映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「青空の卵(坂木司)」

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 【あらすじ】
 外資系の保険会社に勤めている坂木司には、ちょっと変わった鳥井真一という友人がいた。彼はプログラマーの仕事をしているのだが、ひきこもりであり、めったに家から出ようとしないのだ。そんな彼のことを心配した坂木は、頻繁に彼の住む部屋を訪れることにしたのであったが、そんな彼らの周りでは不思議な人々が集い始めるのであった…。

【感想】
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☆いいひと
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主人公の坂木くんが、これでもかー!っていうくらいいいひとなのが印象的でした。

盲目な青年がいれば手を差し伸べて助けてあげたり、駅前で佇んで困っている(ように見える)少年がいれば近づいて助けてあげたり、ひきこもりの友人がいれば毎日のように足しげく通ってあげたり。

極めつけは、友人が悲しんでいると思えば、一目散に駆けつけて、一緒に泣いてあげたり。

普通ここまで「いいひと」になれる人もいないと思うので、なんかほんとにいいひとだなぁ。って感じでした。

僕も「いいひと」になりたいとは思うんですが、自分はそこまで他人のために親切になれるほど人間ができていないので、素直にそういうことができる人っていいなぁって思いますね。

ただ...なんでそこまで友人の鳥居に対して親身になれるのかーってとこはちょっと疑問が残りました(^^;

ちょっとあまりにもふたりが一緒にいて、相手のことを思っている感じがするので、もしかして!?な感じがしなくもないですが(笑)


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☆そして愉快な仲間たち
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で、そんな「いいひと」の坂木くんとひきこもりの鳥井なんですが...

類は友を呼ぶっていうんでしょうか?なんか変な人達がどんどん集まってくるのがなかなか面白かったです。

美人なのに初対面の印象が最悪な巣田さんとか、盲目な美青年塚田くんと、歌舞伎役者の安藤さんコンビとか、成金の中川夫妻とか。

しかも、普通の出会い方じゃなくて、それぞれみんななんらかのトラブルを抱えてやってくるという(笑)

で、トラブルを解決したあとはみんな仲良し♪って感じで坂木くんたちと友達になっちゃって、普通にその後の話にもさりげなく登場しちゃってるという(笑)

なんかそんなこんなで友達が増えていく過程が読んでいて心地良かったです。

ひきこもりのくせになんだかんだで社交的だなー鳥井ーというツッコミは気にしないでおくのがベストですかね(笑)


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小説「切れない糸(坂木司)」

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【あらすじ】
 父親の急死により、急遽実家のクリーニング屋の跡を継ぐことになった大学生の新井和也。彼は、心の準備が出来ないまま、周りの人々に支えられ、地道にクリーニング屋としての修行を積んでいくことになったのであったが、そんな新米クリーニング屋の和也のもとには、何故か様々な悩みを抱えた、ちょっとミステリアスな人たちが集まってくるのであった・・・。

【感想】
 新米クリーニング屋さんの和也が出会った日常の謎って感じの作品です。

 正直なところ、クリーニング屋さんって、普段はどういう仕事をしてるのかよくわかんないなーっていう部分があったので、クリーニング屋さんの裏側…みたいな雰囲気が垣間見られるシーンが多かったのは面白かったです。ひたすら洗濯して、アイロンかけて〜ってみんなで一日中やってるわけじゃないんですね(^^; もちろん客商売だから、店番をする人もいなきゃいけないし、集荷とかやってるなら、戸別訪問をして、服を回収して回らなきゃいけない。洗濯の仕方にも注意が必要で、洋服によって全然違ったりするから、どれはどうやって洗うのかっていうのをきちんと勉強しておかないといけない。クリーニング屋さんはクリーニング屋さんで色々大変なんだなぁっていうのを感じました。

 でも、そんな大変な仕事を、一生懸命にこなして、お客さんのためにがんばってる和也の姿はなんかいいなって思いました。がんばっているから、周りのみんなもついてきてくれるし、顔なじみの常連さんも増えてくるし、悩みを打ち明けられることも増えてくる。だんだんクリーニング屋さんとして一人前になっていって、人脈もどんどん広がっていく感じがなんか暖かくて良かったです。


