って
会社を辞めてしまったOLさんの話です。
会社を辞めて出てきたところ、自分の目の前で
車に乗った見知らぬ男が、「あいつだ!
やっと見つけた!」と叫び、さらには事故を起こして
炎上し、運転手は死亡してしまうという話です。
見知らぬ男は何者で、なんでそんなことを言ったのか
なんともミステリアスな展開で面白かったです。

「私はついてない」は、婚約者に渡された大事な指輪を
借金のカタに取られてしまったOLさんの話です。
お金を渡さないと指輪を返してもらえそうもないし、
かといって、すぐに婚約者と会う予定も入っている。
なんとかしなきゃと従兄弟に泣きつくのですが…という話です。
これはけっこうドタバタ系な話で、ミステリらしく
オチまでついていたので、これもなかなか面白かったです。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「蒲生邸事件」

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評価:
宮部 みゆき
文藝春秋
¥ 940
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
予備校受験の為、一人上京してきた受験生の孝史。
彼は、「蒲生邸」と呼ばれる屋敷跡に建てられた
古びたホテルに泊まっていたのだったが、
ある日、そのホテルは火災に見舞われてしまう。
あたり一面炎の海に飲み込まれ、もはやこれまでかと
死を意識する孝史。しかし、とある男の出現により、
孝史は炎の中から、昭和の時代の、2・26事件の
最中へとタイムスリップしてしまうのであった。

【感想】
現代人が昭和の2・26事件の頃にタイムスリップ
してしまうというSF作品なのですが、
その「2・26事件の頃」っていう設定が
なかなかマニアックでよかったです。
もっと大昔だったり、もっと最近だったりっていうのは
割と多いかと思うんですが、2・26事件の時代に
タイムスリップするっていうのは
この作品だけなんじゃないでしょうか?

戦国時代とか江戸時代みたいに、明らかに別世界と
いえるほど大昔ではなく、かといって現代と
何もかもが全く違うほどの昔でもない、
僕らのお爺さんお婆さんが実際に生きていた時代ですからね。
古すぎず、新しすぎず、かつ、戦前の生々しい時代が
上手い具合に作品にマッチしていて面白かったです。
(2・26事件のこともあんまりよく知らなかったんですが、
 おおまかな内容がわかっただけでもよかったです)


この作品のジャンルは、単純に分類分けしてしまえば、
SFになるかと思いますが、「2・26事件」を扱った
時代劇(?)小説っぽい感じもしますし、
作中で殺人事件(?)も発生してしまうという
ミステリでもあります。さらには、孝史がとある人物に
恋してしまうというラブストーリーでもありますね。
なかなか読みどころは多くて楽しめるかもしれません。

もし、過去にタイムスリップしてしまって、
過去の人物に恋してしまったとしたら…
どうしたらいいんでしょうね?(笑)

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「スナーク狩り」

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評価:
宮部 みゆき
光文社
¥ 650
Amazonおすすめ度:

 
【あらすじ】
自分を捨てた元恋人の国分慎介に復讐する為、
彼の結婚式場を訪れた関沼慶子は、
突如、彼女の知人の織口邦夫に銃を奪われ、
部屋に閉じ込められてしまう。
慎介の妹である範子と、織口の部下である
佐倉修二によって何とか助けられたものの、
怪我をしてしまい、うまく動けない慶子は、
織口が盗んだ銃には秘密があることを伝える。
織口を犯罪者にさせない為に、織口を追う
ことを決めた修二と範子であったが、
織口は、心の病に倒れた妻のもとへ向かう
神谷尚之とその息子の竹男の車に乗り込み、
既に着々と目的地へと向かっていたのであった。
一方、国分慎介は、式場に慶子が現れたことを知り、
ある計画を立てるのであった…。

【感想】
複数の登場人物が織り成すドタバタサスペンスですね。
メインは、銃を持って逃げる(?)織口と
それを追う修二と範子の話なんですが、
それに加わって、銃を持っていた慶子とか
それを知って何かを企む慎介とか
無関係だったのに事件に巻き込まれてしまった
神谷親子とかいろんな人が関わってきて
いろんな行動をしていくので複雑で面白いです。

あと、この作品になっている「スナーク」とは何か
というところも重要なポイントなんですが、
最後まで読んでみるとなるほどって感じでいいですね。
ラストはちょっと後味が悪い感じがしなくもないですが、
全体的にはワクワクドキドキな感じが面白かったです。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「夢にも思わない」

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評価:
宮部 みゆき
中央公論新社
¥ 680
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
ごくごく普通の中学生の緒方は、ある日、片思いの相手の
クドウさんが参加すると言っていた「虫聞きの会」に
参加する為に、下町の庭園に行ったのだったが、
そこで偶然目撃したのは、なんと、クドウさんに
よく似た女の子が死んでいる姿だった。
クドウさんが死んでしまった!と驚く緒方。
しかし、実際に死んでいたのはクドウさんの従姉であった。
彼女はなんで殺されてしまっていたのか。
落ち込んでいるクドウさんの為にも真相を探る緒方であったが…。