 あと、ミステリの部分なんですが、こちらもなんかクリーニング屋さんならではの謎がいっぱいで面白かったです。今までクリーニングに来てた人が急に来なくなっちゃったのは何故か〜とか、ファッションが急に変わっちゃった人に何か理由はあるのか〜とか、いつも謎な服を預けてくるあの人の職業は一体なんなのか〜とか。若干余計なことに首を突っ込みすぎで、おせっかいな面もなくはないんですが(逆に余計なことに巻き込まれてるっていったほうがいいのかな(^^;)、クリーニング屋さんから見たちょっとしたミステリって感じで面白かったです。

 坂木作品。このほんわかした感じがすごく好きなので、色々読んでみたいなーって思います。

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小説「短劇(坂木司)」

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 【感想】
 「今度の坂木司は黒いゾー」と帯に書いてあって、しかも26編収録のショートショートだそうで、一体どんなもんだかって思ってたんですが、意外に思ってた以上に面白かったです。基本、短編とかショートショートとかはあんまり好きじゃないんで、期待せずに読んでみたんですが、意外とシュールな展開で面白いやつとか、グッとひきこまれて一気読みしちゃうような話とか、なかなか魅力的な話が多かったので良かったです。坂木司さんの作品は、なんか「いい人」が出てくるほのぼのとしたような作品が多いので、こういうダークな感じの作品はやっぱり異色だとは思うんですが、こういった話を作るのも上手いんだなーって思いました。

 以下、いくつか好きだった作品のあらすじを載せておきます。

●MM
 いつも見てる掲示板に、自分のことと思われる書き込みがあった。まさかと思って他人の振りをしてコメントをしてみると、明らかに自分のことを非難しているようなレスが。もしかしてストーカー!?・・・と思いきや、犯人は意外にも・・・!?

●物件案内
 離婚して一人ぼっちになってしまった私は、新しい家を探しに不動産やさんに行くことにした。・・・のだったが、そこで変わったおばさんに声をかけられた。この部屋がいいよと薦められた部屋が気に入った私はそこに住むことにしたのであったが・・・。

●試写会
 映画の試写会に当たったので、それを見に行くことにした私。だが、そこで見せられたのは明らかに自分を隠し撮りしたと思われる映像であった。不審に思いながらも、映像を見続けるのであったが、その後私を待ち受けていたのは・・・。

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小説「ホテルジューシー」

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評価:
坂木 司
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 620

 【あらすじ】
 大家族の長女に育った柿生浩美は、長い間、家事に追われて忙しい日々を送っていたのだったが、弟や妹も高校生になって時間に余裕ができたこともあり、夏休みを利用して沖縄の宿で短期のアルバイトをすることにした。ぱっと見ホテルには見えない「ホテルジューシー」という宿で働くことになった浩美は、前任者からの引継ぎも1日しかないまま、ちょっと頼りないオーナー代理の安城さん、双子の老人ハウスキーパーのセンばあとクメばあ、料理人の比嘉さんたちと一緒に仕事をすることになったのであったが、ちょっと変わった従業員が勤めるこのホテルには、お客もちょっと変わった人たちが集まってくるのであった…。

【感想】
 この本、なんかほのぼのとした感じがすごく良かったです。一応、訪れるお客さんが個性的な客が多いのでいろいろとトラブルをひき起こしてくれちゃったりするんですが、主人公の浩美が大家族の長女が故なのか、自分からお客さんと深く関わってトラブルのど真ん中に入っていこうとするんですよね。で、お客さんとあーだこーだやっているうちに仲良くなったり信頼されあったりして、トラブルを解決していく。中には余計なことに口出さなきゃいいのにーと思ってしまう場面も少なからずあったりするんですが、他人を放っておけない面倒見のいい浩美の性格がなんかちょっと微笑ましく感じました。
 
 あと、主人公の浩美がすごくいい性格だってのは上で書いた通りなんですが、脇役さんたちもいい味出してる人が多くて素敵でした。どんなときでもマイペースな双子のおばあちゃんのセンばあとクメばあとか、不眠症で夜は頼りがいがあるものの、昼は全く役にたたない安城とかなかなかユニークなキャラクターが多くてよかったです。浩美がところどころでメールとかで話をしている「サキちゃん」も、「シンデレラティース」の主人公のサキちゃんという設定で、作品同士がリンクしている部分もあるので、そっちを読んでいる人にとってはちょっぴりうれしい設定ですね。
 