【感想】
「今夜は眠れない」の登場人物が登場する続編です。
前作同様コミカルに話が進んでいくのでとても読みやすいです。
が、面白いかというとなんかちょっと物足りない感じがしますね。

前作はちょっとドンデン返しがあって面白かったですが、
近作はそれがちょっと弱いかなぁといった印象でした。



本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「今夜は眠れない」

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評価:
宮部 みゆき
中央公論社
¥ 580
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
ごくごく普通の家庭に育った中学生の雅男。
だが、母親が大昔に助けたという男が突如亡くなり、
母に5億円という大金の遺産相続の話が出てきてからは
家族の生活は一変してしまった。
遺産にあやかろうと集まってくる輩はもちろん、
父親は、母親とその男ができていたのではないかと
勘ぐってしまい、2人は大喧嘩。
雅男の家族は一体どうなってしまうのか。
そして、遺産相続の真相は一体…。

【感想】
中学生が主人公で、中学生の視点で、話が進んでいくので、
雰囲気としてはちょっとライトノベルのような感じですね。
登場人物もコミカルで面白いし、けっこう読みやすいです。

ストーリーの方は、序盤から中盤にかけては、何か重大な事件が起こって、
ハラハラドキドキな展開というわけではないので
(5億円の遺産が転がり込むって話はありますが)
割と淡々と進んでいって、ちょっと物足りないかなー
って感じがしなくもないんですが、後半に関しては、
うまくまとまっていたのでなかなか面白かったです。
気がつかないうちにみんな騙されているんですね。
本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「ステップファザーステップ」

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評価:
宮部 みゆき
講談社
¥ 650
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
プロの泥棒である「俺」はある日、とある住宅に侵入する為、
屋根伝いに移動していたのだが、突然襲ってきた落雷により
あえなく、転落してしまう。
そして、とある中学生の双子の兄弟に助けられることになるのだったが、
あろうことか、彼らは俺を脅迫してきたのだった。
「警察に突き出されたくなかったら生活費を稼いで」と。
仕方なく、双子とグルになり、義理の親子を演じつつ、
泥棒の「仕事」で稼ぎをとってくるようにしたのだったが…。


【感想】
設定が「泥棒」と「それを捕まえた双子の中学生」が
なんと義理の親子になってしまうというような
とんでもない設定になっているので、現実感はないものの
コメディというか、漫画の世界の雰囲気を
そのまま小説にしたような感じなので、
非常に読みやすく、スラスラと楽しめますね。

また、ミステリの要素としては乏しいものの、
ちぐはぐな義理の親子の物語として読む分には
ほのぼのとした展開や、コントのような会話が心地よく
なかなか面白かったです。

中学生が出てくる話なので、ふだん読書をあまりしないような
中学生でも気軽に楽しめるのではないでしょうか。
まぁ、こんな変わり種の中学生は普通いないでしょうけど。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「R.P.G」

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評価:
宮部 みゆき
集英社
¥ 500
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
インターネット上で「父」「母」「娘」「息子」を演じる擬似家族。
元々はお互いに面識もなく、全くの無関係な4人であったが、
ある日、その「父」が何者かに殺害される。
事件の真相を探るべく、この「母」「娘」「息子」に
見覚えはないかと「父」の実の娘の一美に確認してもらうのだが…

【感想】
ネット上でこのような「擬似家族」なんてものが作られたりすることが
あるのかどうかってところはちょっと疑問ですが、
話の内容的には面白かったですね。

けっこう昔に書かれた本にも関わらず、インターネットを
題材にして小説を書いているあたりが、さすが宮部みゆきさんって感じがします。

あと、インターネットの進化って速いなーって感じました。
当時は掲示板とかチャットルームが全盛の頃なんでしょうが、
今でいうならブログとかSNSとかあるいは携帯メールになるんでしょうかね。
本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「心とろかすような」

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評価:
宮部 みゆき
東京創元社
¥ 680
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
私立探偵事務所の蓮見家の末娘の糸ちゃんが、なんと、
諸岡進也という少年と朝帰りをするという事件が発生した。
2人に事情を聞くと、少女が車のトランクに入ろうとするという
不審な行動を取っていたので、近づいたところ、
何者かに襲われ、気がついたらラブホテルにいたのだという。
やましいことは一切していないと主張する2人であり、
その言葉を証明するため、糸ちゃんの姉の加代子と
元警察犬のマサは調査を開始するのだが…。

【感想】
前作、パーフェクト・ブルーの登場人物たちに降りかかる事件を
元警察犬のマサの視点から追うといった短編集ですね。

前作はデビュー作なだけあってちょっと読みにくいと感じる面が
ちょっと多かったりしたんですが、こっちはだいぶ読みやすくなってますね。
前作が長編で、こっちは短編なので、色んな展開に持ち込みやすかった
っていうのも大きな要因としてあるのかもしれませんが、
こっちの方が登場人物も活き活きと描かれていていいですね。

あと、最後の章で宮部さん本人が登場してしまうという
ちょっとお遊び的な要素が盛り込まれているのもユニークでよかったです。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -
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