 坂木司さんの本、何冊か読んできましたが、どれも心温まる感じの本が多くて好きです。もっといろいろ読んで見たいです。

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小説「シンデレラ・ティース」

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評価:
坂木 司
光文社
¥ 600
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
歯医者さんが大の苦手な大学生のサキは、母親の紹介で
とある受付のアルバイトの面接を受けることにしたのだが、
その受付とはなんと、歯科クリニックの受付であった。
母に騙されたと思ったサキであったが、時既に遅く、
歯科クリニックで受付をすることになってしまうのだったが、
個性豊かなスタッフに囲まれているうちに
次第に歯科クリニックという環境にも溶け込んでいたのだった。

【感想】
歯科クリニックを訪れるお客さんがもたらす様々な
謎を解いていくような感じのミステリ小説です。
歯科クリニックが舞台のミステリなので、当然、
殺人事件なんて起こるはずもなく、ほんわかした雰囲気で
話が進んでいくので、なかなか読み心地がいいです。

登場人物たちも、個性豊かな面々が揃っていて、
歯科クリニックに勤めているのに歯医者が苦手なサキをはじめ、
セクシー歯科衛生士の歌子さんや、セクハラ発言しまくりの院長、
クールな歯科技工士の四谷さんなど色々な人がいて面白いです。

そして、所々に歯医者さんならではのマメ知識も散りばめられていて
読んでいくうちに歯医者さんの裏側を知れるのが楽しいですね。


あと、この本の魅力があるところは、主人公のサキが
色々なトラブルを乗り越えて段々と成長していくところですね。
最初は、歯医者が嫌いな上に、何もわからない"単なるアルバイト"であり、
色んなことにめげていたのが、困難を乗り越えて段々と
成長していくのが実感できるので、なんか読んでいるこっちまで
がんばらないとなぁというような気分にさせてくれました。

 

 

 

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小説「先生と僕」の感想

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評価:
坂木 司
双葉社
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大学生になったばかりの伊藤二葉18歳は、
中学生瀬川隼人と出会い、家庭教師をすることとなる。
しかし、実は隼人は家庭教師など必要のない秀才であり、
またミステリ通でもあった。
ミステリなどあまり読まない双葉であったが、
隼人と仲良くなるにつれて、ミステリに興味を持ち、
自分たちの身近で起こった謎を解決することを楽しむようになる…。

この作品のタイトル「先生と僕」なんですが、
普通に考えたら、家庭教師をしている「二葉」が先生で、
生徒の「隼人」が僕になるかと思うんですが・・・
この作品では、「隼人」がミステリの「先生」であり、
主人公は「僕」で、逆になっているのがユニークで面白かったです。
(主に謎を解いてるのは隼人の方ですからね)

ミステリ自体はそんなに凝ったものではないので、
さほど面白いわけでもないんですが、
この主人公2人のキャラクターと、物語の世界観が
ほんわかしてて良かったです。
(誰も死なない軽めなミステリなのがいいですね)

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小説「ワーキング・ホリデー」の感想

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夏休みの間だけ、死んだはずになっていた父親のもとを訪れて
一緒に生活することになった息子と父の物語。

まず、元ホストで、リヤカーで宅急便を配達してる父親の設定が面白いです。
そして、突如現れる息子に戸惑いつつ、父子愛を感じさせてくれる展開が
なかなかユニークで笑いあり、涙ありでなかなかよかったです。

読後感はすごくほんわかした幸せな気分に浸れるので、
なかなかオススメな一冊かと思います。

続編が作り易そうな物語なので、続きとかもあるのかなぁ??

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小説「青空の卵」の感想

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評価:
坂木 司
東京創元社
¥ 780
(2006-02-23)
Amazonランキング: 46386位
Amazonおすすめ度:
「ひきこもり」のプログラマーとその友人が繰り広げる、ミステリ短編集。
ミステリとしては、結構面白い展開で、一気に読めちゃう感じですが…
登場人物はやや癖のあるキャラクターがそろってるので、
なんか違和感を感じちゃうかもしれないですね。
僕はそんな印象を受けました。

ただ、短編集で、1個1個の話は独立して読めるんですが、
前回登場した人物が、次にも登場したりしていて、リンクしてる部分が
多いってのはなかなか面白かったです。

PS:この作家さんと、この物語の主人公が同じ名前ってのは…
自分がモデルなんですかね?(笑)
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